マンガで食えない人の壁 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • アンリミテッドにて読了。
    まんが家志望者向けの本だが、創造的な仕事をしている人には大いに参考になると思った。最後のすがやみつる氏の項は大いに参考になると思った。(本人は絵の才能が無いと自覚し、企画によって仕事を得ることをしてきたとのこと。その企画の作り方はとても学べる。要するに、情報をいつも大量に収集し、興味を広げ学び続けること。)

    星三つなのは、まんが業界の裏側が垣間見られて、産業構造的な、知らなくてもよいことを知って暗い気分にもなった為。

    下記にハイライトした箇所をコピペ:

    90
    黄色のハイライト | 位置: 52
    ただ漫画の分野だけに限らないのですが、教育の難しいところは「教えられている側は身につくまで、教えられている事の重要性が分からない」ということです。


    黄色のハイライト | 位置: 105
    とはいえ「うまくいった」というのは、結果論であって途中の段階では「ものすごくうまくいかなかった」わけです。でも諦める気が微塵もなかったので、続けていって「うまくいく」ことができました。


    黄色のハイライト | 位置: 193
    自分の描きたいものって、それほど多いわけではなくて、それ以外のものを描いても結局ニセモノなんですよ。やはりニセモノを描いても人には深くは伝わらないです。


    黄色のハイライト | 位置: 223
    だから、あるとき損をしているように感じても、長い目で見ればそうじゃないと考えた方がいいんですよ。


    黄色のハイライト | 位置: 272
    人生で苦労したことは大概無駄にならないんですよ。途中でやめなければ、ですけど。


    黄色のハイライト | 位置: 324
    自分のために描いているようでも、実は自分のためだけに描いているんじゃなくて「自分のような誰か」のために描いているんですよね。


    黄色のハイライト | 位置: 348
    自分が好きでもないものを描いても、好きな人にはバレてしまうんですよ。だから自分の好きな部分で勝負するといいです。


    黄色のハイライト | 位置: 360
    自分のこれというのが見つかったら、そこで勝負するべきなんですよ。一生それだけを描くくらいでいいと思います。なので、自分のこれというのが見つかったらそれを繰り返し繰り返しやればいいんですよ。プロ漫画家でも、作品ごと微妙に変わってきているかもしれませんが、だいたいどれも根底は同じという人も多いはずです。


    黄色のハイライト | 位置: 365
    そうした作品って、読んでいたら「これはすげえ!」といつのまにか、その作者の世界に引き込まれてしまうもんだと思います。作者が面白いと思って描いている世界だから、読んでいる人も面白いんですよね。


    黄色のハイライト | 位置: 426
    興味のあるポイントをいくつか作っておけば、情報ってたまってくるんですよ。


    黄色のハイライト | 位置: 491
    一球入魂になると良い作品にならないんですよね。いろんなものを詰め込もうとするので。それだと良い作品にはならないです。良い作品というのは、一つのことしか言っていないので。二つ以上のことを読者に伝えようと思うと情報がバラけてしまうので、ほとんど印象に残らないん


    黄色のハイライト | 位置: 550
    僕の場合は、映画を分析しますね。プロットを全部描き出して、みたいに。そうするとどういうロジックで創られているかが分かってきます。


    黄色のハイライト | 位置: 552
    若い人でいえば、ずっと何かを「勝ち取る」だったのが「守る」に変わってきていますね。昔はどうにか努力して「勝ち取る」だったんですが、今の若い人は物質的には恵まれているのですでにあるものを「守る」という意識のようです。


    黄色のハイライト | 位置: 556
    突然、身近に現れたヒロインを「守る」という構造の作品が増えているのは、時代の必然かもしれませんね。


    黄色のハイライト | 位置: 559
    映画でも1回だけだと分からないんですよ。何回も見て、どういう風に伏線を張っているのか、どういうところで観客の期待を高めて描写しているのか分かってきます。そうして自分で掴んだものの方が、価値は大きいんですよ。特に自分の好きな作品でやると「自分の魂に訴えかけたのは、ここだったんだ!」となるんですよ。


