機動戦士ガンダムUC 7 [DVD]

監督 : 古橋一浩 
出演 : 内山昂輝  藤村歩  池田秀一 
  • バンダイビジュアル
4.26
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569645951

感想・レビュー・書評

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  • UC第7話。最終回。バナージの「それでもっ…」を聴くたびに笑えるようになってしまった。

    作品全体の感想は後回しにして、最終決戦でフルフロンタルが見せる4分半ほどの映像、ここだけは良かったです。UCを観る前に福井さんのニュータイプ論だけを先に読んで、面白いなと思っていたけれど、それの忠実な映像化。「刻が見える」だの「刻の涙を見る」だの、そういうこと。

    しかし、UCは「エヴァの後にガンダムにエヴァを取り込んだ作品」としか思えなかった。というのも、
    『2001年 宇宙の旅』
    『機動戦士ガンダム』
    『伝説巨神イデオン』
    『新世紀エヴァンゲリオン』
    『魔法少女まどか☆マギカ』
    という厳然とした流れがあるからです。(UCの原作はまどかマギカよりも前だけど。)だからちゃんと「波」のカットもある。福井ニュータイプ論は、イデオン=バイオセンサー=サイコフレームときちんと繋げてあるので、そこは良かった。ただし全体としては「またか……」と。

    脱線しますが、Zガンダムの最終話で印象的な劇場のシーン。これはナディアの最後の方の回(ジャンが…のところ)→エヴァの舞台のシーン→UCの永井一郎と池田秀一のシーン…と繋がるのではないかなと。(検証してないけど、さらに元はザブングルの人形劇のシーン??)

    最終話、実はそんなに書くことはないかも……永井一郎の付き人のハゲはなんでそのMSに乗ってんの?とか。地下に隠してあったガンダム笑。

    惜しくも亡くなられた永井一郎さん、この最終話がほぼ遺作の時期。サイアムが脳波で……のくだりは面白かった。なぜならフォースの使い手、マスターヨーダだからです。


    ガンダムUCの総括として…
    「演出がダメ」「恋愛をまったく描けていない」とダメ出しをしてきたけど、やっぱり一番ダメなのは「主人公バナージに感情移入できない」点かと。

    「ラプラスの鍵だし最強だからやられないユニコーン」「ニュータイプの素養がある人間を訓練した強化人間みたいなもの」「名門財閥の落胤」……などなど。
    最初のガンダムは「歪んだ形のビルドゥングスロマン」だから、アムロの成長物語にちゃんとなっていた。(歪んだ形ってのはテムレイに戦後の父子関係が投影されているからで、アムロはテム以外に親代わりを見つける他なかった)

    映画では成長しない、変化しない主人公もいる。カミーユはわりと近いけれど、最終話で確実に変化するし、私の世代だとカミーユにはとても共感できる部分がある。

    エヴァンゲリオンにしたって、旧シリーズ自体がシンジ君の成長物語だった(旧作で主人公が成長しないって言う人いるけど間違いだと思う)。

    監督とプロデューサー曰く

    古橋「ただ、若い人が感情移入できるかといえば、できないだろうなぁ。小説よりも表面的な描き方だから。先の理由もあり、共感のし所がない。」

    小形「バナージはそんなに成長しないですからね。変わらないバナージを周りの大人たちが視て、どう思うのか、どういう行動を取るのか、という話にしています。」

    ↑だからつまんねぇんだよw

    だって他のメインキャラはお姫様か、死に損なったジェリドみたいなボンボンか、空っぽの器だもの。マリーダやジンネマンぐらいしか良いキャラがいない(私が好きなのはネェルアーガマ艦長だが)。

    富野のガンダムは、良くも悪くも気持ちが、作り手の感情がものすごく入っていた。けどUCはほんとにフルフロンタルそのままで、空虚な形骸……。

    あとは、人の死がちゃんと描かれてなかったなあと。ギルボアのくだりにしても弱い。
    個人的には、マリーダがジンネマンを殺す、もしくはジンネマンがマリーダを殺す、マリーダがリディを殺す、フルフロンタルがリディを殺す、マーセナス議長がリディを殺す、バナージがリディを殺す、つまりリディは死ね……ぐらいしてもらわないと満足できない。だってこれ、戦争を描いた作品ですよね?
    最後の方はリディが解説者になってたし…「普通の人代表」とか言われても…。

