「これでいい」と心から思える生き方 [Kindle]

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  • サンマーク出版
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感想・レビュー・書評

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  • Audibleにて再読。
    さまざまな古典の引用があり、芋づる式に読みたい本リストが作れる。また、それを読まずとも名著と呼ばれる書籍のエッセンスが凝縮され知れるのでとてもいい。

    いつ読み返してもハッとさせられる。

  • 一言で言うとこんなに素晴らしいものが書いてあるのが1冊に詰まってるなんてすごすぎる。自分が鬱などの精神病になってるから響いたのかこれを読む前の生き方と読んだ後の生き方への考え方が全く変わった。題名でちょっとそんなこれでいい生き方なんてあるわけないとか思ってたけど1回読んだだけじゃ勿体ないぐらい素晴らしかった。2.3回と読んでもっと自分のものにしたい。

  • とてもとても素直な気持ちになれます。
    本文中に引用されている、
    さまざまな偉人の言葉が、
    全て深く、納得させられる素晴らしい言葉。
    それらの言葉にふれるだけでも心が軽く、清らかになります。
    具体的な「行動」についての記載はありませんが、
    「心の持ち様」、「考え方」についてはかなり洗練されています。
    あとは行動のみ!

  • 引用している文章は良質のものばかりでした

  • エンディングを意識することで、今が大切な時間なのだと。人生は有限ではなく、いつそれが終わるのか知らないだけ。

  • ユング「人生の正午」 田中信生「そのままのあなたが素晴らしい」 飯田史彦「愛の論理」 加藤締三「人生の悲劇は「よい子」に始まる 境界線を引くことは、夫婦の間や親子間においても大切です ひきこもりの中で目覚めた夏目漱石 堺屋太一「大地震」 天下伺朗「生きる力の強い子を育てる」 人は葛藤を通して成熟する 諸富祥彦「孤独であるためのレッスン」 

  • ・すべての人の願望をつらぬく根本的な願い「幸せでありたい」という願いがあるものの、残念なことに多くの人は「自分にとっての本当の幸せとは何か」について立ち止まって深く考えたことがなく、さらに「どうすれば本当の幸せを実現できるのか」ということについての明確な指針を持っていないのが現状です。

    ・豊かな人間関係を築いていくためには、相手の気持ちを尊重することが必要になってきますが、人は自分のことを大切にできるようになってはじめて、相手のことを無理なく自然に尊重できるようになるのです。

    ・他人を愛するためには、まず自分を愛する必要があり、自分自身を十分に愛している人だけに生じる心のゆとりが他人を愛する原動力になる。by飯田史彦

    ・親の期待に応えようと頑張るよい子は大人になってからも他人の期待に応えようとしてしまい、自分がない人になってしまうby加藤諦三

    ・親の不機嫌な態度は、親から拒否されたと感じ、親に見捨てられるのではないか、と不安に直面する・・・その経験を何度も繰り返すと、子どもは「なんとしても親の期待に応えなければ」「自分の気持ちを抑えてでも、親を喜ばせなければ」と駆り立てられるようになり、自らの喜びよりも親の喜びを優先するようになる。

    ・現代人は「思いどおりにならないことへの耐性」がかなり脆弱化していると思われます。現実を思い通りに操作できるというコントロール幻想のため、現代人のその耐性は脆弱化し、その結果自己中心的な人間が増えている。現代において、クレーマーやモンスターペアレントが増えているということは、状況をコントロールしないと気がすまない人、つまり、「思い通りにならないことへの耐性」が弱い人が多くなっているということ。現代人には自分の目の前の世界を思い通りにコントロールしようとする「操作主義」のパラダイムが浸透している。人は、操作主義的になればなるほど、コントロールすることへの執着心が肥大化してしまい、思い通りにならない状況に耐えられなくなる、つまり悩みが増える。仏教や老荘思想でも言っているように、思い通りにならないことを思い通りにしようとする執着心こそが、人生の根本的な苦悩を生み出す。操作的なパラダイムにもとづいて相手と接しているとき、「相手の人格に対する畏敬の念」と「謙虚な姿勢」を失っている。だから、そのスタンスで人と接するならば、どんなに優れたコミュニケーションスキルを駆使したとしても、真に心の通った対話はできない。

