クラウドからAIへ アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場 (朝日新書) [Kindle]

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  • 人間よりも賢く論理的に思考するAIと、ひたすら自律的・効率的に作業するロボット。それらが日常生活の中にじわじわ浸透し続けた結果、その先にはどんな風景があるのか?誰も完全に制御できないままに技術だけが先鋭化していくという意味では、原子力の扱いと同じくらいのヤバさをビリビリ感じる。

  • 統計学の便利さというか強さは半端ない。
    ビジネスは強い。
    AIがアンドロイド、エクセル、ユニバーサルサービス、インフラ、といったものになれば、ほんとに世界が変わる。

  • 今後のキャリア考えるのに参考になった

  • どこまでも人間的な思考を追求するのか、ビッグデータで統計的に処理するのか

  • googleが自動車開発に乗り出す裏にはビッグデータを基盤としたAIの急速な進化と、ビジネスの主導権争いがあることがよく分かりました。今後、米IT企業の戦略を見るうえでの視点が増えました。それにしても、AIが凄まじい進化を遂げていることに驚き。

  • この本の素晴らしい所は、「AIとは何か」をだらだらと書き連ねているのではなく、
    AIを通して、ビジネスの主役たちが何を狙っているのか、また私達がAI時代に備えて考えるべきことは何なのかについて詳細に語っている点だ。
    ・コミュニケーションの意味とは
    ・我々人間の価値とは
    ・産業革命とAIの革命では何が異なるのか

    文系理系関わらず、これからの社会を視るためには、読まなければならない一冊だろう。

  • AI(artificial intelligence;人工知能)の発生との発展の歴史、そして現状と進化の方向性について解説されている。
    アップル・グーグル・フェイスブックが台頭するこの世界のインターフェイス

    現在のAIは「ベイズ理論」と呼ばれる統計・確率的な手法に基づいており、人々の意識の有無にかかわらずネットに浮遊する大量のデータを消化・吸収することによって、AIがさらなる進化を遂げている。
    一方、ウエブ上の情報が爆発的に増大すれば、欲しい情報よりも、それ以外のノイズの方が圧倒的に多くなってしまうのだが、そこからヒトの意図することを理解し選び出してくれるにはAIが必要となる。
    ビッグデータとAIは共生関係にある。

    グーグル会長のエリック・シュミット氏のコトバが引用されている。『文明の始まりから21世紀初頭までに生産された情報量は約5エクサ・バイト(エクサは10の18乗)だが、これと同じ情報量が現代社会ではたった2日間で生産される』とのこと。

    攻殻機動隊ではないが、情報の海から生命体(知性)が発生するのも無理刈らぬコトだと感じているし、定義によってはすでに存在しているといってもいいのかもしれない。

    AIをどう定義するのか、また、当初楽観視していたAI開発においての流れがコンパクトにわかりやすくまとめられて、楽しく読めた。

    また、現状と未来においてビッグデータとどのように付き合っていくべきか、課題もあり希望もあり(おそらくヒトを止めることはできない)、AIに対する新たな視座を与えてくれる本だった。

    ----------------
    【内容(「BOOK」データベースより)】
    しゃべるスマホ、自動運転車、ビッグデータの解析―。共通するキーテクノロジーは、AI=人工知能。人間が機械に合わせる時代から、機械が人間に合わせる時代への移行は、ビジネスにどのようなインパクトを与えるのか?クラウド以上の変化を生む、AIの未来を読み解く。
    ———————
    【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
    小林/雅一
    1963年、群馬県生まれ。KDDI総研リサーチフェロー。東京大学大学院理学系研究科を修了後、雑誌記者などを経てボストン大学に留学しマスコミ論を専攻。ニューヨークで新聞社勤務、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭をとった後、現職
    ————————
    【目次】
    はじめに
    第1章 なぜ今、AIなのか?
    ──米IT列強の思惑

    第2章 “知性"の正体
    ──AIの歴史から見る、進化の方向性と実力

    第3章 “知性"の正体
    ──AIが生み出す巨大なビジネス・チャンス

    第4章 “知性"の陥穽
    ──AIにまつわる諸問題

    おわりに
    「メルツェルの将棋差し」から「ワトソン」までの時間
    ————————

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著者プロフィール

1963年群馬県生まれ。KDDI総合研究所リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授。専門はITやライフ・サイエンスなど先端技術の動向調査。東京大学理学部物理学科卒業、同大学院理学系研究科を修了後、雑誌記者などを経てボストン大学に留学、マスコミ論を専攻。ニューヨークで新聞社勤務、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭をとった後、現職。著書に『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』『ゲノム編集とは何か 「DNAのメス」クリスパーの衝撃』『仕事の未来 「ジョブ・オートメーション」の罠と「ギグ・エコノミー」の現実』(以上、講談社現代新書)、『ブレインテックの衝撃 脳×テクノロジーの最前線』(祥伝社新書)、『「スパコン富岳」後の日本 科学技術立国は復活できるか』(中公新書ラクレ)など多数。

「2022年 『ゼロからわかる量子コンピュータ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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