- Amazon.co.jp ・電子書籍 (227ページ)
感想・レビュー・書評
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前著も読んだが、今回も一読しただけでは良く理解できなかった。
再読(熟読)しなければ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ダニエル・ピンクの過去作品と比べて、新しい発見が少なかった。人になんらかの行動をお願いすることは全てセールス的な要素があるということで、その方法はしごくまっとう。
こう思うのは、セールスの経験が一定以上あるからかもしれない。 -
“To Sell is Human”という原題。
これが全てを表している1冊。
売るという行為は根本的に人間的な営み。
主導権が売り手から買い手にうつってきて、より誠実で公平な態度や、透明性が必要になった。(相手を母親や祖母と思って接するとか。自分が相手よりも低い位置にいると最初から想定して、人と向かい合う。)
「Always Be Closing」(必ずまとめろ契約を)っていうセールスの金言から「Attunement, Buoyancy, Clarity」
(同調、浮揚力、明確性)に変わったっていうお話し。
【同調(他者との調和)し、浮揚力(精神的な強靭さと楽観的見通し)を持って、明確性(不透明な状況を理解する能力)を手に入れていること。】
これを後半ではどのように身につけていくかがゲームや実例を用いて書かれてる本。
その中で特に気になったのものをいくつか引用。
・疑問文が答えを引き出す役割&自発的、または内発的同期による目標追求の理由を考えるように促す可能性。
・「販売手腕を発揮するための第一歩」は、「自己暗示」であり、「セールスマンは、自分が提供する商品やサービスに対する信頼のみならず、自分の売り込み“能力”に対する信頼でも、自らの思考を満たす必要があるという原則」byナポレオン・ヒル
・「創造主は人間に舌を一つ、耳を二つ授けたもうた。自分が話す二倍分、他人の話を聞くためにほかならない」byエピクテトス
↓営業本8冊を読んでみた。
http://shotahisahiro.hatenadiary.com/entry/2014/07/05/030705 -
「モチベーション3.0」のダニエル・ピンクの新著。
副題が「売らないセールスで、誰もが成功する」ということで、セールスについての本です。
著者は「セールス」というのを幅広く捉えていて、現代社会では多かれ少なかれ誰もがセールスに関わっており、その重要性はこれから先ますます大きくなっていく、といいます。
著者の言うセールスというのはイコール「モノを売ること」ではありません。
そこから更に一歩進めて、「自分が所有するものと引き換えに相手が所有するものを差し出すように説き伏せ、納得させ、働きかけること」というところに定義をおきます。
セールスの捉え方を一歩広めると、それに関わる人というのは一気に私たちのほとんどになります。
まず、通常に何かを売り込む人、というのも増えている。
テクノロジーの発達はセールスパーソンの一掃につながるどころか、誰もがビジネスの作り手になる可能性を広げ、自分やアイディアを売り込むアントレプレナーを増やすことにつながりました。
また、そうした形で何かを売るという行為を生業としない人でも、仕事をこなすためには人に対して説得し、影響を与え、納得させるという誰かを動かす必要のあることがほとんどである。この人を動かす行動を著者は「売らない売り込み」と名付け、今後の社会を生きる上で重要なスキルになるとしています。
そして、この売らない売り込みこそが仕事の本質に関わっており、現在世界中で急速に成長している重要分野として「教育」と「医療」の業界が挙げている。
<人を動かすための3原則>
1、同調(Attunement)…視点取得の能力。自分の行為と見解を、ほかの人とも自分自身が置かれた状況とも、調和を測る」能力。
2、浮揚力(Buoyancy)…拒絶の大海の中でしずまずい浮かぶ方法。
・人を動かそうとする前…疑問文形式のセルフトークで、自分の力を引き出す
・人を動かそうとしているとき…ポジティビティ比。ポジティブな感情とネガティブな感情の割合は3:1が理想的
・人を動かそうとしたあとで…行動後に、(特に悪い経験の場合)その経験に対する自分自身に対する説明を”個人的なもの”として解釈をするのではなく、”外的なもの”として解釈をするほうが良い。つまり、楽観的な説明スタイル。
3、明確性(Clarity)…課題を明確にする力。課題発見能力。
情報それ自体に価値があった時代から、情報自体の価値が薄れ、
その先もしくはそれ以前の、課題を発見することや、行動をすること、その態度で評価されるようになる時代に、大切なことは何か、を語ってくれます。
心理学を始め様々な分野の研究結果を分かりやすく解説しながら説明してくれるのでとても読みやすい。
そして、翻訳の神田さんのあとがきがなかなか面白かった。