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- / ISBN・EAN: 4988066198168
感想・レビュー・書評
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先日、お客様のところで「わっぱの漉し器ありますか?」と聞いていた。食は道具からなんてことはないのですがこの作品を見たら何となくほしくなっていた。女性料理家のドキュメンタリーとありますが、辰巳さんを料理家のひとくくりでまとめていいのだろうか?
昔の人、古い人と言ったらそれまでかもしれないが、本当にいい言葉を多く知っている。料理教室において多くの方の前で語る言葉は素晴らしいものがいくつもあった。
「天のしずく 辰巳芳子 “いのちのスープ」
https://www.youtube.com/watch?v=otCqZB1SQ8g
一人前の簡単な料理でも少しでもいいから考えるようになった。食材の美しさそれに携わる方たちの美しさ、そしてそれを口に運ぶ方の笑顔。今まで多くの国を旅してみたが、何度となく日本の食のありがたみを感じてきたが、改めて感じさせてくれた。
ついでにもうワンシーン!
https://www.youtube.com/watch?v=CMlWxW8RNo4
はぁ~俺も手を挙げたい。この年になってるとさすがに菜っ葉の茹で方くらい知ってるんだよね。料理の教える中で愛を表現しちゃうもんなぁ~本当に素晴らしくお茶目なおばあちゃんです!書籍もいいのですが、やはり映像かなぁ~詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
食と自然といのちの連鎖が見える。
ああ人間は自然なんだなとつくづく思った。
日本食は愛だ。
何の前知識もなく見ましたが、思いがけず私が在籍する大学や、以前訪問したことのある愛生園が出てきて、
とくに愛生園はいろいろ勉強させてもらった個人的な体験もあって、少し胸が熱くなった。
ホスピスケアを受けている患者さんが辰巳さんのスープを飲んで、何の含みもなく、ああ美味しい、と言ったその言葉と、
辰巳さんの「人が生を受け、いのちを全うするまで、特に終わりを安らかにゆかしめる一助となるのは、おつゆものとスープであると確信しています。」という言葉が、しみじみと残る。
観終わったとき、「いのちのスープ」というタイトルに納得する。 -
料理家、辰巳芳子のドキュメンタリー映画。
彼女の食に対する感性がとても素晴らしい。
野菜を炒めるときのへら使いを、幼少期に自身が身体を洗ってもらった体験で例えるなどということは、長年生きてきた彼女ならではの発想だと感心した。
彼女のスープはもともとは、嚥下障害だった父親の為に工夫されたものである。
そこから、現在では病院で提供されるようになったのだという。
彼女の作るうま味たっぷりのスープは、病気で弱った人の心までも癒してくれるのだ。
健康である私自身も幸せになる癒しのスープである。
丁寧な仕事を見るにつけ、食に対する真摯な姿勢を見習わなければと思うとともに、すぐにでも料理がしたくなった。
温かい気持ちになる素敵な映画だった。 -
人の命のためにできることなんて
そんなにないけど、
食べものを作ることって
命に関わることなんだなと。
辰巳先生がどうしてスープを作られる
ようになったかもわかった。 -
料理家・辰巳芳子のドキュメンタリー。
手間を惜しまず調理したものを食べるということは、いのちを考えることにつながっているかもしれないと見て思う。 -
テレビを付けたら偶然この映画が放送されていたので,ぼんやり見ていたら…
止まらなくなった~~~(@o@)
とてもゆったりとしたドキュメンタリー映画なんだけど,見始めるといつの間にかその世界に入り込んでいて…
とにかく,惹き付けられるものがありました。
この映画のポイントの一つは“辰巳芳子さんが作るスープ”。
健康な人だけじゃなく,お年寄り,病気でご飯が食べられない人にも安心して食べてもらえる
やさしいスープ。
そういえば,震災で被災した方たちが「温かいものが食べたい」って言われているのを聞いたことがあるけど,
寒いとき,心身共に疲れているときにも,
スープって温かくて,体にしみこんでくるようだな~と。
辰巳さんのように手をかけて,心を込めてお料理を作る,ということがなかなかできない毎日だけど,
ちょっとでもこういう生き方,考え方とか取り入れられるといいなって思う。 -
辰巳芳子さんが1924年生まれということに驚きます。季節ごとの手仕事(梅を漬けるとか)と丁寧な料理が健康に暮らす秘訣なのかなと思いました。季節の到来を待ちわびていただく食事の大切さを話していました。旬の食材をいただく以前に、旬の季節が来ることを楽しみに待つところが大事だとのことです。
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こちらの映画は、今日、BSプレミアムで観ました。スープ教室の光景と、日本の自然、ゆったりとした音楽、辰巳芳子さんのことばが、とにかく淡々と、な映画なので、映画館で観るのはちょっときついかも。
辰巳さんが料理するシーンもたくさんあるのですが、野菜の切り方が丁寧で、切った素材もきれいに大切に並べてることが印象に残りました。「いのちのスープ」は材料を鍋の中でも丁寧に扱って、手間をかけてなめらかにして、お年寄りでも子供でも飲めるようにしてつくったもの。材料の形は見えないのに、飲む人たちは素材をぱっとイメージできるというのがすごいなあと。そして香りもよくおいしい。生きる希望というか、自分が大切にされてる気持ちになるスープ。
映画の中にはわたしが先日挑戦した「鉄火みそ」もでてきましたが、そこはやはり映画、一瞬で完成していました…。でもきれいだった。大変だけどまたつくってみよっと。 -
料理家 辰巳芳子が嚥下障害となった父のために作ってきたスープは、やがて人々に"いのちのスープ"と呼ばれるようになっていた。
辰巳芳子の料理と素材を作る生産者達を通して、食といのちを映し出したドキュメンタリー。
予告編 http://t.co/PNKSUZoj
ハンセン病のかたが入院した友人のために辰巳芳子のスープを作るシーンが、本当に心がこもったスープを作られいるのが実感できて涙しました。