夏を殺す少女 (創元推理文庫) [Kindle]

制作 : 酒寄 進一 
  • 東京創元社
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レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (460ページ)

感想・レビュー・書評

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  • とにかく面白い。中央線で読んでいたら乗り越してしまった。
    ふたつの何の変哲もない現場写真。両方の写真に写る青いワンピースの美少女。オカルト的な導入部だが、ドイツ、オーストリアを舞台に話は論理的、かつスリリングに展開する。
    暴行された過去を持つ美貌の弁護士、男やもめで喘息持ちの中年の刑事というコンビはいい意味でベタ。ベタさ加減が、ラストに生きている。また、翻訳がうまい。直訳するとネタバレになってしまう原題を少し変え「夏を殺す少女」というタイトルをつけたのはセンスが良いと思った。
    読んでいない人は幸せ。

  • Kindleストアの月替わりセールで買って、休日に一気に読んだ。気持ちのいいネタではないけど、ストーリーの展開は速くて飽きない。この著者は正確にはオーストリア人だけど、「ドイツミステリー」という分野があるのもはじめて知った。最近(?)のドイツ文学といえばギュンター・グラスくらいしか知らないのは、あまりに無知すぎるな。ミステリーやホラーも含めて、ヨーロッパの現代小説ももっと意識してみるか。

  • 面白かったけど、なんでわざわざこれが現地で大ヒットしたんだろう?
    出版文化的な文脈があったのか、翻訳先には感じにくいリアリティでもあったのだろうか。

  • エヴェリーンはウィーンの弁護士。恩ある叔父が訴えられている。工事現場のマンホールに落ちて死んだ男の妻から。ちゃんと落ちないようにしていなかったからと。なんとか訴えを取り下げられないと叔父の会社は倒産してしまう。ヴァルターはライプツィヒの刑事。精神病院で若い娘が死亡した。当初自殺だと思われていたが、ある発見で殺人の疑いが出てきた。場所も仕事も違う二人があるところで出会うことでこの複雑な事件が解き明かされる。

  • ドイツ・オーストリアのミステリ。筆者はオーストリア人らしいんだけどオーストリアってドイツ語圏なのね知らなかった。男性刑事と女性弁護士の2人の視点が入れ替わりながら事件が進んでいく形式、事件の背景は幼児性愛とか虐待からのよくある多重人格コンボで重いっちゃ重いが、小説とはしてはサクサクとテンポよく進むので洋物にしては読みやすかった。筆者はもともと色んなジャンルの短編の名手らしく、なるほど短編が得意な感じで要所要所展開が転び、飽きずに最後まで読めた。

  • オーストリアで起きた死亡事故とドイツで起きた少女の不審死。弁護士エヴェリーンと刑事ヴァルターは、それぞれの事件を追ううちに遭遇し、事件の真相が姿を現す。
    児童虐待や児童ポルノ、小児性愛、PTSDといった話題を扱った話。

    これといったトリックがあるわけでもなく、どんでん返しなどもないのだけれど、いいところで場面が変わり先が気になる。

    オーストリアの話とドイツの話が交互に語られ、登場人物が多く、地名や施設名がやたら出てくる。パトリックにホロベック、プランゲ、プロコヴィチ、ゾマー、ゾーニャ、ゼンメルシュレーガーにヴィンターエッガー。ブレーマーハーフェン病院にゲッティンゲンのヘルバーハウゼン精神病院、マルククレーベル・メンタルクリニック、しばらくは誰がどこの誰やら混乱した。

  • ウィーンの弁護士エヴェリーンは,自分が関わった事故から,少女による連続殺人事件を発見する。一方でライプツィヒの刑事ヴァルターは,精神病院にいる,過去に小児性愛の被害者だった少年少女が次々に殺されていることを知る。

    kindleで,セールで399円で買った本。結果的にはじゅうぶん楽しめてよかったが,紙の本なら文庫のくせに1,000円以上するらしい。そうなるとちょっと買えないな。

  • オーストリア人作家のミステリーは初めてかも。『ミレニアム』を思い起こさせる内容、作風。
    面白かったけど、ラスト近づいてからのテンポの悪さが残念。

  • いろんな要素が次々に繋がって、殺人事件が起きながらも愛の描写を欠かさない。
    グロテスクな内容も多かったけれど、ドイツの地名も知っているところが多く、個性的なキャラクターと一緒に楽しむことができました。

  • キンドルストアでセールだったので買った。
    事件自体は凄惨を極めるものだけど、ストーリーの運びは軽快で読後感がとっても良くて、作者の別の本も読もうと思った。

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