青天の霹靂 [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
3.75
  • (5)
  • (12)
  • (10)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 92
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (173ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 冴えない30代独身マジシャンの主人公が、自分の生誕の秘密を知る物語。
    母親も知らず、父親にも愛想を尽かして家を出た晴夫は、場末のバーで手品師として生計を立てているのだが、突然の落雷によって自分が生まれる少し前にタイムスリップする。

    割と予測できるストーリーなので、その辺りの意外性はないけれど、読み通りなのにちょっと泣ける。わたしは涙脆いのです。

    オーディブルだったので、父親役の劇団ひとりさんもぴったりでした。イメージしやすかった。

  • audiobookにて。

    パッとしない人生のマジシャンの晴夫が、自分にダメ出しをしながら生きていたら、警察から連絡があって父の死を知り遺骨を受け取る。
    その後、なぜか突然、自分が生まれる前の過去にタイムスリップ。
    自分の目で、男手一つで育ててくれたがもう何年も会っていない父のこと、なにも聞かされていない母のこと、自分が愛され望まれて生まれてきたことを知っていく。

    晴夫の自虐キャラやタイムスリップに気恥ずかしさを覚えたが、いつのまにか物語にハマっていって最後まで楽しめた。

    なんとなく先が読めるし大きな感動はないが、心がすこぅし軽くなるような作品で◎。

  • 30を過ぎても小さなアパート暮らしで、売れないマジシャンを続ける晴夫。俺は何のために生まれてきたんだろう、と自己嫌悪の日々を送る。しかし、タイムスリップした過去で、彼は自分の出生の秘密を知ることになる…。

    映画公開記念で、読んでみた。本当にきちんとした小説で、劇団ひとりが書いたなんていう意識はまったく持たないままだった。ストーリー自体はさほど珍しくないパターンかなと思うけれど、細かい描写が面白い。いかに晴夫がダメなやつか、というのが女性との会話だったり、お店の雰囲気だったりから伝わってきた。身の回りのことをじっくり観察しているんだろうなという印象。芸人さんの頭の中を垣間見たような気分になった。

劇団ひとりの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×