2011年に制作された同名作品の映画の視聴と原作小説を読んだことをきっかけに、作品の世界観に興味を惹かれ視聴しました。ただし登場人物と世界観は2011年に制作された映画と同様ですが、出演者は異なります。
ストーリーは任務中にそれぞれの相棒である“メサイア”を失った司馬柊介と五条颯真が、互いを新たな“メサイア”として任命されます。新たな“メサイア”をなかなか受け入れることができずにいた両者が互いの過去に起きた出来事に迫り、それぞれの“メサイア”を失った悲しみを乗り越えつつ、相手に歩み寄ることで新たな人間関係を構築していく様子と、対立する組織である『評議会』との攻防が描かれています。
大型のナイフや拳銃など路地裏という場にそぐわない武器を持ち出すことへの違和感はありましたが、出演者の方々のアクションシーンは躍動感や迫力があって、見入ってしまいました。特に評議会に所属する桧賀山純也役の池田純矢氏のアクションが気に入っています。(あと池田氏が出演されていた映画「恋する歯車」での氏の役回りを思い出しました。)
司馬柊介と五条颯真が共にそれぞれの過去を受け入れながら新たな相棒関係を築いていく様子が丁寧に描かれており、終盤の作戦や五条颯真がある人物から選択を迫られる場面にはハラハラしました。ただ五条颯真が主役のようなポジションであるので、感情表現がもう少し大げさでも良かったかもしれません。
あと“チャーチ”内部の内装が『そこだけが別世界』と感じさせるような雰囲気を出していて気に入っています。一見、荒唐無稽にも思える作品の世界観に現実味を出す手助けにもなっていました。