アイドルのいる暮らし [Kindle]

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  • ポット出版
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  • アイドルファンの実態を明らかにすることを試みたルポルタージュ。

    女性1人を含むアイドルファン10人へのインタビューとアイドルファン6人による主としてももクロに関する座談会が載っている。

    自分は声オタなのだが、アイドルと声優という違いはあるとはいえ、何故おっさんにもなって若い女の子を応援することになってしまったのかを理解したくて読んでみた。

    正直この本で話の出てくるももクロ、AKB、ハロプロ、その他本書で初めて名前を聞いたアイドルのことは知らず(モーニング娘。や松浦亜弥の最初のころだけちょっとファンだった。)、声優に関する話もほとんど出てこないのだが(一人だけ声オタ→アイオタの人が来て、その人の話の中で少しだけ声優とアイドルの事情の違いみたいな話がある)、それでもオタクに関する事情は理解できる点があり、また何を目的に、あるいは普段何を考えてオタ活動をしているかという多種多様な事例を知ることができ、興味深く読むことができた。

    最後の座談会も、正直ももクロオタ(物の筆はなく売れる前の初期オタ)でないと理解できない話ばかりだったのだが、何を楽しみにしているか・楽しんだかという観点だけに着目していれば、理解できなくはなかったが、やはり本書で一番面白かったのは最初の10人へのインタビュー。

    10人一人一人についてそれぞれ感じたことはあるのだが、書くと長くなるので、特に面白かった、興味深かった点だけを抽出すると以下のとおり。

    ・接触の機会が多いことを応援のモチベとする人もいれば、逆にアイドルを「神」「宇宙」的な存在ととらえ、接触によりアイドルと「人と人との関係」になってしまうことを嫌がる人もいる。
    ・ファンも少ない頃だと、アイドルもオタもほぼ全てお互い顔見知りで、アイドルの方も裏でオタの話をしてそうなこと。
    ・男性オタは自分がどれだけレスをもらえたか、いい思いをしたか等をブログ等であけすけに書くが、女性オタはどんなファンサ(=レスのこと)をされたかを書くと他のファンにねたまれたり、自分が他の人がうけたファンサを知ると嫌になったりするのでそういったことを書かない、あるいは求めない。
    ・常連には冷たく接する等あえて反応の仕方を変えることで、常連であることを認識していることを伝える。
    ・握手会は接触メインではなく、コミュニケーションがメインで、いつもありがとうございますなのか、行く毎に対応が違ってくるかで楽しいかどうかが?変わってくる。
    ・ももクロは送り迎えにお母さんが来ていて、お母さんたちが誰が誰オタかを理解している。

    面白い話は多かったが、正直ここで取り上げられている10人は選ばれた人達なので、TOかそれに近い面白いエピソードがたくさんある人ばかりであり、且つどの人も既婚者か、未婚でも女性と付き合ったことがある人ばかりで、かなりコミュ力が高い人ばかりだなと感じた。

    そういう意味で、興味深い事例を知ることができたとは感じたが、コミュ障の自分に似ていると感じた人は一人もいなかった。

    アイオタの事例紹介にはなっていると思うけど、アイオタの実態を明らかにするという意味で適切なサンプリングにはなっていない感じかな。

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