「命の値段」はいくらなのか? ”国民皆保険”崩壊で変わる医療 (角川oneテーマ21) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
4.00
  • (0)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 男性なら人生80年、長生きできるようになりました。長く生きれることは、そんなにいいことなのでしょうか?

    一番に、お金がかかります。年を重ねるに連れてどうしたって体が弱くなるので、医療費が嵩みます。また、若い時ほど働けないので、もらえるかどうかわからない年金以外に自力で稼げる量もしれているかもしれません。

    死ぬ権利があってもいいのではないかと思います。寝たきりで余生を過ごすよりも、自分で決めた状態に体がなったときに死を選べる権利です。生きとし生けるものは全て尊い、という従来の倫理観を持つ人からすれば抵抗があるかもしれませんが、時代の変化とともに倫理観も変えるべきです。

    今は全く死を選択することはありません。ただ、定期的に死について考える、つまり、生のゴールを考えることで、より良い生となるのではないかと考えています。

  • スウェーデンで1992年に行われたエーデル改革が勉強になった。所得の3割の税金の内、1割が県税、2割が市税となっており、県税で医療を、市税で福祉・教育を賄う。運用の前提として、風邪ぐらいで医者にかからないこと。病床(入院)を減らし、在宅中心とすること。延命治療は行わないこと等々、徹底した医療の合理化の元、成り立つ制度である。本誌ではメリットばかりでデメリットが記載されていないのが気になった。予防医療や検診等についてはどうなっているのか?

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1987年名古屋大学医学部卒業。医師、医学博士、経済学博士、総合内科専門医。臨床医を経て、1995年9月コーネル大学医学部研究員。外資系製薬企業、国内製薬企業のマネジメントに携わる。2004年、京都大学にて博士号(経済学)取得。現在、多摩大学大学院教授、多摩大学医療・介護ソリューション研究所所長。おもな著書に『医療経済学で読み解く医 療のモンダイ』(医学書院)、『比較医療政策』:(ミネルバ書房)など。

「2013年 『日本の医療最前線』 で使われていた紹介文から引用しています。」

真野俊樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×