    まとめると、UCは……ジェリドが殺されず、シロッコは浄化され、カミーユはシロッコにあちらの世界に引っ張られず生還し、改心したハマーンとシャアの後継(ミネバ)が演説をする……福井版新訳Zみたいな感じだったですね。(富野曰く「演説は各作品中一回でいい笑」そうです)

    音楽もあまり好きじゃないし、そんなに効果的な使われ方をしてたかなあ。


    良かった点。
    先にも書いたニュータイプ論と、今までのガンダムでSF設定を最もしっかり描いてたところ。MS戦はそこまでよくなかったですが、第7話のシュツルムガルスのシーンほかでようやくきちんと用兵が描かれてたなあ……といったところ。シュツルムガルスのところの音楽はシュワちゃんの『コマンドー』みたいでした笑。

    あと、なんと馬越嘉彦さんが原画で参加されていました。5話と7話。馬越さんは元々ロボットアニメが好きでサンライズに就職しようと思ってたところ、『北斗の拳2』を見て羽山淳一さんに弟子入りしたとか。えっ、つまり馬越さんが担当したのはビスト神拳のところとか!?(嘘)バナージ君が空手を習ってなくても強い理由はこれでしたね!!


    観たあとで、そこまでガノタじゃない友達(閃光のハサウェイを観たと言ってた友達)に感想を訊いてみたところ、

    リディの「しゃべるなああぁぁァァ!!」が好き笑

    と、言われた笑。
    喋るなってその前にお前の方がベラベラ喋っとるだろ!という、こじらせすぎて痛い人。
    それで第5話を見返したけど、やっぱり最高!δプラスがバンシィにフルボッコ→リディが気を失う流れに爆笑。UCでめちゃおもろいのは第5話だけやで……。

    さらに友達いわく「なんだかんだでリディに注目してるでしょ笑」と。

    せやな!笑
    「俺がガンダムだ!」とか
    「止まるんじゃねえぞ…」とかと同じく、最近のガンダムはネタとして消費されてるんじないかなーと思う。

    それから、いつもの先輩がTV版を録ってたけど序盤しか観てなかったそうで、とりあえず第5話相当回(13〜15話)まで観てもらって、例の『わが青春のアルカディア』じゃね?って件を訊いてみたら、「私も同じこと思った!握手したい!」と言われてあーやっぱそうだよねと嬉しくなりました。後楽園ゆうえんちで僕と握手!

    古橋監督はガンダムよりもヤマトの方が好きらしいので、可能性は高い。てかそんな人に監督させるなよ……だからつまんねぇんだよ笑。

  • テレビアニメ版をアマプラで視聴。結局アムロとシャアじゃね?の思いを新にした。大人になったかつてのキャラに出会って感動したり、ああ、あの人まだ頑張ってるんだな、みたいに思ったり。そのシリーズの主要キャラにはあまり気持ちが入らず古いシリーズのキャラに気持ちが向くのは、歳を取ったんでしょうか。それにしてもブライトの人生の切ないことよ。

  • オットー「たったそれだけのこと。。。」

  • 言葉ひとつで世界にそんなに影響与えるかなぁ・・・。ニュータイプに関しても、個人的には演出のひとつの手法だと思っているから「X」大好きなぼくが言うのも変かもしれないけど、ニュータイプを中心に描くことにも違和感があった。アクションも物足りない。

  • 5巻からかなり間が空いてからの、6、7巻鑑賞。

    内容忘れぎみでも、シャアが連邦の戦艦内にいて、緊張感あふれる描写はいい。演説やはり長い。

    ラスト、かなりの緊迫感のはずなのに、やはり長いセリフは違和感。
    過去だ未来だの壮大な話が多くてやや飽きる。

    しかしファーストの場面が出るのには感動。
    シャアに心酔してる敵がとってもいい味。

    ガンダム2機でシャアに挑む画はわくわくはできず。
    シャアには機動性あふれる機体を操ってほしいから、でかすぎる機体はやめてほしかったな。

  • まさか物語終盤に1年戦争のあのクライマックスシーン(のリメイク)が出てくるとは思わなかった。しかも音楽も「めぐりあい宇宙」のものだったし、約30年前に親に連れられて劇場に観に行ったこと思い出しました。今やあのときの自分と同じ年頃の子供がいるだけにあのシーンには完全にやられましたね・・・。感動しました。

  • ようやく見終わった!

