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感想・レビュー・書評
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会社が前に進み続けるために、現状を把握し、真因を追求し、解の方向性を定める。そして、具体策を比較検討し、計画を立てて実行する。問題解決そのものであり、言ってしまえばやるべきことはどこに行って何をしていてもさほどは変わらないと再認識。
いずれにせよ読むたびに考えるところがありそう。
ちなみに「人、性善なれど、性怠惰なり」はちょくちょく使おう -
小説形式でした...
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経営企画がどんな仕事かを小説仕立てで解説した本。
事業規模から社長の仕事の分業が不可避になった際に、経営企画では社員の活動が成長に結びつくようあらゆる手立てを講じる方向付けをする役目を請け負う。そのための根本的な手段として、「目的の明確化、現状把握、目的達成のための意味合いの抽出(解釈)、仮説構築、具体的な実行案の立案、効果検証」という学習のループを、あらゆる場面で真摯に回し続けることの大切さが強調される。
反面教師的に、株主配当を出すための大規模人員削減も、インセンティブ制度も、特定の制度設計が本来守るべき価値を毀損する事例として描かれる。達成目標だけは満たされる場合と、達成目標すら満たされずしばしば逆効果になる場合がある。
「超予測力」にも通じるが、「事業の精度」を向上させるコツは知的真摯さに基づく絶え間ない学習の実践・習慣・文化なのだ、というメッセージが通底していた。 -
企業変革をストーリー形式で学んでいく良書。V字回復の経営とならぶバイブルになりそう。
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小説形式の経営戦略本。若手プロパー社員、中途入社の室長、外部コンサルタントという3人の視点で、大手紳士服チェーン「しきがわ」の建て直しを図る物語。大企業が陥りがちな事象(抵抗勢力による改革の反発等)を臨場感溢れる描写で描いている。
コンサルタント安部野氏の解説もわかりやすかったが、無料で一企業の若者へアドバイスをするという設定が少し現実離れしていたかも。全体を通して「人、性善なれど、性怠惰なり」のキーワードが心に残った。 -
2代目オーナー社長の経営する不振企業の立て直しのストーリー。経営企画という仕事や役割について理解が深まる。