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感想・レビュー・書評
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60年分の総解説目録。手元に置いておきたいじゃん!
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図書館でバックナンバーが目についたので、借りてきました。
ポケミス60年記念特集!
実を言うとポケミスは数えるほどしか読んでいないのだけど、大いに楽しめました。
数十人の「私のベスト3」を読むと知らないものばっかりでわくわくする。
あれも読みたいこれも読みたい、ああ、血が騒ぐなあ。
小鷹信光・権田萬治・仁賀克雄の鼎談はポケミス創刊当時を知る古老の思い出話。この三人、古老ではあるけれども長老ではないんですね。
翻訳ミステリ界隈では中田耕治・小林信彦・田中潤司三氏の方が年上。「私たちは昭和二桁だけど、この方たちは一桁なんですよ。この差がきわめて大きい」
ポケミスをめぐる鼎談としては丸谷才一・向井敏・瀬戸川猛資「ハヤカワ・ポケット・ミステリは遊びの文化」があるけど、小鷹さんはこちらの鼎談での「戦前は岩波茂雄、戦後は早川清」発言を「早川書房のシンパだからな(笑)」と切って捨てている。どういうことかな。
コラムでは向井万起男さんの「Dr向井のアメリカ解剖室」が面白かった。アメリカの田舎を訪ねる向井さん。農業のスケールが本当に桁違いで、何度行ってもカルチャーショックを受ける地域。そこではマクドナルドが人々の憩いの場になっていた。ファーストフード店には批判も多いが、そうとばかりも言えないだろう、と言う。こういう視点は大事ですね。
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