  • 本当に「偶然にも視る機会を設けてしまった…」という按配で作品に出くわしたが…なかなかに夢中になった…レンタルの期間を通して、「何回か繰り返し視る」ということになってしまうであろう…

  • 盛り上がりの連続だった。戦闘と意志のぶつかり合い。本当に凄かった。

  • 可能性という名の神を猛プッシュ! アムロとララァがおれのノスタルジーを刺激! リディ少尉はさいごまでなんだかなあ!

  • ネオジオングとの戦いをもっと見たかった…
    後半はニュータイプの精神戦みたいなのが多くてちょっと残念

  • 面白かった。
    ファンネル扱いのシールドが縦横無尽に動いたり、ネオジオングにのっとられたMSが生き物みたいにグネグネ動いたり。
    リディはバカだなぁ、と思ったらそのまま突き進むのかw。
    マリーダは未来がなさそうだから、犠牲になるのか。ガンダムでは誰かしら女性キャラが死ぬよね。
    リディもニュータイプに目覚めちゃって、あの親はダメ親父で息子だけが大事なのかよと思ったりした。
    最後はフルフロンタルもアルベルトもあっさりと悟ったようになるな。

    ガンプラ作りたくなるけど、うまく作成できないから止めとこう。
    ガンダムのゲームにユニコーン出てるのもあるけど、ギレンの野望でユニコーン使えるようになるといいな。

  • マリーダに死んで欲しくなかった。
    ネェル・アーガマをかばってすらいない。リディ少尉を戻ってこさせたけれど、マリーダには生き残って欲しかった。フォウの様に霊体?になったマリーダはあの宙域における女神に思えた。
    サイコフィールドでコロニーレーザーを防ぐ辺りが原作と異なる。余剰パーツは使わず、三枚のシールドとユニコーンそしてバンシィの燐光からなる三重のサイコフィールドを使っていた。
    原作では一人欠けたトライスターは一人も欠けてない。なぜ、マリーダが死なねばならないのか。
    往年のモビルスーツが多数登場する点は前巻までと同様。
    映像特典の甲斐田裕子さんが最高でした。

  • 賛否両論あるでしょうが、私は大満足。号泣です。

  • ・・・泣いた。何がその原因か、具体的に言い表せないけど、こみ上げてくるものがあり、何か託されたような気がしたし、頑張らねばならないと思ったし、紡ぎ繋いでいなければいけないと思った。
    ラプラスの箱の正体が明かされ、それを巡り繰り広げられる攻防、失われる命。
    このシリーズ、最後まで見てよかった、と思えるものだった。見続けてよかったです。

  • PSNで視聴。
    とてもおもしろかった。
    映像、内容、音楽、どれをとっても素晴らしい内容だった。

    長く続いてきたUCの、ニュータイプ論とか、Gガン、ターンAに至るまでのこの後の世界に繋がる描写もある。
    ぜひ、劇場で何回も見たいと思える内容だった。
    それにしても・・・1stから逆シャアまでの映像や、昔の期待も動いているところが見れて、いいなぁ。
    「どこも正規の、不自由ない状況ではないんだぞ」っていう感じがとても。

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著者プロフィール

1960年6月9日、静岡県浜松市生まれ。東京デザイナー学院アニメーション科の卒業。
主な作品に うる星やつら(作画監督)、らんま1/2(演出・絵コンテ)、
るろうに剣心(監督・演出・絵コンテ)、HUNTER×HUNTER(1999年のアニメ)(監督)、機動戦士ガンダムUC RE:0096(監督)、将国のアルタイル(監督)他多数。

「2018年 『小説 劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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