ALICE=ALICE Vol.6 裏ありす CV.緑川 光

アーティスト : 緑川 光 

• Rejet (2014年3月25日発売)

感想・レビュー・書評

[蒼島まりもさんの感想 · 2014年10月31日]

ALICE=ALICEシリーズのラストとしてはとてもしっくりくるキャラクターでした。
主人公であるアリス自身が表だとすると裏の役割を果たす分身、故に主人公のことはなんでも分かる…という設定だけあって攻め方が他とはまた違っています。
ファンタジーな世界観の割に現実味のある単語がちょくちょく出てくるし、ひたすら主人公の心を暴きにかかったと思えば自分を食べてみろと言ってみたり…自分を食べさせるって部分だけなら帽子屋と似ているように思うかもですがこちらは結構納得がいくというか、「アリス」と「ありす」が互いに食べあってるっていうのがポイントだと思います。
アリアリは全巻通して主人公が結局のところ「惰性と欲望に満ちた世界に落ちていく」っていう終わり方をしていますが今回の終わり方はラストらしいというか裏ありすでなければできない終わり方だなぁと思いました。