少年H DVD(2枚組)

監督 : 降旗康男 
出演 : 水谷豊  伊藤 蘭  吉岡竜輝  花田優里音  小栗 旬 
  • 東宝 (2014年2月21日発売)
3.53
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レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104082954

感想・レビュー・書評

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  • WOWOWでの放映で二度目の鑑賞。

    信念を貫いた少年“H”

    以前レンタルをした際にはタイトルの“H”を、恥ずかしながらヘ○○イのHと変な想像をして観る意欲は湧きませんでした。ところが皆さんのレビューでそんな事はない立派な作品と知り改めてレンタルした笑い話がありました。

    私たち昭和の世代には懐かしい街並みを舞台にした作品でしたが、『三丁目の・・』シリーズとは異なり戻りたくない時代でした。イニシャル‘H’の肇少年が主人公ですがキリスト教信者の家族に生まれ、太平洋戦争に突入した国情と周囲の民衆の想いに強く疑問を抱き続ける。しかし、自らの信念は決して折れる事無く貫き通す。
    家族を守る為に信念に逆行する生き方をしていく洋服縫製業の父親に尊敬を失いかける少年だったが、やはり父親への思いは崩れる事はなかった・・・。

    私たちの父親世代の経験でしょうが継承されている想いを改めて思い起こさせてくれる作品で、原作者の少年時代の自伝との事ですが良い作品を残してくれました。
    しかし、民意と云うものは何なのでしょうか・・。作品の時代は軍策・・そして今はネットに左右されている事が多く感じます。
    時代に左右されずに生き抜くのは難しい事なのでしょうか?

  • 上映終了ぎりぎりになってようやく鑑賞。
    間に合った。
    以前、原作の上巻までは読了したものの、それっきりになっていたので、
    今夏映画化されると聴いたときは、これは観ておこうと思っていた。
    なにしろ舞台が神戸なので、親近感があったし、
    実は原作に、たまたま仕事で知り合った方の縁戚が、リアルに登場するという親近感もあったので。
    (残念ながら映画には出てこなかったが)

    実は原作には元々、時代考証に若干違和感があることを、読書部の先輩から伺っていて、
    本当はその辺も自分で確かめてから観たほうがよかったのかもしれないが、
    結果映画としての作品は、それほど違和感なく、伝えたいこともなんとなく感じられた。
    ちょっとした役に、小栗旬や早乙女太一、原田泰三や佐々木蔵之助など、錚々たるメンバーでぜいたく。
    そして國村準様、こちらでも。

    当時の神戸という土地柄で、職業柄外国人と接することの多かったHの父の考え方や、母のふるまい、
    周囲の大人を見てHが感じ、もがきながらも進んでいく様は理解できた。

    「戦争」を背景にした作品はとても難しいと思う。
    今年、戦争を背景にした作品を観ることが多いが、どれも視点が違えばこんなに内容が変わるものだと
    改めて感じる。

    http://onionmovie.jugem.jp/

  • 原作をむかーし(高校生だったかな?)読んで、これは手元に持っておきたい、また読みたいと思った。映画を観てもその感覚になった。

    戦争やそれを奨励する大人への、違和感、理不尽さを、少年目線でよくあぶり出している。
    この映画ではさらに、その真実を見つめる目を育てた父親の息子への話もすばらしい。事あるごとに、大事なことは何か、真実を話してくれる。

    終戦直後に叫ぶ、「この戦争は一体なんやったんや!」が頭に残っている。
    結局たくさんの人の命や平穏な生活を奪い尽くしただけで、何にも得たものなんてないやないか、と(言っているような気がした)。
    それから、大人のことを「わかめ」と言ったのも。たくさんのわかめが潮の流れに乗って右へ左へゆらゆら揺れる、これと同じだと。確かに、数日前までピッチャーを投手と呼ばされてたのに、急にアメリカかっこいいになったら、信念持てよ!って怒るのもわかる。

