無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい (角川書店単行本) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
3.79
  • (18)
  • (32)
  • (27)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 311
感想 : 36
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (190ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前職の上司がこの本の評価を星5つにしている意味がわかりました。マニュアルを作成するために必要な要素が満載されています。
    現在、自社業務をマニュアル化する立場にいる自分にとって必読書でした。読んでいると早くマニュアル作成を始めたくなる本です。
    「朝礼」や「部下の注意の仕方」もマニュアルにする話を拝見し、マニュアル化する目的を改めて伺い知ることができました。

    この本が発行されたときに著者の講演を聞き、無料で配布された本を持っていたのですが読まずにおりました。
    でも当時読んでいたとしても、自分のスキルや仕事上の必要性からすると、その時は刺さらなかったと思います。
    本て出会いだなぁーとつくづく思った一冊でもあります。

  • マニュアルがあることで、全国どこの無印良品でも、同じサービスを提供できる。会社の理念を共有することもできる。マニュアルは、それを使う人が作る。マニュアルに完成はない。
    「マニュアル」のマイナスイメージが払拭された。気持ち良く働けそう。
    著者がしたように、「個人」に「仕事」を紐づけるのではなく「組織」に紐づけてノウハウを共有すれば、どんな会社でも生産性を上げられるやろうと思う。
    残業を減らすために「夕方に新しい仕事を頼まない」というルールを徹底したのは素晴らしいな。
    家事も、マニュアルを作ることで、家族の分担がしやすくなるし、成果もあがる。
    西友から無印良品に「左遷」されて結果を残してきた著者の言う「あせらず、くさらず、おごらず」は心に刻んでおきたい。

  • 「かつて不振にあえいだ無印良品」をマニュアル至上主義で立て直した経営者のマネジメント論。2013年出版。

    著者は、社内業務の全てを「MUJIGRAM」という無印良品の店舗で使っているマニュアルと、「業務基準書」という舗開発部や企画室など本部業務のマニュアルにまとめ上げたという。「MUJIGRAMは二〇〇〇ページ分にも及び、なかには写真やイラスト、図もふんだんに盛り込まれてい」るというし、業務基準書は「ページ数はMUJIGRAMの三倍以上、六六〇八ページにも及」ぶというから、まさに箸の上げ下ろしまでを細かくマニュアル化してしまった訳だ。著者によれば、そのミソは、現場で働くスタッフの知恵を常時吸い上げ続けることであり、「現場では毎日のように問題点や改善点が発見され、マニュアルは毎月、更新されていく」のだという。

    「マニュアルは、仕事に潤いさえ与えてくれます」、「標準なくして、改善なし」とまで言っている。

    日々アップデートしていくとはいえ、詳細にわたるマニュアル作りが業績に大きく寄与できたのは、チェーン展開していて各店舗に画一的なサービスが期待される、「実行九五パーセント、計画五パーセント」の小売業ならではなのだろう。

    頷ける部分もあるが、ルーティン業務がAIなどシステムに置き換わってしまう時代に、この戦略はたして他業種に通用するんだろうか???

  • 仕組み=標準、ルール、ノウハウ、手順、経験、勘、等。
    情報が共有できていない。
    「そこまで必要?」ということも明文化使用。
    「こうした方が良い」を盛り込む。
    ノウハウを一人の物にしない。⇒共有化・マニュアル化。考え方の継承。
    育てる仕組み。部下との絡み。
    マニュアル、標準は改善していくことが重要。
    トラブル事例:何故ミスをしたか?どう防ぐか?
    教え方のルール・マニュアル。人材育成が回る。
    人としての基本ができている会社は強い。
    反対勢力=ゆでがえる。ゆっくり、責任を与えて、徐々に変える。
    迷ったときには難しい方を選択。そこに多くのヒントがある。
    Dead lineリスト。全員のデッドラインリストがあると抜けがない。⇒部長になったら実践しよう。
    残業をなくすために。⇒作業分析。仕事の質はどこまでか?。簡潔な資料。A4/1枚で。★PJ等の情報が共有化できていない。

