グッバイ、レーニン! [Blu-ray]

監督 : ヴォルフガング・ベッカー 
出演 : ダニエル・ブリュール  カトリーン・ザース  チュルパン・ハマートヴァ  マリア・シモン  フロリアン・ルーカス  アレクサンダー・ベイヤー 
  • TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988101174836

感想・レビュー・書評

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  • 親子愛。必死の息子と穏やかな母親の愛情。あまり響くものはなかったけれど、「ベルリンの壁、崩壊。ドイツ再統一」時の市民の混乱ぶりが伺えたのは良かった。

  • 東西ドイツ統一に関する映画って初めて観ました。
    心臓発作で倒れてしまった母親が昏睡状態になったのは、奇しくも東の社会主義が崩壊し、ベルリンの壁が崩れて、東西ドイツ統一がされた、ドイツの歴史至上最大の変化の8ヶ月間。

    主人公アレックスが幼い頃、父が西に亡命したことで、社会主義の東ドイツに陶酔し始めていた母親に、再びショックを与えないように、主人公アレックスは、姉や恋人を巻き込んで東ドイツの社会主義体制が続いているように大規模なウソをつく。

    なんちゅう、興味深い設定。
    東西ドイツの違いがとってもわかり易く面白おかしくも表現されていて、それを観ているだけでもフムフム、と勉強になる。
    北朝鮮と韓国がもしも統一しても、こんなことが起こるのかな?いや、経済で比較的裕福な東ドイツと違って北朝鮮の場合、何人がショック死するかもしれない。

    日本も、終戦前後の主義思想の違いに追いつけずに自死した人もいるので、大人にとって、自国の思想の変化は重大なのだ。

    アレックスの母へついたこの優しくも罪深いウソは、彼にとっては満足でも母親を含め、周りにとってはどうだったか微妙だし、私は女だからなのか、姉や恋人ララの気持ちになってしまう。


    ただ、子供時代、父親が去った時に母親を失いかけたというトラウマが、アレックスをここまで必死にウソをつくように働きかけてしまったのなら切ない。

    日本で生まれ日本で育ち資本主義の世界でしか育っていないから、資本主義が正解なんだと勝手に、思い込んでいた。
    ただ、資本主義は個人主義になりがちになり国への関心が薄くなりがちだし、当然貧富の差も出てきてしまう。
    社会主義体制は絶対に嫌だけど、愛国心のある規律ある社会の中でキチンとしていた母親の姿も正直すてきだなと思ってしまっていた。

    家族で作りあげたウソの理想郷。
    母親がついていたウソ。
    いろいろこんがらがっていき、
    正しいウソってなんだろうな、って考えてしまう。

    息子の滑稽な母への愛の形をコメディタッチで描いていながらも、母親が実は全部気づいていたのかもも最後のシーンで、感じてしまい、なんだかもやっとした切なさの残る作品でした。

    ドイツのこの時代の雰囲気はなかなかもの珍しく、90年代初頭の家の雰囲気や、ファッションも観ていても楽しかった

  • 勝手に展開想像してた作品だったのですごく新鮮に観られた。
    個人的に脇を固めるキャラクターが愛らしくてみんな好き。優しい嘘。愛のある嘘。

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