    黄色のハイライト | 位置: 569
    料理をさせるとだいたいその漫画家の傾向が分かるらしいですよ。仕事の内容と漫画への姿勢が同じだったりして。ある売れっ子作家さんの仕事場でアシスタントが当番制で料理することになったらしいのですが、そうするとすごく手間をかけて背景を描く人は料理でも同じだったそうです。きちっと綺麗な仕事をする人は、料理もきちっと盛り付けられていたり。

    メモそんな自分の料理の姿勢から、自分で自分を知ることができる、とのこと。

    黄色のハイライト | 位置: 673
    自分の作品を可愛がり過ぎてしまって、この作品の本当の売りは何なのか、自分は何が描きたかったのか、なぜこの作品を描こうと思ったのかということに関して、忘れかけてしまっています。それは1つの作品にあまりに長い期間をかけてしまっていることも原因ですね。


    黄色のハイライト | 位置: 754
    小池一夫先生は「何も描けなくてもいいから1日5時間は机の前に座って筆を持て。苦しくて苦しくて苦しくて、何かを描き始めるから」とおっしゃっています。その訓練から始めることが大切です。ただ、今の時代はインターネットがあって、ついやってしまうのですが(笑)。インターネット、ツイッターをやってしまうと仕事をしなくなりますね(笑)。


    黄色のハイライト | 位置: 773
    漫画家を育てるのに学校形式でやることの難しい点は、下のレベルでなれ合ってしまうことですね。

    メモ下のレベルで馴れ合ってしまうのは、別の分野でもあること。

    黄色のハイライト | 位置: 822
    漫画の中では自分の思い描くどんなテーマも表現できますし、その世界では全能感が味わえますからね。

    メモこの感覚が癒しや励ましになると思う。読む人にも、書く人にも。

    黄色のハイライト | 位置: 833
    時間配分とは、そのまま時間の使い方ですね。目標を持った作業時間を如何に多く取れるかが大切です。


    黄色のハイライト | 位置: 835
    1日を、アイデア出しは何時から何時まで。それからネームを切るのは何時から何時まで。お昼に1時間休んで、ペン入れを何時から何時まで、このように何をどの時間に行うのかを明確にして取り組むとだらけなくて済みます。

    メモ今日の私に早速使えそうなアイデア。

    黄色のハイライト | 位置: 843
    ネームというのは、そのどの段階でも、どんなレベルの人でも悩みは尽きないものなんですよ。しかしどこかで自分で見切りつけないと作品にはなりません。

    メモメッセージ原稿の清書についてもいえる。どこかで見切りをつけると、さきにすすめるが、悩むとひたすら考えが堂々巡りになる。

    黄色のハイライト | 位置: 848
    精度を上げようとしている場合は、とりあえずはある程度、自分が納得する形で完成させて踏ん切りをつけるしかないのですが、何もストーリーが決まっていない、描くことがないという人はアイディア出しの方法として、ポストイットに自分の好きなものや自分の描ける絵を何個も描いていくことをお勧めします。「可愛い女の子」、「スイーツ」、「おっさん」、「刑事ものが好き」、「銃に詳しい」など適当に書き連ねていきます。そこで一つ一つをお見合いさせて組み合わせてみるんです。


    黄色のハイライト | 位置: 894
    実は、小池一夫先生はキャラクター論の提唱者でありながら、僕は意外に秀逸なストーリーテラーなのだと思っています。先生の緻密なプロットとストーリーは本当に見事なんです。


    黄色のハイライト | 位置: 915
    主人公について言うと「何が好きで何のために生きていて何をなそうとしているのか」というのが、はっきりしているということはキャラが起っているということなんですね。


    黄色のハイライト | 位置: 924
    強いキャラクター、特に主人公を作るのには、基本は明るいこと、強いことですね。 もちろんそうでない主人公もいっぱいいますが、読者から好感を持たれることが大事ですから、そうでない場合には、他の魅力をいっぱい持たせなけれなりません。


    黄色のハイライト | 位置: 927
    その信念を持っているがゆえにはた迷惑な人、その信念が他の一般常識とは違う人にすることです。そうするとそのはた迷惑な人、暴走しがちな人を止めるキャラが必要ですね。その2人がいることが、キャラクターを起たせるもっとも最低限の構成人員だと思います。 いわゆる主人公とライバルですね。キャラクターは一人では起ちません。必ず対立構造が必要です。


