繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 具体化:
    自由交易は相互の繁栄を生む。
    中国は関税を55%から10%に引き下げたことで好景気が生まれた。
    安価な輸入品が雇用を潰すと言われるが、
    消費者が他のサービスを買うお金が残るので
    新しく雇用が生まれる。
    しかもメーカーは低賃金の国を探して工場を作るが、実際には賃金と生活水準は高い。
    ベトナムのナイキの工場は3倍高い賃金をもらってる。


    転用:
    ボードゲームカフェでボードゲームの
    販売・貸し出し・買い取りをやる??

  • 歴史を振り返るとき、未来を想像するとき、いずれも自分がどう感じるかだけなんだと考えるきっかけとなりました。歴史を振り返るとき、いま人間が繁栄し生きていることをポジティブに捉えれば全てが必然かつ正解だったと言えるだろうし、今が悲惨と考えれば全てが真逆の意味になる。同じコップの水の量を多くみるか、少なくみるかという事だ。
    そういうわけでこの先の未来を明るくするためには、専門家と交流、交換が大切なんだということらしい。

  • 専門家によって人類がどれだけ豊かになったか。人類と動物を分けるのは、互恵的行為ではなく交換。調理できるようになったことで人間の内臓は軽くでき、脳は大きくなった。遺伝子が習慣を作ったというより習慣が遺伝子を変えた。農業とは分業を他の種にまで広げること。有機栽培が自然にかける負荷が大きいこと。フェニキア人による海運革命。全世界で多産多死から少産少死になっている傾向。化石燃料の活用と奴隷の解放。人生がよくなっていると信じまいとする集団心理。コモンズの悲劇の真の教訓は、地元の人に所有権を認めず遠隔地の政府が保護しようとするならその資源を破壊し無駄にする。悲観的に捉えられがちな気候変動だが論理的に考えれば2100年の世界は現在より住みやすくなっている可能性が高い。

  • 尊敬する方におすすめされた。少し難しい。

  • 少し前に読んだファクトフルネスと同じく世界が過去よりもいまが良くなっていることの歴史を丁寧に紐解いているのが本書だ。人類は交換と専門化を図ることで1つの世界的なシステムをアップデートしてきたのだと思った。面白かった。

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著者プロフィール

世界的に著名な科学・経済啓蒙家。英国貴族院議員(子爵)。元ノーザンロック銀行チェアマン。
事実と論理にもとづいてポジティブな未来を構想する「合理的楽観主義(Rational Optimism)」を提唱し、ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)、マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック創業者)らビジネスリーダーの世界観に影響を与えたビジョナリーとして知られる。合理的楽観主義をはじめて提示した著書『繁栄:明日を切り拓くための人類10万年史』(早川書房)はゲイツ、ザッカーバーグが推薦図書にあげている。グーグルには3度招かれ講演を行なった。
1958年、英国ノーザンバーランド生まれ。オックスフォード大学で動物学の博士号を取得。「エコノミスト」誌の科学記者を経て、英国国際生命センター所長、コールド・スプリング・ハーバー研究所客員教授を歴任。オックスフォード大学モードリン・カレッジ名誉フェロー。
他の著作に『やわらかな遺伝子』『赤の女王』『進化は万能である』などがあり、著作は31カ国語に翻訳。最新刊である本書『人類とイノベーション』は発売直後から米英でベストセラーを記録している。

「2021年 『人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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