演劇1・2 [DVD]

監督 : 想田和弘 
出演 : 平田オリザ 
  • 紀伊國屋書店
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4523215101790

感想・レビュー・書評

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  • 日本映画専門CH。

    想田監督の視点のブレなさというか、ネコの観察と平田さんの観察の目線が一緒と言いましょうか。
    演劇に興味こそ沸かないんだけど、平田オリザにはすごい興味が沸く不思議なドキュメンタリー。

  •  「選挙」や「精神」の想田和弘監督が平田オリザに密着。

     淡々と流れる稽古やワークショップの映像。領収書の整理や新人面接の様子まであって、演劇人を志す人にとっては貴重のものになるだろう。
     延々と役者が演技して「今の台詞はこうしよう」と平田オリザが言っての繰り返しの映像を見てると演劇という手品のネタばらしを見てるような感じにもなる。

     演劇やる人は必見。

  • 2枚で5時間以上と言う超大作。
    演劇1は劇団主催者としての平田オリザと青年団と言うニュアンスの内容。青年団の紹介的な意味合いも感じ取れてそれはそれでよかったが、ドキュメンタリーとしての味わいは演劇2の圧勝だと思う。
    劇作家、芸術家、芸術行政の先鋒としての平田を追いかける。
    平田オリザを観察しているのか、そこに一参加者として存在しているのか、自分が平田オリザとしてその映像を見ているのか曖昧になる不思議な感覚があり、非常に心地が良い。
    想田監督ならではの観察映画の醍醐味であろう。
    彼の映画にはいつものことだが、キャプション、BGM全くないのが映像にのめり込めてすごく良い。
    彼も言っているように、ドキュメンタリーと言えども作り手の思惑を排除することは不可能なのだが、キャプションやBGMのない彼の映画は、例えば化学調味料を使わずに素材の味のみで勝負した一流の料理のようだと感じた。

  • 北京のUCCAというアートスポットにある映画館で観ました。「観察映画」という、ドキュメンタリーの一種です。1時半に始まって、休憩時間過ぎて終わったのは8時頃・・・でも、本当に観てよかったです。

    はっきりしたテーマのある映画ではありません。だから、私自身から色々なものを読み込んでいくっていう体験が出来たのが、とても楽しかったです。あと、私も色々観察しようと思いました。

    印象に残っているところは

    ・演劇の延長で本人にサプライズでバースデーイベントをしたところ。
    (ハッピーバースデーの音楽が消えていたところが余計印象的だった)
    ・中学生の演劇ワークショップでの、子供達の様子が楽しそうだった。宇宙から来た転校生(お父さんは日本を征服しようと思っているが、自分はそれを止めに来た、とか言っているところ)の話等。
    ・劇団員が自ら舞台を作っているところと、ストレッチしながら変な声を出しているところがすごく生き生きしていた。
    ・平田オリザが居眠りするところ。
    ・政治家と学校の先生が滑稽だった。

    監督の話も聞けました。印象に残ったことは、

    ・北風と太陽だったら、自分は太陽。待って、待って、相手が素を見せてくれるのを撮る。
    ・何の筋書きもなく撮り始めて、その後に編集で映画の形にする。
    ・清掃員はお国柄が出る。
    ・猫が好き。
    ・人間は演じるものである。

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著者プロフィール

1970年、栃木県生まれ。映画監督。東京大学文学部宗教学科卒。ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒。台本やナレーション、BGM等のない、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。監督作品に『選挙』『精神』『peace』『演劇1』『演劇2』『牡蠣工場』『港町』『The Big House』『精神0』等があり、海外映画祭等での受賞多数。

「2022年 『撤退論 歴史のパラダイム転換にむけて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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