お母さんの「敏感期」 モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる [Kindle]
- 文藝春秋 (2007年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (231ページ)
感想・レビュー・書評
-
モンテッソーリ教育を知るためにまず最初に読んだ本。柱となる考え方がよくわかる。また家で簡単に作れる具体的な教具の提案もあり参考になる。巷でモンテッソーリ教育というと関連する指南書や教具が様々販売されているが、モンテッソーリ自身はお金をかけなくてもできる教育法であるとうたっているので、惑わされないようにしたい。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まだ妊娠中の身ですが、モンテッソーリ 教育に興味があり読みました。
私自身が効率を追い求め何事もパパッとやってしまう性格なだけに、子供への接し方を考えさせられる本でした。
この本では、子どもがなぜぐずるのかがよく分かります。
秩序があるはずの世界を求める時期がある、ということで普段と違う道、普段と違うルーティーンにすると余計にグズって大幅に時間がかかってしまうということも勉強になりました。
大人が急いでるからといって子どもの代わりにやってしまうことは簡単ですが、子どもの自立にも繋がりませんし、何でも自分でやりたい時期がある、ということと、その時期に何でもやってもらう方が良い、ということも分かりました。
やり方を教える時は言葉を使わず、ゆっくり丁寧に1つずつの工程を見せること。子どもは速いスピードに追いつけないので、牛乳を開けて注いでしまうのも、洗濯物を畳むのも、1個ずつゆっくりやらないと分からない、ということも分かりました。
とはいえ、実際に子育てが始まったらそんな理想通りに行くか分かりませんが、子どもがやりたいと思うことをなるべく「見守れる」親を目指したいと思います。
それと最後の方に記載のある手作りのおもちゃは全部は無理ですが作ってみたいです!
kindle unlimited
-
はじめてモンテッソーリ教育の本を読んだ。早く知っていればよかったなという内容がたくさんあった。これからいろいろ勉強したい。
子どもの敏感期については詳しく書いてあったが、お母さんの敏感期の具体的なことはよくわからなかった。 -
子供には成長時期に応じた「敏感期」が存在する。この「敏感期」は、何かに入れ込む時期と解釈でき、成長段階によって何にこだわりを持つかは異なる。
(例)秩序、ひも結び、音 など
モンテッソーリ教育は、この「敏感期」がキーワードとなる。以下に子育てにおける手順を記録しておく。
① 母親は子供をよく観察することにより、まずはこの「敏感期」を捉える必要がある。
② 「敏感期」に応じた指導*や教育ツールを提供する。
③ 子供に思う存分やらせる。親は口出しはしないこと。
*大人が手本を見せる際の方法
指導する動きをまず大人が分析する。
子供の右側に位置取り、ゆっくりと動きを見せる(子供は動きを追うのに真剣なため、言葉での説明はしないこと)。
子供にやらせる。一回で理解が無理なら、もう一度見せる。 -
敏感期の息子の行動への意味づけが進み、適切に関わり見守る上でのヒントが得られた。
-
モンテッソーリ教育という言葉は聞いたことはある程度でイマイチ何のことだか分からなかった。感受性が特に敏感になる幼少期の発育方法がモンテッソーリ教育ということらしい。
敏感期があるということを知っておくだけで、ストレスが少なるし、子どもとの接し方に役立ちそう。大切だと思ったのは以下3点。
・子どもが何かを集中してしている時は、敏感期なので不思議に思うことでも観察し見守ること。
・子どものまちがいを訂正したり叱りながら教えるのではなく、黙ってやってみせる。動作をみせる時は言葉ではなくゆっくりみせることで子どもは集中し感じることができる。
・「自立」と「自律」が大事。(自律はまだイマイチ感覚が分からないが。。)
メモ
・モンテッソーリはもともと医学生で、ある日子供が手を使いながら深く集中している姿に感動したことがきっかけで子供の中に何が起こっているのか、子供の研究をするようになった。
・おけいこごとは、集中してひとつのことをする喜びを知るためである
・小さいときにもっとも大切なのは、「日常生活のことをひとりですること」
・三歳から七歳ぐらいの間は、聴覚の敏感期です。微妙な音の差異にも気がつくという一生に一回だけの時期
・子どもの不機嫌な反応は、敏感期にある子どもが何かに強い興味や関心をいだいたにもかかわらず、大人の鈍感さによってその興味が断ち切られたときにあらわれる
・生後数カ月から表れて2~3歳頃をピークとし、6歳にはほとんど消えるのが、秩序の敏感期。いつも決まったこと(順番、場所、所有物、習慣)をしないと気が済まない。叱らず何が違うのかを読み取る。
・3-6歳の時期は、感覚の敏感期。この時期に5感をよく使い洗練することが専門性、芸術性を身につける。
・4歳前後は、運動の敏感期。体を100%動かせるのはこの時期のみでこの時期に全力投球した子どもは小学生以後も力を出し切ることができる。但し、現代は大きな動きをする場所が少ないので、大人が意識してつくる努力をしなければならない。また、指先を使うことで字を書く土台も作れる。さらに、子どもが自分で「動き方」をよく見て、自分で取り組めるような機会をたくさん提供することで学ぶ力も身に付く。運動は、雑巾を絞るなどの家庭でできる単純なことでも良い。動作を理解し責任を持ってやり遂げるという習慣を身につけることが塾以上に重要なこと。
・3~6歳に徹底して身につけておくべき基本的技術は「折る」「切る」「貼る」「縫う」。達成感を味わい、挑戦することを学ぶことで、就学前の土台になる。 -
今現在、自分の娘は1歳半。これから彼女にどう接していけば良いかの指針になった。