  • 仕事の引き継ぎ方法を考える中でこの本の存在を知り読了。
    自分の知見をマニュアル化していくためにはどうしたら良いかを考えるきっかけになった。

  • 仕事をマニュアル化することで、誰でも当たり前のように業務を進めることができ、かつ、大事な時間を確保し、新しい物事に挑戦する。
    著者の考え方には、共感することが多い。これを自分の業務に反映したい。

  • マニュアルの存在意義が分かる本。本書は無印良品で実際に活用されている膨大なページ数のマニュアルを用いて、職場にマニュアルを取り入れることの効果とその方法を教えてくれる。属人化した仕事を明文化して職場で共有してこそ、退職・休職・異動といった担当者が離れるリスクに備えることができ、組織にノウハウが蓄積する。仕事を体系的に教えてもらえずに孤立する新人も減る。ただ、私は善意でずっと仕事の文書化を進めてきたが、周囲は私の成果物を利用するばかりで私自身は何も楽にならない。この苦行を脱する方法も知りたい。

  • ブランド構築、人材育成、マネジメントすべてにおいて仕組みがあることによる利点がめちゃめちゃある。
    ムジグラムの仕組みはぜひとも取り入れたい

  • 無印良品のV字回復を、仕組み作りで行った、という話。

    徹底したマニュアル作りと、それをいかに血が通ったものにするか、という点に力点が置かれているのですが、それと共に、以下の点に激しく同意。

    業界の最前線を走り続ける企業に共通していることは、非常にシンプルです。「挨拶をきちんとする」「ゴミを見つけたら拾う」「仕事の締め切りを守る」といった、小学校で教わるような、人としての「基本のき」が社員に浸透しているかどうか。これが、強い企業に見られる共通点です。
    人としての基本が組織の風土・社風をつくり、これが最後の砦になって、組織を守っていけるのです。

    いくら組織の仕組みや体制を変えても、結局リーダーの器以上には成長していかないものです。
    それならば、リーダーは、チームメンバーが異文化に触れられる環境を積極的につくりあげることが、責務なのではないでしょうか。

    行動を変える事で意識を変える。

  • 無印良品というワードに惹かれて読んだ。

    優秀な人材は集まらない。だから「育てる仕組み」をつくる
    →優秀な人を待っていても、自分からくることはない。だから今いる人を育てて優秀な人にする。その発想自体が新鮮だったし、仕組みを作るという無印良品の理念がチラッと見えた気がした。成果が出ないのは、人が悪いのではない、仕組みが悪いのだと考え、修正をする。

    業界の最前線を走り続ける企業に共通していることは、非常にシンプルです。 「挨拶をきちんとする」「ゴミを見つけたら拾う」「仕事の締め切りを守る」  といった、小学校で教わるような、人としての「基本のき」が社員に浸透しているかどうか。
    →小学校でもし身につけることができていなかったら・・・と思うとゾッとする。人としての「基本のき」は躾として、身につけるべき所作だと再確認した。これは、教えてもらうことで効率よく身につく類のものであるため、家庭、学校と連携して子どもに身につくように指導にあたる。

    仕事とは何か。  この本質的な問いに一言で答えるのは難しいのですが、私にとっては「生きる価値そのもの」です。
    →自分にとって仕事とは何か。人生の楽しみそのもの?生きがい?人生哲学と同じで、そもそも・・・を考えると面白いし、生き方が深まる。

全36件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

株式会社良品計画前会長。株式会社松井オフィス社長。1949年、静岡県生まれ。73年、東京教育大学(現・筑波大学)体育学部卒業後、西友ストアー(現・西友)入社。92年良品計画へ。総務人事部長、無印良品事業部長を経て、初の減益となった2001年に社長に就任。赤字状態の組織を風土から改革し、業績のV字回復・右肩上がりの成長に向け尽力。07年には過去最高売上高(当時)となる1620億円を達成した。08年に会長に就任。10年に株式会社T&T(現・松井オフィス)を設立したのち、15年に会長を退任。

「2021年 『無印良品の教え 「仕組み」を武器にする経営』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松井忠三の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
佐々木 圭一
稲盛和夫
佐々木 圭一
スペンサー ジョ...
クリス・アンダー...
デールカーネギ...
ダニエル カーネ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×