海を抱く BAD KIDS (集英社文庫) [Kindle]

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  • 集英社
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感想・レビュー・書評

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  • ※当時私が読んだのは、Kindle版ではありません(^^;

     『BAD KIDS』に登場した主人公達が、この本でもサブストーリーとして登場してくるのが面白いところです。都が、こちらの恵理とつながっています。もう一度、『BAD KIDS』を読み直して、あちらでは恵理がどんなふうに登場していたのか、確認してみたくなりました。

     『BAD KIDS』と同じように、主人公の男女両方の視点から交互にストーリーが語られます。『BAD KIDS』では、視点が変わっても時間はそのまま流れていたように思いますが、こちらでは、視点が切り替わるときに多少時間が前後することがあって、最初は少し違和感がありました。

     男女の視点が切り替わるのは、なかなか面白い試みです。通常、絶対に相手の心の中はのぞけないのに、小説の上とはいえ丸見えになってしまいます。ある意味、種明かしをされているような気もするし、いろいろな視点から物事を考える訓練をされているようでもあります。

     この独特な手法で、揺れ動く人間の心を巧みに表現しているのかもしれません。

     『BAD KIDS』に比べると、いろいろな意味でこちらの方がハードです。個人的には、『BAD KIDS』の方が好みですが…こちらも相当読み応えがありますので、ぜひ挑戦してみてください。

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プロフィール

村山由佳(むらやま ゆか)
1964年7月10日生まれ、立教大学文学部日本文学科卒業。不動産会社、塾講師などの勤務を経て作家となる。
1991年 『いのちのうた』でデビュー。1991年『もう一度デジャ・ヴ』で第1回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞佳作、1993年『春妃〜デッサン』(『天使の卵-エンジェルス・エッグ』に改題)で第6回小説すばる新人賞、2003年『星々の舟』で第129回直木三十五賞、2009年『ダブル・ファンタジー』で第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学賞、第22回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞している。ほか、代表作として『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズがある。

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