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- / ISBN・EAN: 4907953040564
感想・レビュー・書評
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画面の作りこみと緊張感が独特。とても引き込まれる。
デイン・デハーンは本当にこういう、目の下にクマを作って背中を丸めてどんよりと歩く演技が上手い…。
ラストがすごく良かった。しばらく忘れられないだろうな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんとも重苦しい夫婦映画「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督が、今回は血のつながりについて描いております。主演はじめ、スタッフもほとんど前作と同じのようですが、撮影はショーン・ボビットにバトンタッチ。とはいえ息詰まるような、まとわりつくような、スクリーンから漂う独特の緊張感は健在です。ときおり挿入される引きの風景がかなり印象的なのですが、これがたぶんショーン・ボビットの個性かと思われます。
内容に関しては、あまり多くの情報を入れずに鑑賞されたほうがいいと思います。レビューなど見ていると、キャラクターに対して抱く好悪の感情も人によってさまざま、ラストの受け止め方もいろいろみたいなので、先入観がないほうがいいと思うのです。「宿命」っていう邦題もなんか違うので、捕らわれないほうがいいと思ったり。
私自身は、血のつながりというものへの賛歌であると同時に、許しと解放の物語なんだろうなと感じました。傑作だと思っていますが、実際のところ評価は賛否両論のよう。まあ「ブルーバレンタイン」に比べると、人によって価値観の違うテーマを描いているので仕方ないところもありますけれども。でも演出も撮影もサントラもキャストもいいので、観て損することは絶対にないと思いますよ。 -
2014/5/10 そーいう事で 宿命って 副題ついてるのかぁ!って考えさせたられる映画だった。ゴズリングも最初の方で死んじゃったけど…やはり 上手い 最初の裏返しに着てたTシャツ気になったわ。なかなか、出てこない ブラッドリー.クーパーが後を引き継いで のような形で物語はすすんでいく。ゴズリングの息子役 ディン デハーンはディカプリオを彷彿させるね 何処かに出てたと思ったら クロニクルに出てたよね。物静かな中に色々な思いを溜めてる若者らしい。最後のバイクで旅立つシーンが大人になった これからの人生を示唆しているラスト良かったです
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いやぁ、今こういう役をやらせたらライアン・ゴズリングの右に出る者は居ないんじゃなかろうか。自分的にはライアン・ゴズリングという1ジャンルを築いた感も。
ストーリーは3部構成で、そのタイトルにもあるように宿命や運命的なものを『ブルー・バレンタイン』のデレク・シアンフランス監督が描く。
何とも言えない重苦しく切ない話なんだけど、薄っすらと霧が晴れるようなエンディングに余韻引いた。 -
ライアン・ゴズリング素敵すぎる。メインとなる人物がかわっていくので長さを感じなかった。サブタイトルの「宿命」から展開は予想できたものの、あまりにも奴が悪すぎて不愉快。なんでこんなふうに育ったかな・・・。
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監督は「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス。前作同様一癖二癖ある仕上がりでなかなかの味わい。欲を言えばゴズリングとメンデスの過去の件があれば感情移入できたのになー。なぜゴズリングが子供にそこまで執着するか理解できなかった。あとタイトルが覚えられん!邦題工夫しろよなー。
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割と長尺の映画で、銀行強盗と警官、そして彼らの息子を主人公にした3部構成だが、冒頭に登場するRyan Goslingが特に印象的。寡黙で不器用なワル、といった役所は当に嵌り役。起承転結ははっきりしないが、観た後に余韻を残す物語。世代を越えて続いていく人生を表している気もする。
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原題は「松の木々の向こう側」の意。松林が点在する街の話であるのと同時に、松=Pinesがラテン語で「罰」や「苦しみ」の意となっており、皮肉な運命による負の連鎖と、渦中の人々がそうしたカルマを断ち切り「向こう側」に到達までの道程の物語にもなっている。
あまり期待していなかったが、予想外に良かった。2時間20分と長尺だったがダレず。レイ・リオッタが嫌すぎた。怖すぎ。『クロニクル』で主役をやっていたデイン・デハーン君が後半に登場。惹きつけられる。ライアン・ゴズリングはいつものように優しい静かな瞳で人を傷つけていた。