    漂っていた不穏な空気からじわじわと、戦争が日常に入ってくるところ。今の情勢と似ているような気がして本当に怖い。本当の情報を知らされないままずるずると戦争は進み、戻れないところまできて、「ここに爆撃機なんか来るわけない」って思っていた日常に爆撃機が本当に来てしまう。
    新聞に戦争体験者が「今は戦前の感じによく似ている」と投稿していたのを思い出した。
    今、観る価値のある映画。

  • 思想のない土人、Japの戦前、戦中、戦後。
    その中を自分の考えを持って、やり過ごしてきた少年の姿が描かれる。

    まぁ、今も日本人は同じような感じなんで、国ごと消し飛んでいた方がよかったのかも知れないし、米国だってエリート層と土人を区別することによって成り立っているだけで、大半の人間は何も考えずに流されているだけかも知れない。

  • 水谷豊がもうちょっと自然な演技だったらな。あのお父さん役は合ってた。

  • テレビで鑑賞。ただでさえ同調圧力が強い日本で、しかも戦争中だとさらにひどくなってそうな中、親子ともそれぞれ信念を貫いている姿にジーンときます。

  • 2013年 日本
    監督 降旗康男

    水谷豊 伊藤蘭 吉岡竜輝

    舞台美術家 妹尾河童の自叙伝的小説が原作。
    神戸の下町で洋服仕立て屋の父(水谷豊)とクリスチャンの母(伊藤蘭)のもとで育つ。
    腕白だけど真面目で聡明な父親から論理的に物事を考えることを教わる。でも一言多い。
    ほんっとに一言多いなぁって思う場面が何度もあった。映画では終戦後、独り立ちして看板屋で働くところまでを描いてますが、原作とかは違うのかな?
    すっごい人気の小説だったらしいけど、読んでないなぁ
    何となく本屋さんで平積みされてたような気がしなくもない。

    今更だけど読んでみたい。
    人気だっただけに事実誤認だってことで批判もたくさんうけてて、その批判を受けて一部修正してるらしい。
    どういう風に修正したのか前後を読んでみたい気がします。

    少し感じたのはこんなに新聞からの情報は嘘ばかりだっと日本がアメリカに勝てるわけないと当初から感じていた少年っていたのでしょうか?
    疑問。

    みんな教官たちのように「わかめ」だったよね。
    それが日本人の特質って言われてますが、だからこそ逞しく生きて行けるのかな?私なんて「超わかめ」波に流されてあっちにもこっちにも揺れます(笑

    芯さえ持ってたら揺れてていいと思うけどなぁ。揺れなかったら流れて折れて潰れちゃうよ。
    わかめや柳みたいにね。

  • 水谷豊の慈愛溢れるお父さん役がハンパないです。


    自分がしっかりしてないと潰されてしまうで。
    今何が起きとんか、しっかり見とき。

    色々我慢せんとならんのやろうけど、何を我慢せんとならんのか分かっとけば、我慢できる。


    戦争はいつか終わる。そのときに、恥ずかしい人間になっとったら、あかんよ。

  • 昨夜のTVロードショーにて。

    「勝ち」と「負け」にばかり拘って、
    人の命が軽視されていた戦争の真っ只中にいても、
    大事なものを見失わず、
    決して離す事のなかった少年Hの存在が
    明るい火の玉の様に思えた。
    その元気な火が最後まで消えなかったのは、
    彼を見守る
    家族の存在があったからこそ、なんだろうなぁ。

  • ロードショーで観ました。
    右京さんファンな私ですが、これも凄くよかったです。

    少年Hの心の葛藤が凄く共感できました。
    彼のお母さんのアメリカかぶれっぷりは痛いところを感じましたが…実家がお寺だからその反動?なんて分析もしちゃいましたが…。

    右京さんの演技は最高でした。
    凛とした態度と物言い。
    こういうお父さんすばらしいなって感じました。
    私の祖父の紳士服の仕立て屋なので、色々とミシンなどの道具がとても懐かしく私の目には映りました。
    とても素敵な空気を持った映画です。

    時代の日常風景の見せ方としては、三丁目の夕日とかああいうのよりも断然いいと思います。

    それにしても右京さんのセリフは名言だらけでした。

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