    黄色のハイライト | 位置: 931
    できればもう一人、客観的にそれを評価する人が欲しいところです。いわゆる狂言回しです。古典的なスポ根物で言えば、メガネ君キャラですね。平凡な読者視点を代表します。


    黄色のハイライト | 位置: 1,008
    それを回避するためには、僕は常に、2〜3作品を同時に進行するようにしています。1本入魂では、厳しい。どの企画がどこで目が出るか分かりませんしね。

    メモ同時進行させるのは、ひとつが思ったように売れなくてもダメージを軽くするため。

    黄色のハイライト | 位置: 1,026
    やはり、一般の読者が好きなのは、分かりやすいベーシックな作品なのでもっとセオリーを大事にして欲しいと思います。

    メモ詰め込みすぎたら削る。わかいやすいのが一番。

    黄色のハイライト | 位置: 1,291
    何かと理屈をこねて、半年に1作品くらいしか描かない人はやっぱりどうしても弱いですよね。オーラパワーの強い人は義務的に描いているのではなくて、下手であろうが何であろうが、楽しんでたくさん描いているんですね。


    黄色のハイライト | 位置: 1,301
    毎日描いている人は描くことが楽しいんでしょうね。そういう人は上達が早いです。ものすごくやる気にあふれていて、気付きが多く、自分の何が悪いのかを常に直そうと考えている人はやはり伸びますし、何か形が残るような仕事をしますよ。


    黄色のハイライト | 位置: 1,348
    原稿を描くことはまさに筋トレと同じですからね。描けば描くほど楽になってきますから。サボればサボるほど筋肉は衰えますので。筋トレというのはやってみると分かりますが、1日目はつらいけれども、3日目は少し楽になり、1週間やると割と楽しくなってくるんです。1カ月続けるとやめたくなくなるんです。それと同じで漫画も、描き続けているとどこかで描くのが楽しくなってくるポイントがあるはずです。


    黄色のハイライト | 位置: 1,498
    いかにも第1話から最終話の展開を考えていましたよというのに憧れると思うんですがなかなかできることではありません。何巻か先に面白くなるではなくてとにかく1話目です。「この展開だと俺、この後どうしようもないじゃん!」くらいの作品を描かないと。 ベテランの連載作家もそこまで先の展開は考えていないんじゃないかなと思いますが……。 全部考えていないというのも否ですが、全部考えているというのもまた否です。


    黄色のハイライト | 位置: 1,619
    そういった経験が僕にもあったので、今の漫画家志望者の人が「漫画のアイディアを練る為に、今の俺は公園を散歩している!これは成長に繋がっている!」というようなことを思う気持ちは分かります。分かりますが、ネームで悩むのは、せいぜい1週間くらいにしておけと(笑)。

    メモこれはよくわかる気がする。メッセージ作りも、とにかく作り上げることで、見えてくるものがある。ウダウダしているのは、考えているつもりになるが実は停滞している。とにかく作り上げる。

    黄色のハイライト | 位置: 1,718
    ◆「今日一日がんばった」って思える日々であれば、やっぱり良いネタが出てくる —ネーム期間と言っている間は机に向かっていないということなのでしょうか?


    黄色のハイライト | 位置: 1,721
    でもプロには〆切があり、仕上げなければならない責任がありますので最後まで描きます。だから自分も「〆切来なかったら描かないだろうなー」と思うことはあります(苦笑)。 —「〆切がない」というのは志望者にとって最も大きな課題のひとつなのかもしれませんね。


    黄色のハイライト | 位置: 1,724
    でもそこは自己管理するしかないですね。どの道、連載したって自己管理するのは同じですので。


    黄色のハイライト | 位置: 1,727
    あと構想に時間をかけすぎるのは良くないですね。構想に○年とかけるとフレッシュさがなくなってしまいます。そうするとせっかくの生の感情が消えてしまいます。

    メモこれはメッセージについても言える。時間をかければ良いものができるとはかぎらない。かえってフレッシュさがなくなる。

    黄色のハイライト | 位置: 1,732
    これは僕自身の課題でもあるのですが、寝るときに「今日一日がんばった」って思える日々であれば、やっぱり良いネタが出てきます。


