はい、泳げません [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • おもしろいおもしろいと評判はきいていたのだけれど、ほんっとうにおもしろかった! 実際にこんなに笑えた、笑いをこらえた、っていうのはいまだかつてないというくらいだったかも。おかしくてたまらなかった。笑いをとろうとしているのでなく、やってることがおもしろいとかではないのに、ごく普通のことなのに、文章が最高におもしろい。
    水がこわい、という筆者が水泳教室に通って泳げるようになるまでの話。コーチにちょっと指導、アドバイスされるたびに、哲学的というほど考え込む筆者がすごくおかしい。
    泳ぎを中断してその場で立ってしまうという。「なんでそこで立つかなー?」とコーチに言われながら。
    でもその気持ちが、泳ぎが苦手なわたしもすごくよくわかる。「立って落ち着いて考えたい」。(どうでもいいけど、わたしも思うのは、運動能力に優れている人は考えるまでもなくできてしまうんだろうけど、運動能力なくて、こわがりの人間は考えて納得してからおそるおそるやってみたいのだ。学校の体育の授業とか、その考える時間がなさすぎて、さあやって!みたいのがわたしはすごくこわかった。ゆっくり自分のペースでやらせてくれたり、もっと理論的に説明してくれていたら、もう少し運動が好きになれていたかも)。

    あと、筆者は、泳ぎを追及するあまり?、日本泳法を習ったり、水族館で魚を見て説明をきいたり、潜水艦に乗っている学者(すみませんうろ覚え)に話をきいたりするんだけど、そういうところもおもしろかった。

    章の終りに、コーチのひとことがあるのもおもしろかったし、こんな教え方してもらえたら泳げるようになれそうとも思った。
    なんだか水泳習ってもいいかなーという気にすらなってくる。(習わないけどな!)。

  • 電子書籍化されているとはつゆ知らず、存在を知ったとたんに購入・読了。泳げない筆者が泳げるようになる話よりは、今日の水泳教室事情や「水泳が得意な人」の感性みたいなのが、ストレートに書かれていて、おもしろい。水泳のコーチの「言い訳」や、上げ足取りの筆者の視点も、飲み屋でのトークのようでたまらない。

  • カナヅチな筆者が泳げるようになるまで。とにかく考えすぎ。頭で理解してからでないと先に進めない感じがもどかしくも面白かったです。泳げた喜びをかみしめるために立っちゃう、まてそのりくつはおかしい。桂コーチの次々と繰り出される指導に戸惑いながらも、最終的には達成するのですが、結局はあれこれやらされるうちに、泳ぐこと自体に慣れただけっていうのが真相のような気が…(Kobo 版で読了)。

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プロフィール

ノンフィクション作家。1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家に。開成高校野球部の奮闘を描いた近著『弱くても勝てます』がベストセラーに。
『ご先祖様はどちら様』で小林秀雄賞受賞。

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