- Amazon.co.jp ・電子書籍 (577ページ)
感想・レビュー・書評
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臨死体験を科学的に解明しようとするジョアンナとリチャード。
彼らが働く病院のように、混沌として長々と話が続く。
すっきりとはいかなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そして一気に下巻を読みました。
上巻ほどではないのですが本筋の展開はあっちに揺れたりこっちに揺れたり。それでもって結末に向けての展開はまさに映画的。
結末手前の事件の後の展開がやや予定調和的なのと、本筋の謎があんまりすごい謎じゃなかったところがマイナスといえばマイナスなんですが、それでもすっきり納得いく結末。
コニー・ウィリスの他の本も読んでみようと思いました。 -
臨死体験のメカニズムと役割を研究するジョアンナ。
上巻はだいぶ退屈だったけど、下巻に入ってようやく『らしく』なってきた。
しかしそこはさすがのコニー・ウィリス。
やはり予想しない展開が待ち受けていた。
でも、やっぱりブラックアウトやオールクリアの方が好きだな。 -
臨死体験を研究する女医を主人公にしたSFというかミステリー。前半は同僚に協力して人工的に臨死を作り出し、それを主人公が体験する中で意外な展開。後半は更に意外な展開で臨死の謎に迫る。先が気になって大長編でも一気に読めるまさにページ・ターナーである。
重いテーマをユーモアと、憎まれキャラも含め魅力満載の登場人物で描ききるところは、さすがコニー・ウィリスという感じ。シリアスな作品もユーモラスなものも書けるSF作家は多くないと思う。 -
臨死体験をテーマに扱っています。
一度心臓が止まったとか瀕死の状態から帰ってきたという人の多くが体験したという、至福感、天国と思われる場所、亡くなった肉親との再会。それらの体験を科学的に説明しようと奮闘する心理学者と脳神経医を描いています。
アノ世の存在を証明したいエセ宗教家とのからみが絶妙。
かなりの大作です。でも後半は一気に読んでしまいました。面白いです。そして、後半に衝撃が。読後、かなり引きずりました。
現実の話し、父が臨死体験しています。私が子どものとき、事故で瀕死の重傷を負いました。ちょうちょの飛ぶ花畑、川、亡くなった祖父との再会。臨死体験のコア要素が3個は入っていました。
これらのイメージは来世の証明?
それとも、ただ脳が見せた麻薬のようなもの?
現実の話しとしてもかなりの所まで明らかにはなっているようです。 -
上下巻あわせてけっこうな分量あるけれど、ストーリー展開、キャラの造形、コメディタッチな会話劇や描写も含めて、ぐいぐい読ませまくる。
訳者あとがきにもあったけれど、登場人物の役どころはかなりベタベタではあるが、その使い方が非常に巧みで、全然読んでいて飽きることがない。
テーマは「臨死体験」。
人が死に直面したときに何を見るのか、あるいは体験するのか。
ちょっと聞くとオカルトっぽい話ではあるけれど、この本を読み終えるとそんな印象は全然抱かない。
いくつかちりばめられた謎を解くミステリー要素もあり、まさかのどんでん返しもあり、そして、感動も訪れる。
感覚としては、ものすごい面白い海外ドラマを見ているような感じで読み進めることができるので、小難しいことを考えずにガンガン頁をめくるはず。