遠野物語 [Kindle]

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  • 2013年10月21日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 列車は福島を過ぎて仙台に向かっているところです。

    柳田国男のこの作品には口語訳版もあるようですが、オリジナル版を読みました。

    文体が古いのは確かですが、読めますよ。(^^)/

    逆に雰囲気が伝わって良いんじゃないかと思うんです。

    読んでみて、ああこれがあの有名な遠野物語かぁと拍子抜けするくらいシンプルな本でした。

    古くからの言い伝えを聞いたまま記録したものだったのね。

    大学受験に合格したあと、東北本線の夜行に乗って仙台まで遊びに行ったことがあります。

    夕暮れから真っ暗になる時間の経過を、車窓から飽きずに見ていた記憶がとても強く残っています。

    東北ってどういうところか、その印象がそのまま刷り込まれてしまいました。

    夜は魑魅魍魎が支配する世界という印象。

    正に岩手県の片田舎にある遠野が舞台で、その雰囲気がダイレクトに伝わってきて、とても楽しめました。

    さてさて、明日は仙台のあと遠野に行くか?

  • 民話による怪異譚。マヨイガなどの原典も見られ興味深い。荒唐無稽なところはしょうがないか。印象的なのは、夜半谷の底から何者かが「面白いぞー!」と叫んだ怪異。味皇か。

  • 遠野のオシラサマを見たとき、ちょっと怖いと思った。
    それからもう何年も経つけれど、いつか遠野物語を読もうと思っていて、でも、言葉の難しさに挫折し、今回やっと読み終えた。
    郷土に伝わる話や、土地の名前の由来は、私が小さい頃はどこにでもある話だと思ったけれど、関東に移り住み、そういう話をする機会も聞く機会もなくなり、気が付けば、この世界からなくなりつつあるものなのかもしれない。

  • 今の岩手県にかつて位置した遠野郷に伝わる話を、遠野の住民である佐々木鏡石さんから柳田国男氏が聞きとり、書き起こした話である。明治42年から制作を始めたとのこと。

    面白かったことはいくつかある。一つは、妖怪などの話は、関連付けられて章立てされているので、複数の異なる観点から同じ妖怪について描写されていること。昔話集などでは、なかなかこのような読み方をすることはできない。
    もう一つは、物語を通して遠野郷での生活、文化、信仰を感じることができるということ。盆地である遠野郷では周りを囲む地形のそれぞれにまつわる信仰や怪談が存在する。
    遠野の複数の地名がアイヌ語からきているということも知らなかった。
    特に気になったのは、民家の形式として日本で最も有名なもののひとつである南部曲がり家が、図面の解説つつきで物語の舞台になっている。妖怪がここから現れて、ここに行って・・・というような描写も興味深いが、曲がり家のそれぞれの部屋がどのように使われていたのかを把握しながら読むとより一層想像が膨らんだ。


    柳田国男氏の話ごとの注には、彼自身の知識に基づく補足がされており、描かれる世界が決して聞いた話、遠野郷の話だけに留まらないのが良い。特に序文で書かれているこの本への意気込みには、彼の純粋な好奇心と面白い話を聞いた時の高揚感をなんとしても書にしたため多くの人と共有したいという思いが伝わってきてほほえましい。

  • 岩手県遠野郷に伝わる話を佐々木鏡石という者から聞いた形で語られる。
    原文が古文なのでとても読みづらく、
    日本古典文学摘集というサイトから現代語訳を読んだ。

    伝承、伝説はいろんな所に存在するが、
    今後事故に遭わないように人を戒めるため、科学的根拠が分からなかったためにレアな自然現象に驚いたため、農耕や狩猟がよく出来るように導くためなど様々なことを伝えんとするものだと思う。
    ただ、そのままを伝えても伝わらないから噂好きな人々が興味を持つような内容になっていったのではないのだろうか。
    遠野郷独自のものもあった。河童の顔が赤い。そして、わりと外国人が来ていた感じもあった。

    そして、遠野郷は岩手県の山奥で田舎のイメージがあったのだが、陸奥守源義家や安倍総理に後々繋がるという安倍貞任が出てきたりとビッグな人物も登場し驚く。

    昔も今も人々が生活していて、退屈したときには娯楽を求めて、自然から恵みを享受し、また畏敬の念を持って自然を崇め、暮らしてきたんだろう。

  • 文語調なのでぼんやりとしか読めなかった。学術的な視点からの価値が高いのかな?基本的には遠野の人の伝聞と、それに関係する他の話がどこにある、等が記載。狐に化かされる、山姥、カッパ、座敷わらし等々、よく聞く妖怪類はたいてい出てきており、複数人の目撃症状もあることから、「昔はこういう非現実的なことがあったのでは?」と思わせる。

    こういう伝承を科学的に解明してほしいな。カッパが魂を抜く、という話は水死体の特徴だった、みたいな感じで、単なる伝承や怪奇話で終わらせないと面白そう。ただし、今はそんな妖怪が出そうな雰囲気は遠野にはないだろうけど…

    あと、読み逃したのかもしれないけど、アイヌ語との関連性を書いている。岩手なのにアイヌ語?居住区が昔はそっちまであった?となった。調べてみようかな。

  • 遠野の伝承がのせられています。河童や座敷童子など日本人なら聞いたことがあるような不思議な話しが書かれています。

  • ここで出てくる昔々に続くのはトトとガガなんだよな。後は娘とヤマハハ(山姥)。
    おじいさんとおばあさんじゃないのは善人設定だったり奇跡ものじゃないからか?

  • ふと、遠野物語が読み返したくなって青空文庫から Kindle に収録されているものを読了。ザシキワラシとか山人、マヨイガ(迷い家)など、こういう民間伝承の不思議物語は好きなので、久しぶりにのんびり楽しんだ。

  • 高校生の頃読もうとしたが,その時は文語体に負けて挫折した。言わずと知れた遠野地方の伝承などを集めた説話集。河童に座敷童,山男や山女,オシラワマにオクナイサマにコンセサマにオコマサマ,熊や狼の化け物,死に際の幽霊。祟りとか怖い話が満載。冒頭で書かれている「これはこれ目前の出来事なり。」の一言に目の覚めるような迫力があったため,尚更恐ろしかった。

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著者プロフィール

1875年兵庫県生まれ。農商務省勤務、貴族院書記官長を経て、1930年代以降は民俗学の著作に専念し、研究会や雑誌を主宰した。おもな著書に、『遠野物語』『木綿以前の事』『海上の道』など。1962年没。

「2018年 『祭祀習俗事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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