ソニーをダメにした「普通」という病 [Kindle]

著者 :
  • ゴマブックス株式会社
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感想・レビュー・書評

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  •  ソニーを去ってから早3か月。それでもこのような本を読んでしまうんだから、ソニーという会社はつくづく悪女のような魅力があると思ってしまう。 本の内容は、実に的を射たもので、反論の余地はない。基準を最低限満たすものづくり。こんなものソニーのものづくりではなかったはずなのに、未だにこのような状態で、good enoughなる小賢しい言葉まで耳にするほど、この会社のものづくりは腐ってしまった。「昔は、ソニーって面白い会社あったんだよ」と、iphone片手にもった若造に語る日も近いのかもしれない。

  • 世の中、やらんでもいい余計なことをやらかすのは、概ね間接部門である

    間接部門所属としては、耳の痛い言葉です。確かに、自分達の存在価値を証明するためだけに作っている業務も見受けられます。

    自分の業務が、その業務に関与する人達に良い影響を与えることができているか。そう考えながら業務に臨まなければ、自分の存在価値はありません。

    最近、出席していてもあまり意味を見出せない会議があります。業務が新しくなって約半年。そろそろ業務の見極めが必要です。

    自分には、周りに真に貢献できるやらなければならないこと、やるべきことがあるはず。

  • SONYが輝いていた時代を知るものとしては、堕ちた理由を把握したい。本書はそのヒントをくれる。内側の現場から見た記録は、貴重だ。入りたい企業ランキング上位になったら危険というのは、面白い。

  •  ソニーと言えば,私のあこがれの会社でした。別にソニーに就職したいとかではなくて,「ソニー製品なら,オレのほしいのが,あるに違いない」と思っていました。
     就職して最初に購入したのがソニーのベータビデオ録画再生機でした。その後VHSの方が,圧倒的シェアを伸ばしても,私はベータを手放しませんでした。
     次に,VAIOです。最初は,NECでしたが,いつのころからか,VAIOを購入するようになり,家族5人で10台近くのVAIOと過ごしたと思います。今じゃ,動けばいいというパソコンを使っていますが…。カメラもソニーでしたし,テレビもソニーでした。メモリースティックも使っていましたが,これも結局SDカードに市場を独占された感じですね。
     さて,そんなワクワクづくしのソニーから,なぜか,2000年代に入ったころから,少しずつ遠ざかっていきました。それはなぜだったのか,この本を読んで分かりました。
     ソニーは普通になってしまっていたのです。普通を目指してしまったのです。アップルのように,独自路線を貫くよりも,普通に合わせようとしたために,かえって他との違いがなくなって,ソニーらしさがなくなったんですね。
     ソニーの入社試験のための書類には,学歴欄がないそうです。これは,おもしろいじゃないですか。学歴なんて,会社に入ったら,全く役に立たない。新しいことを考えるのに,優等生は要りませんからね。
     さて,ソニーは生き返るのでしょうか? 今,家では,ソニーのテレビが1台あるだけです。あ,VAIOも一台持っていた。全く使っていない小さなVAIO…C1です。ある意味,この機種なんて,タブレットの先駆けのようなものでしたからね。10年以上前に,東京まで持っていて,電車の中で報告書を打っていましたから。
     ガンバレ,ソニー。また,おもしろい製品を開発してください!!

  • どこの会社でもやりがちな管理の方法や社内の力学で動いた結果、というタイトル見て想像する通り。

  • 「金を活かす」役割の投資家、「人を活かす」役割の経営者という視点は面白かった。

  • 著者のワールドが気に入れば良いと思うが、なんとなく、ソニーの中の人に向けた内輪的な論考という感じ。
    特にところどころ出てくる著者独自の改善案のもろもろは、その課題が共有されていない人達にとっては、「まぁ、ご自由に」としか感じられないのが残念なところ。

  • ソニー出身の経営コンサルタントの著者が、かつて輝いていたソニーに対する思いを込めて、ソニーらしさの復活を願って書いた一冊。経営書というよりは、ソニーへの応援歌か。

    米国流経営や投資家目線の経営になってからソニーはおかしくなったという。金ではなく人を活かすことを考えた経営を、という。こういう切り口でソニーを語った本は何冊か読んだけど、いずれもソニーだけでなく、他の日本企業にもあてはまる内容なのでしょう。かつての日本流経営がすべて正しいわけではないけれど、やはり日本人の強みを活かした経営というのはあるはずで、人を活かすというのは、その一つなんでしょうね。

  • 偉いおじさんと飲みに行って、いろんなお話をされたような気分になった。ソニーを愛するがゆえの提案が目白押し。愛がひしひしと伝わってきた。
    ある種現実離れしている提案も多いけど、それをやるからこそ他の企業にはない「色」が出るわけで、それが従来のソニーのカラーなんでしょうかね。

  • 機能価値より使用価値。

  • ウォークマンやPlayStation、PSPでお馴染み 世界のソニー 昔は個性的だったソニーも、今ではすっかり普通の会社になった そう嘆く元社員で現コンサル会社でソニーもコンサルしたという著者が何故普通になっちゃったのか?その原因を色々語る一冊

    基本的に古きよき時代のソニーに対するノスタルジー全開で、昔やってたのはすべてよし、止めて今やってることは全部ダメの一辺倒 時代は変わるんだしそれに合わせてソニーも結果はどうあれやってきた訳で、問答無用で否定する偏った感が否めない

    書いてあるこうすべき論もありきたりだし、そもそも目線が間接部門の極端な軽視や無闇な現場尊重となんだが極端だし何より古い

    昔のソニーを三丁目の夕日的感傷で語るオジサンの独り言な感じでした

    大概メーカーの名前を関してる本はハズレ多いなぁ

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