終わらざる夏 上 (集英社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • まだ、何も起きていない、上巻。

    盛岡のまったく関係の無いような3人に赤紙が送られ、招集されていく。同郷だったり、多少は関係があったりするのであるが、あまり本質的ではない。

    千島列島に戦車部隊があり、戦争の気配もないが輸送船がないので引き上げられずとある。

    なによりも、戦前、千島列島が日本領で、カムチャッカ半島手前まで日本、ソ連とは国境であり、その先のアリューシャン列島がすぐにアメリカであるという地理の把握が重要か。

    実際に行われた対米戦争とメルカトル図法の地図だと実感がないが、千島列島からアリューシャン列島を経由した方が、日本からアメリカへは最短距離である。しかも陸地づたいに行ける。実際の戦争はアリューシャン列島を一部占領し、とりかえされた(アッツ島玉砕)程度で終わってしまったが。

    この先、が楽しみである。

  • 物語の導入部として登場人物達の背景が帝国滅亡に向かう戦争末期を舞台に丁寧に紹介される。
    もはや何の意義も無くなった戦争に次々と兵隊に取られていく、また死神のように見られながら同郷の者に赤紙を手配する役人の苦悶。
    つらく重たい話だが、共有すべき物語だと思う

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プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。

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