    黄色のハイライト | 位置: 1,734
    ちゃんとがんばったら良いネタは浮かびますよ。


    黄色のハイライト | 位置: 1,777
    それと「この人が言うことは間違っている」「この人の言う事なんて信用できない」ではなくて、一度は言われた事は咀嚼すべきです。


    黄色のハイライト | 位置: 1,783
    何か指摘されて、ときどき「コイツ、自分のこと棚上げして言っているな」と思うこともあるかもしれませんが、棚上げしているかどうかよりも、そもそも自分が何でそんなことを言われたのかを考えた方がいいですね。 無責任な意見の中にも……いや無責任だからこそ至宝という言葉もあるわけですから。 いちいち責任をとってたら言えない言葉なんて多々ありますよ。


    黄色のハイライト | 位置: 1,931
    とにかく何か突出しているものがあるといいですね。これは今の業界で生き残っていくためには必然的な事ですね。


    黄色のハイライト | 位置: 1,994
    しかし近年は女性の作家さんが増えていますので、こういう主人公の日常における表情にキュンとしたりするんですね。これは、かなり細かい話ですけれどね。


    黄色のハイライト | 位置: 2,146
    作品の構想を練っているときに関連するものの写真を撮りに行ったりすると、やっぱりやる気が出ます。


    黄色のハイライト | 位置: 2,163
    —私も志望者が漫画家になれない一番の原因は単純に描かないことだと思います。


    黄色のハイライト | 位置: 2,164
    人は締め切りがなければ、なかなか描けないですよ。


    黄色のハイライト | 位置: 2,183
    連載で忙しいと自分でスケジュール管理をしなければならないので、きちんと計画を立てるんですよ。だから常に緊張感があるのでだれないで行けるのですが、時間があると「明日でいいや」となってしまい、計画的に物事が運ばなくなってしまうんです。


    黄色のハイライト | 位置: 2,187
    僕は忙しいときの方が面白い漫画を描けますからね。もちろんすごくしんどい事ですよ。計画は。今日中にネームを描いて、明日中に下書きをして、ファックスで送っている間に次のネームを描いて、といった感じで立てます。そうすると割と時間内に終わったりしますよ。短い時間で集中してやる方が、いい結果が出ることが多いですね。


    黄色のハイライト | 位置: 2,225
    逆に自信があるときほど人間って反論をしますよね。おまえは分かっていないな、と(笑)。そういうときは結局人の話を聞かないで自分の意見を押し通すことが多いかもしれません。


    黄色のハイライト | 位置: 2,353
    最近思っているのが、アイディアを考えるときは寝るのが一番ですね。眠いとやる気がまったく湧いてこないんですよ。なので、ネームをやる前の日は早めに寝て、8時間は寝ます。そうするとすっきりして頭も回転しますよ。


    黄色のハイライト | 位置: 2,374
    やはり何か刺激がないとダメだと思って、アシスタントと1ヵ月でどちらが多くの映画を見られるかを勝負したんです。負けた方は映画のチケットを相手にプレゼントするというルールで。


    黄色のハイライト | 位置: 2,376
    そうしたら、アシスタントもありがたいことに真面目に取り組んでくれて、そうこうやっているうちに僕もたくさん映画を見るようになって。そうしたらだんだん頭にも刺激が入ったのか、だんだんとネタが思い付くようになってきましたね。そこでちょっとだけスランプから抜け出したんですよ。 やはり、怠けていてはダメで、常に見たり、聞いたりして刺激を与えて、活性化させなければいけないんだなと改めて実感した出来事でしたね。


    黄色のハイライト | 位置: 2,384
    仲間と一緒に何かをやればいいんですよね。最初、僕は1人で映画をたくさん見るということをやっていましたが、5〜6本みているうちに飽きてきてしまって、結局続かないんですよ。そこでアシスタントに協力してもらって、一緒にやったら、うまくいって。


    黄色のハイライト | 位置: 2,390
    その話で間違っているのが、その企画に参加する目的は1位になることではないということです。原稿枚数をたくさん描くことで、自分を高めるためにやるべきなはずですよね。僕がやっている映画対決も本数を見るのが目的なのではなくて、それをどう自分の漫画に生かすのかが大事なんですよ。なので、枚数勝負も自分が結果的に高まればいいわけで、負けてもそこが重要ではないんですよ。


