ペルシャ猫の謎 〈国名シリーズ〉 (講談社文庫) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
3.13
  • (1)
  • (7)
  • (17)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 111
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (267ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 国名シリーズ5作目。短編5作と掌編2作収録。

    いわゆるファンブック的な位置付け?火村教授のプライベートあり、森下刑事目線の事件あり。シリーズファンはおそらく楽しめる。


    「切り裂きジャックを待ちながら」は劇団員のお話。舞台映えしそうな短編(ドラマの原案だったらしい、納得)
    「暗号を撒く男」は私的には好き。バカミスだよね、これ。
    「赤い帽子」は内容よりも発表された媒体にビビった。大阪府警の社内報(的なやつ)らしい。マジか!
    「ペルシャ猫の謎」は→

    冒頭のアリスがかわいい(笑)オチはアレですがね。うん。

    掌編二つは火村ファン歓喜、ではなかろうか。アリスファンの私ですら、「ほぅ……火村もええ奴なんよなぁ」とか思っちゃったんで(笑)

  • 作家アリスシリーズの閑話休題のような立ち位置でミステリー色の強い短編は少なかった。シリーズが好きな人は楽しめるけど、これが最初に手に取った人だったら少し残念な感想になるかも。どれもスッキリ終わるのではなく、読み手に委ねる結末なので物足りなさを感じるかもしれない。

  • 火村英生シリーズ9冊目■「切り裂きジャックを待ちながら」ああ劇的と言えば劇的なのか?「わらう月」最後にそう来るか「暗号を撒く男」作家の朝井小夜子との飲み話。ちょっと傷つくこと?残念感いっぱいではあるが…「赤い帽子」アルマーニ森下刑事の奮闘記、これがベストとは「悲劇的」片桐編集者との飲み話。有栖の解説なしには理解できない性格「ペルシャ猫の謎」これ表題作ですよ!ぶん投げようかと思いました‼「猫と雨と助教授と雨天決行」黒猫の殺意という本を読みたくなった…■本格に非ず、完全にキャラクター小説ですがな(1999年)

  • 国名シリーズの短編、7編。
    平日のちょこちょこ読みに相変わらず丁度いい。
    前半3編が好み。
    •舞台モノって狂気な登場人物多いよね。
    •写真トリック
    •殺人現場に、おおよそ無関係と思われる謎の置物
    ラスト2編は表題と、猫好き火村センセの可愛い一面。
    奇しくも8月8日は【世界猫の日】。

    私はワンコ派ですが、可愛い生き物は種別問わず好き。
    癒されるー。

  • 話題騒然の表題作って書いてあったけど…

    騒然っていうか…これはさすがにミステリとしてはアウトかな〜。

    あと「赤い帽子」の、煮え切らない感じとか…

    「暗号を撒く男」は割と好きかな。



    おかしいな〜。

    昔有栖川有栖にハマってた記憶があったから、また読み返してみようと思って読んでるけど、

    どうもハマらない。

    特に嫌いではないけど、こういうのを求めてるわけじゃない。

    あと文体とかが好きと思ってた気がしたんだけど、

    回りくどかったり冗長過ぎたり妙に文学的だったり…というのが鼻についてしまう。

    火村シリーズがダメなのかな〜?

    でもこの短編集は割とイレギュラーな内容らしいから、そのせいかな〜。

    あるいは、

    最近は誉田哲也にハマってたから、

    新本格の雰囲気に馴染めなくなっちゃったかな…

    あと女性視点の話の微妙な機微が、、、違和感があるというほどではないんだけど。

  • 本格から外れた外伝的位置づけの短編集。
    ホラー・写真トリック・暗号・森下刑事主役抜擢・学生の論文に対する感想・怪奇現象・猫と火村の日常
    といった感じ。
    推理を期待していると肩透かしをくうかもしれない

  • 国名シリーズ第5弾。これも久々の再読。この辺りだと以前読んだときの記憶がうっすら残ってるな。
    「わらう月」が印象的だったんだよな~と思い出した。作家アリスシリーズは三人称の話が程よい塩梅で混じってて、飽きずに読める。
    最後の「猫と雨と助教授と」は文句なく楽しい(笑)短編。濡れ鼠の野良猫を拾ってくる火村先生‥‥(笑)。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

有栖川有栖の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×