或る「小倉日記」伝 (角川文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA / 角川書店
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  • 素人考古学者がおエライ大学の学会に拒否されて、野垂れ死にする話を2話収録。日本人の大好きな派閥社会のアホさ加減が、有能な人材を潰していく様には呆れるしかない。

  • 『父系の指』が特に好きです。
    不肖の父に対する軽蔑と遣る瀬無さ、それでもどうしようもない愛おしさを抱えつつ、自らの血筋を実感する息子。
    その複雑な心境と葛藤が切なく、無性に共感を覚えます。
    『或る「小倉日記」伝』では、不具の子に寄り添う母の姿に思わず涙しました。
    他の作品も素晴らしいです。
    自己の執着と実現にひたすら足掻き続ける主人公達。
    読んでいるうちに彼等の心理と同化してしまって、こちらまで胸が圧迫されるようでした。
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    ■ 或る「小倉日記」伝
    ■ 父系の指
    ■ 菊枕
    ■ 笛壷
    ■ 石の骨
    ■ 断碑

  • 実話を元にした半ノンフィクション短編集。貧困と狂気の狭間で何かを為し遂げた人たち。短歌、考古学、人物史、それぞれに何かを失いつつも執着した群像は作者の写し絵なのか。

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