- Amazon.co.jp ・電子書籍 (13ページ)
感想・レビュー・書評
-
音大のピアノ学科を出て、取り敢えず小学校の音楽担当非常勤講師となった森島巧。その一年の苦闘の奇跡。
まあ、事件や厄介ごとが次から次へと起こること起こること。あまりに理不尽なモンスターペアレント、イジメと家庭内暴力、特定の子供を精神的に追い詰める年増音楽教師、離婚した元妻を監視する居眠り教師、学年をあげての教師への村八分、そして学級崩壊。(フィクションではあるものの)一本木な性格を武器に一年間孤軍奮闘した主人公には、ホントご苦労様と言いたい(笑)。
「古きよき昭和の先生みたい」、「友人にも、融通がきかないとか、頭が堅いとか、笑われます。お前はタイムスリップした武士か、って」。主人公は、とにかく真っ直ぐでいいやつなのだ。
(恐喝紛いの)モンスターペアレントのクレームも怖かったけど、事なかれ主義と責任転嫁の権化のような教頭や学年主任はもっとヤバいかも。本書にどこまでリアリティあるのか分からないけれど、こんなストレスフルで報われない職場、自分には絶対無理! もちろん、教師の魅力もしっかり描かれていて、主人公は結局その虜になってしまうのだけれど…。
いずれにしても、本書、面白くて一気読みした。教頭や学年主任の理不尽な言動を、ガンズ・アンド・ローゼズやセックス・ピストルズ、ジミ・ヘンドリックスのハードロック/パンクロックのメロディーとともに吹き飛ばす主人公の気持ちも分かる~。音楽って素晴らしいな!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
音楽の道を目指していた主人公がその道を諦めて非常勤講師となり、生徒たちとの関わりを描いた作品。
ミステリー要素もありつつ、何が正しいのかを考えさせられる物だった。
秩序か感情か。安定か自分の心情か。 -
若い先生ってこんな感じなのかも。生徒との年齢が近いだけ、距離も近いというような。