雪 [Kindle]

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  • 2013年10月21日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。

    雪(の結晶)がどういう仕組みでできるか等の解説についてはもちろんワクワクしながら読んだ。しかしそれ以上に、雪の結晶を観測する方法、人工的に霜を作り出す過程・実験についての箇所がとても興味深く面白かった。自然科学は苦手だったけれど、ぐいぐいと引っ張られるように読んでしまった。

    筆者が、大学に新しい実験設備(マイナス30℃くらいまで温度を下げられる部屋だったかな)ができて、嬉しかったのがこちらにも伝わってきた気がした。

  • 雪についての考察。
    北海道で雪を研究した話の中で札幌の一月の平均気温はマイナス6度から8度とある。
    本が書かれたのは戦中で、あれから70年。
    今の札幌の平均気温より5度程度寒かったんだなぁーと実感。
    どうりで昔の冬はもっと寒かったと大人たちがいうわけだ。

  • ある意味伝説的な本作、雪の探求よりもむしろ戦中における良心ある学者の精一杯の抵抗という感を受けた。
    あと良い意味で素朴、今となってはこんな空気を纏った社会空間の再現は不可能だろうと思われます。
    最後にちょっと青空文庫の編集がいけてないかな?タダで読ませて頂きながらの失礼な指摘ですが。

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著者プロフィール

1900–1962
石川県生まれ。
東京大学理学部を卒業し、理化学研究所で寺田寅彦の助手として勤務。
後に北海道大学教授を務め、雪と氷の研究で新境地を開く。
物理学者でありながら随筆家としても活躍。師と仰いだ寺田寅彦の想い出を綴った「寺田先生の追憶」をはじめ「日本人のこころ」「私の生まれた家」など作品は多数。

「2021年 『どんぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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