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感想・レビュー・書評
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地球人は月、金星、火星、その他の衛星へと開拓していた。が、惑星に鉱物資源は乏しく多くを地球からに頼っていた。そこに惑星連合と地球との間で対立が起こり、月の天文基地から重要な情報が惑星連合へと流れているとの情報に、秘密情報部員サドラーが任務を帯びて天文基地へ派遣される。
サドラーが情報を探る天文台と、月の顔面の描写、月の中央都市の描写が想像をかきたてられる。危機は現実のものとなり戦争となってしまうが、その戦闘の様子も映画を見ているよう。
舞台は戦争の場面で「ヒロシマから200年」とあるので2145年か。
原題:EARTHLIGHt 「地球光」は「月光」、「日光」に対する「地球光」。月に浮かぶ地球からの光。
1955年発表
1978.9.15発行 1981.12.31第3刷 図書館詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
地球政府のスパイ、サドラーが月面天文台に会計監査役として潜入して、惑星連邦に情報を流しているスパイを探すというのが基本的なストーリなんだけど、出来事としては月面の資源をめぐって地球と惑星連邦が短い戦争をして、双方が痛み分けとなる。でもまあ、月面の都市生活をリアルに書いた小説と思えばいいと思う。トラクターで旅をしたり、センターシティで娯楽があったりと、そういう感じで、超新星の発見とかも描かれている。科学者たちの群像も面白い。いいSFだと思う。
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地球光
時代を感じさせられる。