    黄色のハイライト | 位置: 2,395
    最終的にはどうしても精神論になっちゃいますよね。僕は気持ちを高めるために滝に打たれに行こうと思いましたよ。でも最近寒くなってきたからなぁと思ってやめましたけど(笑)。落ち込んでいるときはどうしても描けないし、気持ちを高める努力をした方がいいですよ。


    黄色のハイライト | 位置: 2,406
    悩みを聞いてもらうだけでもすっきりしますから。そういうときにキツイことを言ってしまうと口論になりますから、気をつけましょう(笑)。


    黄色のハイライト | 位置: 2,413
    そういうときに『まんが道』を読むのはいいですね。僕も落ち込んでいるときに『まんが道』のカリカリカリカリと描いている背中を見るだけで、自分も描きたくなってくるんですよ。何か創作意欲が掻き立てられるものを見てくださいというのがアドバイスでしょうか。


    黄色のハイライト | 位置: 2,421
    ロックを聞いていても、リズムはいいのですが、そこから漫画へは繋がらなかった、と。 やはり、漫画や映画、小説とかを見て、こういうものを作りたいと思わないと次に繋がらないなと思います。


    黄色のハイライト | 位置: 2,432
    いいものを見たら、すぐ作品に取り込むというスピードも大事ですね。時間が立つと冷めてしまうので、熱いうちにネームに取り掛かりましょう。


    黄色のハイライト | 位置: 2,441
    僕がやっている映画対決はただ見て終わるのではなく感想も書いてお互いに送りあっているんですよ。やはり感想を書くことでこの映画は何が言いたかったのかとか、これはどこがおもしろかったのかが、分かってきますよね。そういうひと手間が大事なんですよ。


    黄色のハイライト | 位置: 2,459
    イチローは悩んだときに満員電車で通勤するサラリーマンを想像するんだそうです。それで「俺には無理だ、でも毎日通っている人がいるんだから俺もやらなきゃ」と思う、と。僕と同じようなことをやっているんですね。結局考え方次第で、意外に単純なんだと思いますよ。


    黄色のハイライト | 位置: 2,526
    漫画を漫然と読むのではなくて、何かヒントがあるんじゃないかと探しながら読むことです。それは映画にしても同様です。ぼけーっと見ないということですね。これをやり始めると作品を素直に楽しめなくなってしまいますけど(苦笑)。映画を見ても、お笑いを見ても普通に見れなくなります。そういう代償はありますが必要な事です。


    黄色のハイライト | 位置: 2,664
    私は漫画って感情のものだと思っていたのですが、理詰めな部分もあって。「こうしてこういう見せ場があって感動できる」と理論で説明できるところがあるんです。「


    黄色のハイライト | 位置: 3,145
    平均的なサラリーマンを主人公にして、平均的な悩み、平均的な能力、誰でも共感できるというだけじゃ面白くないですよね。島耕作だって普通の人じゃないですからね(笑)。仕事できるし、モテまくるし。そういう要素が漫画には必要なんです。


    黄色のハイライト | 位置: 3,273
    —完成させることで、まとめる力が身についてくる、と。


    黄色のハイライト | 位置: 3,278
    なので、最初の第1稿、物語が始まって、それを完結させる能力をつけていけば、始めはつまらなくてもどんどん伸びていくと思います。


    黄色のハイライト | 位置: 3,315
    プロ意識の差ですね。本当に漫画家になりたいという気持ちがあるかどうかということです。毎日、描けばうまくなるのに描かない人というのは、プロ意識があるとは思えません。


    黄色のハイライト | 位置: 3,391
    ただ描けないんじゃなくて、単に恥ずかしがっているだけということもありますね。自分を出せないんです。漫画家って、人前でパンツ下ろすような職業なんだって分かってない。


    黄色のハイライト | 位置: 3,399
    アンテナを立てるというのは、面白いことに敏感になるということです。どうすればアンテナが立つかというと、よく言われていることですがメモを取るんです。1日1個でいいので自分が面白いと思ったことを書いておきましょう。今日、こういう変わった(面白い)ものを見たとか、そういうものでいいんです。


