本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (240ページ)
感想・レビュー・書評
-
この本を読むきっかけは橘玲氏の「読まなくてもいい本の読書案内」で、著者竹内氏への言及があり、現在では「進化論の乱用」として一部の学者に厳しく批判されているということが紹介されていて、逆に興味を持った。批判の背景には、進化生物学への一般向けの「超訳」からトンデモ論になっているという以外に、それを一夫多妻制や君主論へ飛躍した政治イデオロギーの主張への批判があるという(批判した学者側には一夫一婦制や民主制を信頼するイデオロギーがあり、その対立である)。
で、アマゾンでいろいろ見て、これがいいのでは? と購入(ポチったのはクーポンなどで安く買えるkobo笑)。
で、読んだ結果は、面白く読めました。
科学的事実の解説は明快で実験結果の例示も多く信ぴょう性が高く、著者の妄想が展開(?)する箇所はエッセイ風でこういった見方もあるという書き方で、強弁してるわけではない。楽しむかイラッとするかは人それぞれだろうが、少なくともニセ論文や偏光的政治主張のような断定ではなく、そんな見方もあるかというような、読み手側からの発見や批判、取り入れor異議申し立てができる書き方。自分なりに得るものを得ればよい。
数多ある恋愛エッセイや男女論など、生物学からいったらトンデモ論だらけだろうし、生物科学を背景にしたオトコ論として価値のある本だと思う。
ここまで書いて、著名な恋愛エッセイや男女論などを進化生物学の立場から批判(おちょくる?)した本があったら読んでみたくなった笑。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示