今こそ読みたいマクルーハン (マイナビ新書) [Kindle]

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  • マイナビ出版
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感想・レビュー・書評

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  • マクルーハンの入門には完璧。

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    気持ちでメディアを選ぶ

    メディア、人間の身体の拡張、技術の3つをイコールで結ぶ

    メディアが社会の構造に与える変化がメッセージ

    メディアは心的、肉体的能力の延長

    人間は未来を予想しているつもりでも過去しか見えてない?

    新しいものの登場+古いものの衰退がセット
    強化、衰退、回復、反転の4つ

  • マクルーハンの入り口として読んだ。小林さんの解説は時事ネタと絡めて説明されているのでわかりやすい。本末にマクルーハン関連本もダイジェストで紹介しくれてるのでさらに深堀りたい人にもオススメの一冊。

  • 分析の枠組みや発見ツールとしてマクルーハンの言説を扱って、実際に現代(出版は2013年)のメディアに対して使ってみた、というマクルーハンの実演販売のような概説書。

    実演によってわかりやすくなっているのは好印象。
    ただ、マクルーハンの応用を越えて拡がり過ぎて、著者の意見の色が少し濃くなり過ぎてる気がした。

  • メディア論の大家、マーシャル・マクルーハンが、現在の情報化社会・ソーシャル時代を目にしたらどのような考察を行うか、マクルーハンの理論のエッセンスを、現在の状況に即して解説された本。巻末付録の関連書籍レビューも有用。
    またp.148に登場する「データ化社会」という単語が印象深かった。

  • 「メディア」について再考をしたくて、マクルーハンを読みたかったのだが、なかなか身近にいいものがなく、小林さんの新書を読んだ。

    今のメディアってすごく狭義な意味合いで使われてるけど、やっぱりこれだな。
    あくまでも媒体。中間。こういう抽象化された中で情報が巡るものであるということを再認識。
    ちょこちょこ時事ネタが入って来てしまう点が、ちょっと旬をすぎた頃に読むとうーんな感じがする。
    まあ、それは仕方の無い事か。

    ■目次
    はじめに

    第1章 メディアと社会はどのような関係にあるのか―「メディアはメッセージ」
    ・「メディアはメッセージ」の重要性
    ・メディアを軽視するリスク
    ・マクルーハンの言う「メディア」と「メッセージ」
    ・メディアが社会変化を引き起こす
    ・「メディアの本質」を見抜く難しさ
    ・メディアの潜在力

    第2章 マクルーハンの言うメディアとは何か―「車輪は足の延長である」
    ・マクルーハンにとっての「メディア」
    ・身体の拡張としてのメディア
    ・身体の拡張と感覚
    ・身体に近づくテクノロジー
    ・ドローンパイロットのPTSD
    ・どこまで「拡張」できる?

    第3章 メディアが人間に与える影響とは何か―「感覚比率」
    ・マクルーハンが提唱した「感覚比率」
    ・感覚比率が行動を左右する
    ・マクルーハンと「会話」
    ・「聴覚的空間」の時代
    ・環世界とアフォーダンス
    ・「視覚的空間」の時代
    ・「視覚的」なブログと「聴覚的」なLINE
    ・新しいテクノロジーへの拒否反応
    ・不安とノスタルジーを越えて

    第4章 メディアの「温度」とは何か―「ホットとクール」
    ・私の研究のこと、何もわかっちゃいない!
    ・「ホット」なメディアと「クール」なメディア
    ・メディアをホットにする人々
    ・人々をホットにするメディア
    ・「クール」なツイッターと、「ホット」なトゥギャッター
    ・加熱するメディアの究極型
    ・ホットなメディアとプライバシー侵害

    第5章 マクルーハンはなぜ難解な文章を書いたのか―「私は説明しない」
    ・「地球は青かった」
    ・「フィルター」の時代
    ・フィルターの危険性
    ・プローブという手法
    ・歴史を変えたプローブ
    ・アフォリズムの価値
    ・アートとサイエンス

    第6章 メディアの機能はどう整理できるのか―「自動車は交通渋滞に反転する」
    ・「カメラ付き携帯電話」というメディア
    ・衰退するマスメディア
    ・マクルーハンの「テトラッド」
    ・回復と反転
    ・ソーシャルカメラの「回復」と「反転」
    ・テトラッドで未来を予測する

    第7章 デジタルメディアは人間をどこに導くのか―「地球村」
    ・アラブの春と誕生日パーティー
    ・マクルーハンの「地球村」
    ・地球村はパラダイスなのか
    ・監視社会への「反転」
    ・操作される「地球村」
    ・神話の時代

    おわりに

  • 例示が最近の話題からとられたものが多く、今の時期に読むにはグッド。分かり易い入門書だ。

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著者プロフィール

【訳者】
小林啓倫
1973年東京都生まれ。筑波大学大学院修士課程修了。システムエンジニアとしてキャリアを積んだ後、米バブソン大学にてMBA取得。外資系コンサルティングファーム、国内ベンチャー企業などで活動。著書に『FinTechが変える!金融×テクノロジーが生み出す新たな新ビジネス』(朝日新聞出版)など、訳書に『操作される現実』『ドライバーレスの衝撃』『テトリス・エフェクト』(以上、白揚社)『シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法』(日経BP)などがある。

「2022年 『情報セキュリティの敗北史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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