幻覚少女 [Kindle]

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  • 2013年12月16日発売
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (180ページ)

感想・レビュー・書評

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  • こいつ(主人公)には1人も友達いないのかって思いながらずっと読んでた。伏線(たぶん)全部回収されるのでスッキリする反面寂しい気もする。ネタバレになるんだけど、1つ納得できない部分があって。幽霊は自分が死んだ時に自分だと認識していた姿になるみたいな説明があるんだけど、そんなに克明に自分の姿を認識しているなんてあるだろうか?と思っていた。

  • Kindleダイレクトのみで販売される作品。
    当然ながらいわゆるインディーズ系であり、価格も100円。
    次に読むモノが決まっていなかったので、人気のありそうなコチラを読んでみた。

    幽霊の見える気の弱い大学生が、この世に未練を残す少女の幽霊に無理矢理協力
    させられるハナシ。いろいろ手を貸すうちに段々と本気になってきて・・・。

    ・・・ハッキリ言うと、すごくありがちな設定。
    導入からオチに入るまでの構成もどこかで見た気がするし、この手の作品なら
    これまでも多々読んで来た。サクッと読んでそのまま、という作品・・・では無い。

    主人公の大学生と幽霊との会話が実に軽妙。
    下手すれば自分たちの普段の会話かのように読めるのだが、おそらくかなり計算
    されている。幽霊の口からサラッと語られる台詞は時に非常に'深く、読中に何か
    を考えてしまう。いろいろな作品で死後の世界を読んできたが、リアリティに
    関してはこれがいちばんかも。

    アマゾンのレビューで何人かが「泣ける」と書いている。
    ・・・間違い無い情報、だと思う。100円は安すぎ。著者の次作に期待。
    ただ、やっぱり縦書きで読みたいな、小説は(^^;)。

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著者プロフィール

福島県いわき市出身。1990年生まれ。東北大学文学部卒業。東日本大震災をきっかけに、学生時代からのNPO活動と並行して小説を書き始める。2016年、Kindleダイレクト・パブリッシングで個人出版した『プロパガンダゲーム』が大きな話題を呼び、2017年双葉社より書籍化。その他の著書に『ウィザードグラス』『宇宙船の落ちた町』など。

「2020年 『人財島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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