母 (角川文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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  • 小林多喜二の母、セキが伝えたかった事は、息子が受けた拷問のむごさや共産党の話ではなく「息子の優しさ」だったのではないか

    三浦綾子さんが伝えたかったのも同じではないか

    文字も読めない母が常に案じていた、多喜二の身の上

    母はどこまでも母なのだ

    構想10年の大作に涙

  • 小林多喜二の母をモデルにした小説

    母セキの語りから見えてくる
    当時の歴史では光の当たらない
    貧しく苦しい生活を送る小作農の姿は
    とても平静な心で読むことは出来ない
    過激な時代が終わりを迎えても
    この歴史と彼らの切なる願いは
    ずっと心に刻み付けていきたいと思う

  • 小林多喜二の母セキが、自ら語るその生涯。文字も読めない母が語る、やさしい多喜二の思い出に、母の無償の愛と悲しみを感じます。母は貧しく、美しくもなく、ただ母でしかないのです。

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著者プロフィール

1922年4月、北海道旭川市生まれ。1959年、三浦光世と結婚。1964年、朝日新聞の1000万円懸賞小説に『氷点』で入選し作家活動に入る。その後も『塩狩峠』『道ありき』『泥流地帯』『母』『銃口』など数多くの小説、エッセイ等を発表した。1998年、旭川市に三浦綾子記念文学館が開館。1999年10月、逝去。

「2023年 『横書き・総ルビ 氷点(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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