みんなのうた (角川文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  •  重松清は、やはりいい。
     重松氏の作品を手にしたのは、「ビタミンF」以来であろう。10年以上ぶりに読んだが、重松清の家族小説はいろいろと考えさせられる。
     家族であるがゆえにいやなことがある。家族以外の人から言われても聞き流せる言葉でも、家族(両親)から言われると無性に腹が立つこともある。でもこれが家族だ。この本を半ば衝動的に購入したきっかけは、ほんの些細なことであるが自分の家族(両親)とのことで嫌なことがあった直後だったからだ。
     レイコさんと自分を重ね合わさずにはいられなかった。どうでもいいようなプライドにこだわりすぎて、自分の道を狭めてしまっている点、周囲との軽いノリの会話が苦手である点、自分も同じだなあと思った。
     重松清、また別の作品も読んでみたい。

  • 3浪の末に受験勉強のために住んでいた東京から
    地元へ戻ってきた主人公の、家族や友だちとの
    出来事について書かれている。

    感情移入しづらい所が多すぎて
    郷愁の念を抱くこともなく、イマイチな読後感。
    大学入学してないのに上京して、3浪するまで浪人生続けることや、
    実家が農業をやっていること、
    実家が核家族でないこと等、
    主人公と自分との相違点が多すぎるのかも。

    話としてもまとまって終わった感じがしない。
    時間おいて読み返すと違う感想が得られるだろうか。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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