2052 [Kindle]

制作 : 竹中 平蔵 
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感想・レビュー・書評

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  • 労働力が減少して生産性が停滞あるいは低下するために、世界のGDPの成長は止まり、のちに着実に低下していくというのは、多くの人にとって予想外の展開だろうが、私はこれが 21世紀後半の中心的な特徴になると思っている。しかしその動きが始まるのは2052年以降のこと

    今の投資スタイルは、未来は成長し続けるという期待を持って全世界へのインデックス投資、です。これが、数十年後には効かなくなると指摘されると、少し考えしまいます。

    今は2019年で、2052年と言えばおそらく働いてはおらず、これまでの投資を取り崩して生活していると思います。そんな時に目減りしていく資産を見て、どう対応したらいいのか。

    安定の債券に回すべきなのか。債券と言っても日本はうーんって感じなので、悩ましいです。エネルギー関係への投資を増やすのもバクチな感じがします。これから10年くらいかけて、じっくり動向を見極めたいと思います。

  • 筆者の予想する2052年、地球の未来は環境面をはじめとして、決して明るくない未来だった。こんな未来には誰もときめかないので、今から改善できることは改善していきたいと思う。

  • 各分野の専門家の意見を集約し、40年後の未来予想図を描き出している。
    どの専門家の意見を見ても、やはりこれからは地球環境というのが人間の活動の制約になってきて、持続可能な生き方というのを模索しなくてはならないというのが真実の様だ。

    本書は様々な分野の予想を丁寧に組み合わせて(というよりもの筆者の未来予想に識者の見解を組み込んで)一つの未来予想を描き出したという点では評価出来るが、ジャック・アタリが「21世紀の歴史」で行った様に、人類の歴史を振り返って、その延長線上としての未来を予見するというようなダイナミックさに欠けていた。 アタリが分析というボールを、過去から思いっきり振りかぶって未来に投げつけたのに対して、本著は未来予想という的を外さない様にするために、手先だけでボールを投げる様な慎重さを感じた。

    どちらの未来予想が当たるかは分からない。但し、大きく振りかぶったダイナミックな分析の方に、より心を打たれた。

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