戦略読書日記<本質を抉りだす思考のセンス> [Kindle]

  • プレジデント社 (2013年9月28日発売)
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本 ・電子書籍 (510ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 割と楽しめる内容でした。いつくか読んでみたいと思える本も見つかりました。

  • この本を分類するならどこになるんだろうか。まえがきに「気持ち、日記、、」として書いたとあるように、この本を読んだだけで何かを得られるようなまとめがあるわけではなく、個人の感想が淡々と書かれている日記らしさがある。ただ、その感想の中にも楠木さんの一貫した考えが書かれており、一つ一つの本への意見を読むことで楠木健の輪郭が見えてくる。

    読書家の方がどういった本を読むのかも参考になったし、紹介されていた本もいくつか読んでみようと思う。

  • やはり楠木健さんには、この人独自の魅力がある。自分の仕事を虚業と言い切り、自分の弱さも狡さもセコさも隠さないからこそ書ける、本当の意味で正直な文章が、独特でかつとても面白い。

    先日、会社のオンラインセミナーで、楠木健さんの話を聞く機会があった。本の印象よりもだいぶ声が渋くてルックスにも迫力があったけれど、話の中に底通していたユーモアは本の中にあるものと全く同じだった。あっという間の45分だった。

    ただ一番自分にとって印象的なだったのは、自分も含めた誰からも質問が出なかった事だ。話はしっかりとおもしろかったので、誰もが無関心だったということはないと思う。むしろ逆だった。なのに質問は皆無だった。何故だろう?

    自分の仮説はこうだ。論理がしっかりと構築され過ぎていて、ある意味ツッコミようがなかったのだ。何かを言えば、それは話の中でこのように説明しましたよね。と返されてしまいそうな感じだった。こういうのは初めての経験だったので、とても印象に残った。

  • スキル習得に傾斜せず、ものごとの本質に迫る本が21冊紹介されている。楠木建さんの読書スタイルや思考にも触れることができると共に、彼ならではでの文体が楽しい。中でも興味を惹かれる本が三冊あり、さっそくネット注文した。

  • 単なる書評の集まりではなく、経営や戦略に関する深い洞察を提供する一冊。著者が選んだ書籍を通じて、彼の思考のセンスや個々のスタイルが色濃く反映されています。これらの本は、どれも独自の視点から本質を掘り下げる力を持っており、新たな発見や知的な興奮を味わうことができます。

    例えば、井原高忠の『元祖テレビ屋大奮戦!』や柳井正の『一勝九敗』を取り上げ、経営における多様な視点を紹介しています。これらの作品を通じて、経営者としての視点やリーダーシップについての洞察が深まります。特に、ハロルド・ジェニーンの『プロフェッショナルマネジャー』に対する考察は、経営哲学を理解する上で非常に刺激的です。

    本書の魅力は、著者の個人的なセンスや趣味嗜好が反映されている点にあります。選ばれた本は、どれも一筋縄ではいかない作品ばかりで、それぞれが経営や戦略に対する新たな視点を提供してくれます。特に、著者の独自の視点から語られる書評は、ただの本の紹介にとどまらず、経営における「センス」の重要性を考えさせるものです。書評を通じて自身の思考を深め、経営におけるスキルや知識を磨く手助けを得ることができます。

    本書を通じて、経営における本質を理解し、自分自身の思考を深める契機となることが期待できます。楠木建の独自の視点を通じて、経営や戦略に対する理解が深まり、実践に役立つ知識が得られるでしょう。

    このように、楠木氏の『戦略読書日記』は、経営や戦略に対する新たなアプローチを提供し、思考を刺激する一冊として位置づけられます。経営における「センス」の重要性を再認識し、自己成長に繋がる貴重な内容が詰まった本です。

  • 楠木先生の成功者たちを事例とした「競争戦略」は、とてもユニークであり、常に自分の会社のマネジメントに取り込んでいる。

  • 楠木さんの考え方が好き!
    その考え方を読書レビューとともに拝読できる一冊。
    読みたい本探すよりも、考え方を浴びるの要素が個人的には強かったです。

    ⚫︎気になったところ、思ったところ
    ・スキルを磨くことも大事だとは思うけど、ただ英語が喋れても、ただ簿記の資格持ってても、それだけでなくて、最終的にはその人のスタイルによって、信頼とか仕事頼みたいなとか決まるよねと同感。自分のスタイルつけていきたいよね。芸風というか。
    ・好きを仕事にする、は私には難しそうだけど、仕事の中の好きを見つけて、熱中できるくらい楽しみたいなと思った。楽しんでる人についてきたいよなって思うもんな。面白がれる人間になりたいもんですね。
    ・人の日記を読めばその人の正体がわかる……今まで歴史とかって苦手だったけど、その時代の日記を読めば、徐々に生活が見えてきて楽しめそうと思った。読みたい本リスト増えた!!

  • skillではなくセンス、様々な分野の書籍を通じて「戦略」を具現化していった人間の軌跡を追うという、他のビジネス書とは一線を画すスタイルが面白い。しかも対象の書籍はビジネス書に限らない。建築、歴史、果ては喜劇まで、縦横無尽に各界の「戦略」の秀逸さを論じている。

  • ちょっと決め付けすぎな所は個人的に共感できなかったが

    天正遣欧少年使節やライフネット生命のネタはとても面白かった。

  • 読書家で知られる経営学者・楠木建氏の書評本。様々なジャンルの名著を読むことで、著者の優れた思考を追体験したり、各本に共通する生き方や経営の真理のようなものを演繹法的に導き出そうとする読書法、選書にワクワクする。

    (推薦者:マツ子@サポーター)

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著者プロフィール

経営学者。一橋ビジネススクール特任教授。専攻は競争戦略。主な著書に『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(東洋経済新報社)、『絶対悲観主義』(講談社)などがある。

「2023年 『すらすら読める新訳 フランクリン自伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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