岡田斗司夫の「風立ちぬ」を語る①~人でなしの恋を描いた「風立ちぬ」~ 電子版 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • あぁ、言われてみれば確かに。
    これ、映画見た直後のモヤモヤを、ものすごく理論的に理解させてくれる。

    そして、岡田 斗司夫は、ものを作る側の人間なので、当然、「風立ちぬ」は高評価になるんだなぁ。
    わたしは、多分、ものを作ることよりも大事なことがあると思っていて、だからまあ、サラリーマンなんだろう。

    思えば、この「風立ちぬ」は、「ハチミツとクローバー」のハグちゃんの選択と同じ選択をしているのだと思います。

    その選択をする人は、人としてはどうしようもないと思う。
    もちろん、自分の思うがままに生きているからといって、つらさがないわけではないのもわかる。
    そして、そういうどうしようもない人でなしから、すごい作品が生まれる。
    多分、人でなしだから生まれるわけではないけれど、人でなしの部分が生み出していることも多いのだろうなぁと思います。

  • 岡田斗司夫から見た「風立ちぬ」の映画評.
    鋭い視点と解釈で、ここまで深読みするかとも思ったが一つ一つが納得の分析であった.
    二郎が綺麗なものにしか興味が無い薄情な男であること、それを承知した上で菜穂子がサナトリウムから抜けだして「綺麗な自分」見てもらい、それがかなわないようになったらサナトリウムに帰って行くという分析は、なるほどと納得でした.

  • 「風立ちぬ」は素晴らしい映画だと個人的には思っているが、世間の評価は分かれている。
    しかし、この本を読むとやはり風立ちぬは傑作だったと思い知らされるし、そこに気づく岡田さんも凄いと思う。
    風立ちぬは一回観ているがまた観たくなった。
    安いしスマホでもKindleのアプリをダウンロードすれば読めるからオススメです。

  • 色んな批評はあるが、岡田サンのが一番的確であり、見事に解き明かしていると思う。

    個人的にも、映画としてこの風立ちぬは傑作だと思っているので、
    その思いが更に補強された。

  • 観終わったあとになんだか疑問点が残る宮崎駿監督作品「風立ちぬ」。しかし、岡田さんの解釈を読むと、「ああ、そうだったんだ」と、すっきりした。
    この解釈が正しいのか、単に深読みしすぎなのかはわからないが、「なるほど・・・」と思う事が多く、自分はあまりにも何も考えずに、観ていたのだと改めて感じた。

  • 様々な見方がある宮崎駿監督の「風立ちぬ」。

    ユーミンのひこうき雲効果で予告編を見た段階で涙ボロボロだったんですが、本編をみて、中心に描かれる「二郎の夢」にも、「二郎と菜穂子の恋愛」にも、なんか微妙な違和感を感じて、感情移入できないままでした。

    この岡田斗司夫氏の解説を読んで、自分が何にひっかかってたのか腑に落ちた感じがしました。

    Kindleで99円は買いです(笑)

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著者プロフィール

岡田斗司夫FREEex(おかだとしお・ふりっくす) 評論家、オタキング代表取締役。著書に『いつまでもデブと思うなよ』『評価経済社会』など。

「2015年 『評価と贈与の経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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