    黄色のハイライト | 位置: 3,403
    毎日「あれはここが面白い。これはここが面白い。」とキャッチし続けて、アンテナの感度をあげていくトレーニングですね。


    黄色のハイライト | 位置: 3,534
    漫画って読者は絵で見ているというよりもキャラクターで見ているんですよ。

    メモキャラクターの重要性。

    黄色のハイライト | 位置: 3,821
    漫画家さんはプロになるまでは、アーティスト気質の人が多いですね。でもなってみて意外と職人だなと気が付くみたいです。

    メモ作家も同じかも。

    黄色のハイライト | 位置: 4,186
    僕が漫画家志望者を見ていて、世の中が見えていないなと思うことは、自分の描きたいものを描こうとすることです。プロの漫画家の仕事というのは 99% くらいが受注産業なんですよ。


    黄色のハイライト | 位置: 4,189
    プロになるということは、まず注文に応えて漫画を描くことです。


    黄色のハイライト | 位置: 4,283
    企画力を身につけるには、やはり勉強をするしかありませんでした。基本は、本を読むことと足を使うこと。後者は、できるだけ現場に足を運ぶことが大事です。


    黄色のハイライト | 位置: 4,319
    紫文さんと話していて「駄洒落を考えるときに何使います?」と訊いたことがあります。すると電子辞書を使うというじゃありませんか。あー、僕と同じことをやっている人がいるなとうれしくなりました。紫文さんも僕も、電子辞書の「逆引き広辞苑」というものを使っています。普通は文字の頭から引くのですが、「逆引き広辞苑」は終わりから引きます。例えば、運動場の「場(ジョウ)」で駄洒落を作るとしたら、「ジョウ」で逆引き広辞苑を引いて使えそうなものを探してくるんです。すごく便利です。広辞苑はネタの宝庫ですよ(笑)。


    黄色のハイライト | 位置: 4,421
    メールで1時間かけて議論するよりも、会って5分の方が濃密なんですね。


    黄色のハイライト | 位置: 4,456
    日本の漫画がコンテンツとして世界に出て行くときに驚かれているところがあるとしたら、デフォルメです。それは昔、浮世絵が海外に出たときと同じようなものだと思うんですけど。で、漫画の発想というのを突き詰めていくと、やっぱりひとつはデフォルメなんですね。


    黄色のハイライト | 位置: 4,458
    デフォルメとは何かと言うと、目立つところは大げさにして、目立たないところは消しちゃえ、省略しちゃえ、ということです。


    黄色のハイライト | 位置: 4,599
    若いシナリオライターたちが右往左往していたら、手塚先生は、その場で 27 通りもの終わり方のアイディアを出したんだそうです。箸にも棒にも引っかからないのもあったんですが、すごく面白いのも何本もあったんだそうです。そんなことは普段から絶えずいろんな情報を頭に詰め込み、蓄積していなければできることではありません。


    黄色のハイライト | 位置: 4,605
    漫画だと絵の魅力とかは、どうしても古くなっていてしまうというのがありますが、でも、キャラクターと物語の構成さえしっかりしていれば、いつまでも残る作品になり得るわけです。


    黄色のハイライト | 位置: 4,610
    ひとつの作品を描くにしても、何年も前から本を読んだり、映画を見たりして、準備しています。


    黄色のハイライト | 位置: 4,682
    漫画がうまくなれないというのは結局、時間をかけていないんですよ。他のことをやっちゃったりして集中できていないだけなんです。

    メモ漫画にかぎらず、何にでもいえそう。

    黄色のハイライト | 位置: 4,711
    ね。やはりキャラクター優先の方が、フレキシブルな作品にできるものです。


    黄色のハイライト | 位置: 4,717
    もともとアイディアはデータの組み合わせなんですよ。普段から、どれだけアイディアの核になるデータを仕込んでいるか。それが勝負です。


    黄色のハイライト | 位置: 4,718
    思ってもいないものが変にくっついたときに、新しいアイデアが生まれるわけです。


    黄色のハイライト | 位置: 4,724
    やっぱり普段から、勉強というか、ネタ仕込みを楽しめないと、長く続けるのは厳しいですね。

  • 漫画だけでなく、いろんな分野にも、その一部分はあてはまる成功の秘訣だと思う。

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