原子爆弾雑話 [Kindle]

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  • 2013年10月21日発売
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感想・レビュー・書評

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  • アメリカの損してもいいのだからと投資する姿勢は本当にあっぱれ。
    日本はどう考えても原子爆弾をアメリカよりも先に開発するのは無理だったという。
    戦争には突入するのに、こういう所には投資をしない、完全に終わってる。

  • 雪の結晶で有名な中谷宇吉郎(なかやうきちろう)先生の原爆に対する雑感が書かれている。
    中谷先生は、寺田寅彦に師事し、実験物理学を学んだ人。後に北海道大学に行ってからは、雪の結晶を研究し、世界で初めて人工雪を作ることに成功している。
    この書を読むと、いかにアメリカがお金をかけて、短期間に原爆を成功させたかが伝わってくる。
    中谷先生もまさか、第二次大戦中に原爆が完成するとは思っていなかった。さらに、中谷先生は原爆の非人道性も予感していた。
    マンハッタン研究についても、本を読もう。

  • 科学者としてどういう気持ちで書いた文章なんだろう。兵器としての原子爆弾を否定しているようでもあり、肯定している(あるいはその開発過程については否定していない)ようでもある。
    何となく後味が悪い気がする、でも科学の、そして人間の複雑怪奇さを思わざるを得ない小品ですなぁ。

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著者プロフィール

1900–1962
石川県生まれ。
東京大学理学部を卒業し、理化学研究所で寺田寅彦の助手として勤務。
後に北海道大学教授を務め、雪と氷の研究で新境地を開く。
物理学者でありながら随筆家としても活躍。師と仰いだ寺田寅彦の想い出を綴った「寺田先生の追憶」をはじめ「日本人のこころ」「私の生まれた家」など作品は多数。

「2021年 『どんぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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