鳥類学者 無謀にも恐竜を語る [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  •  最近の研究で、鳥が恐竜の直系子孫であることがほぼ確実視されるようになっているそうだ。タイトル通り著者は鳥類学者だが、鳥類より恐竜の方が人気があることからこんな本を思いついたらしい。化石から推測される恐竜の生態と現在の鳥類の観察結果を繋げながら、どのように進化が起こったか考察している。

     2013年に出版された『ノンフィクションはこれを読め!2013』で、成毛眞氏がおすすめNo.1と紹介している。先日読んだ『バッタを倒しにアフリカへ』の著者が書いた『孤独なバッタが群れるとき』も紹介されているが、いずれも軽いノリの文体であり、学術漫談とでもいうべきジャンルが生まれつつあるのかもしれない。

     内容的には学者による一般人への啓蒙書であり、盛り込まれた情報はそれなりに豊富だ。ただし軽い文体のため密度が薄まっている印象は否めない。理系の学者らしい整然とした文体を好む読者であれば、ちょっとまどろっこしく感じるかもしれない。最後の方は著者の空想が延々語られているような部分もあり、これは蛇足に感じられた。

  • 自然の中で白い鳥は非常に目立つ。
    シラサギという種類の鷺はいない。田んぼなどでよく見かけるのはコサギだ。
    彼らは同じ仲間を見分けて群れをつくりやすくしているのだという。
    鳥の黒や褐色はメラニン色素により、これで有害な紫外線を吸収して体を守る。
    白い羽毛は紫外線を吸収できない。
    シラサギ類やホッキョクグマは皮膚の裏が黒っぽいく、紫外線をブロックしているという。
    また白い羽毛は紫外線を反射する。
    家畜化された鳥は皆白い。ニワトリ・アヒル・ガチョウ・ジュウシマツ。
    哺乳類でも家畜は白いものは多い。
    飼育は、白いというリスクをカバーしているということになる。

  • 鳥は恐竜と同じという。
    鳥と化石しかない恐竜の共通点を骨格や羽、色、大きさなどから比較分析しながらも、めちゃくちゃまじめで眠くなるような本ではなく、随所に、小ネタというかボケを連発して、軽く読み流せるような本。
    いつだったか忘れたが、ティラノサウルスに羽毛が生えているイメージ図をWebでみて非常に衝撃を受けていたので、この本を読むと、あの羽毛が生えてるイメージ図っていうのも、毛が生えた恐竜の化石が見つかったというところからきてる等の知識も得られる。(人生の役に立つかどうか?なんて気になる人はこの本を読まないだろう)
    目次を読むとわかるが、内容は、羽、色、声、毒、食性、移動、巣、子育て、夜行性、等々の切り口からの語りがボケと小ネタ入りで入ってる。

    読後感としては、筆者の川上先生は、なんで、鳥の研究を?鳥の魅力ってなんだろう?的な部分をちょっとでいいので語ってほしかった。(書いてあったのかもしれないが、ネタが多すぎて記憶に残っていない。)もしかすると、かなり若い時分に、恐竜との接点を見出していたんじゃないか?とか想像をしながら読むのも良いかも。

  • 最近主流になりつつある鳥類=恐竜説。
    そこで鳥類学者である著者が恐竜について面白おかしく語る本。
    真面目に解説してたかと思うと、思わず「フフッ」と笑ってしまう一文が紛れ込む。
    昔恐竜好きだったけど今更図鑑とか……かといって学術書とかも……。
    そんな人にピッタリの本だ。

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