- Amazon.co.jp ・電子書籍 (242ページ)
感想・レビュー・書評
-
閉塞感と切なさと美しさと★★★★★
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2023/09/30
-
書き出しが非凡で後味の悪い作品その2(1は砂糖菓子)。
砂糖菓子と表紙のデザインがまったく同じなので、そういう作風で書いているのだろう。読書で自傷したい方向け。
GOSICKも1巻だけ読んだが、こちらはラノベらしく読みやすい文体にテンプレなキャラクターだった。書き分けが上手な作家さんだと思う。 -
「たいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった」川村七竃は、群がる男達を軽蔑し、鉄道模型と幼馴染みの雪風だけを友として孤高の青春を送っていた。だが、可愛そうな大人たちは彼女を放っておいてくれない。実父を名乗る東堂、芸能マネージャーの梅木、そして出奔を繰り返す母の優奈―誰もが七竃に、抱えきれない何かを置いてゆく。そんな中、雪風と七竃の間柄にも変化が―雪の街旭川を舞台に繰り広げられる、痛切でやさしい愛の物語。
-
旭川って寒そう。
-
七竃と雪風は幼馴染。どちらもとても美形で周りの人から注目される。それが嫌で二人はよく一緒に遊ぶ。鉄道模型への興味で、家の居間に鉄道線路の世界を作っていた。七竃の母親は元教員で小さいことからどこかに放浪しに出かけて滅多に家に帰ってこない。役所を定年退職した祖父が七竃を育ててくれたようなものだ。高校生になった七竃と雪風は級友からの視線が嫌で学校を早く帰り、やはり鉄道模型で遊んでいた。綺麗過ぎる七竃は自分の人生をどのように歩いていくのか。そして自分にとても似た雪風はどうするのか。狭い旭川の街で縛りつけられたような生活から逃れるのか。
-
七竃と雪風、二人のやり取りの透明感のある美しさとその中の人間らしい感情に惹かれます。本当に美しい話だと思いました。
-
ラジオCMでナナカマドの話が流れるたびに思い出すが
あのCMはなんのCMなんやろ??
切ない系です。内容が重いのにイヤラシさがないです。