こころ (集英社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 電子版ではないけれど、何故かこの表紙が検索該当に無く。
    読み終えると右の骸骨が誰なのか色々考える。。

    解説菊田均氏 そっかぁ、と思ったりそうかなぁ、と思ったり。
    鑑賞吉永みちこ氏 なるほど、と思ったり。

    大体のストーリーは知っていたけれどきちんと読むと タイトルになるほど、と。
    「私」の心情については後回しになる位他の登場人物に圧倒されたので、またの機会に再読したら違う感想をもてそう。

    吉永氏の影響か御嬢さん=妻が小悪魔に見えてくるが、過去の出来事は先生の主観であるわけなので、第三者が見ればそうでないかもしれない。でもこのセリフは… とか
    Kの動機は淋しさとか突発的とあるが、第一発見者が先生になるように自室で及んだのでは、とか多少嫌がらせというのは正しくない言葉かもしれないが多少含むところあっての計算もあるのでは…とか
    先生の行動は若気の至りというには言葉足らずだが、そのタイミングの悪さは本当に運なのか、回避できたのではないか…

    など怒涛の感想が湧き上がってきて
    ナルホド、太宰治の暗さとはまた違うけれど
    読み継がれている理由、魅力はわかるなぁ、と改めて。

著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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