    ・今、私たちにとって必要なことは、行き過ぎた操作主義のパラダイムをゆるめ、「世界は自分の思い通りにならないものだ」「世界をコントロールすることはできない」「宇宙も人生も、人知を超えたものだ」という謙虚な姿勢で、世界や人生と向き合うこと。この姿勢は人間関係を築いていくうえでも大切、つまり「相手はこちらの思い通りにはならないものだ」「相手をコントロールすることはできない」「人間(相手)は計り知れない存在だ」という謙虚な姿勢で、人格的存在である相手に畏敬の念を持つことが大切。

    ・力士あぶつかり稽古でつおくなるという。せっかくぶつかろうとしているのに、胸を貸す先輩が逃げ回ってばかりいては、成長の機会を奪ってしまうことになる。もっとも、胸を貸してやるためには、こちらもそれだけの強さを持っていなくてはならない。子どもに対して壁となれるために、親は自分自身の人生をしっかりと歩んでいなくてはならない。

    ・心の自立は依存と対立するものではない。自立とは、まったく依存しなくなることではなく、自分が依存していることを自覚し、そのことに感謝できるようになることだ。by河合隼雄

    ・本当の自立とは、健康的な形で甘えたり依存したりすることも含まれる。

    ・人が幸せに生きていくうえで、健康的な依存は不可欠なものである。

    健康的な依存の4要素
    1.一方的な依存ではなく、持ちつ持たれつの相互依存であること
    2.おたがいが相手の境界に侵入しないだけの自立を保ったうえでの依存であること
    3.依存していることに対する自覚があること
    4.自分で決めることができるということ

    ・ヴィクトール・E・フランクルがナチスの強制収容所生活を振り返って・・・
    「強制収容所ではたいていの人が、今に見ていろ、わたしの真価を発揮できるときがくる、と信じていた。けれども現実には、人間の真価は収容所生活でこそ発揮されたのだ」つまり、収容所の過酷な環境の中で多くの囚人が節操を失って堕落していったが、ほんのひとにぎりであるにせよ、人間としての尊厳を守り、内面的に深まっていった人たちもいた。私たちは「この状況さえ打開できれば自分の本領を発揮できるのに」とか、「チャンスにさえめぐり会えば、自分の持ち味を発揮できるのに」などと考えてしまいがち。しかし、私たちの真価や本領や持ち味というのは、常に今この瞬間に問われているのであり、そして、今この場で発揮できる。

    ・「成功という文字を顕微鏡で見ると、失敗という小さな文字が集まってできていた」という言葉があるように、失敗と成功はセット。たくさん失敗した人が成功にたどり着ける。達成感の大きさは、その過程で味わった不安や苦悩の大きさに比例する。不安や苦悩をまったく感じないことに取り組んでも達成感は得られない。

    ・人間そのものも両面的な存在。世の中にはパーフェクトな善人も、100%の悪人もおらず、一人の人間の中に善悪の要素がある。大切なのは自分の中の両面性を自覚すること。逆に「自分こそが完全な善である」「自分の考えこそが100%正しい」と思い込むようになると、自分の考えに反するものがすべて「完全な悪」に見えてきて、それらと闘う人生になってしまう。我々は人間関係を築いていくとき、相手が両面性をもった存在であることを了解したうえで、うまくつきあっていく必要がある。

    ・私たちの人生に起きる出来事は、一つひとつはそれぞれ別々に起きたことでも、後でつなげてみたときに、何らかの意味が見えてくることがある。
    「未来に先回りして点と点をつなげることはできない。君たちにできるのは、過去を振り返ってつなげることだけだ。だから、点と点がいつか何らかの形でつながるということを、信じなければならない」byスティーブ・ジョブズ

    ・私たちが下す判断は相対的なものでしかない。「大きい小さい」の他、「よい悪い」「正しい間違っている」「優れている劣っている」「好ましい好ましくない」「幸不幸」などさまざまな判断を下し、そして「自分の判断は正しい」と思っていることが多いが、まったく違う視点から見直せば、その判断の正しさは、もろくも崩れてしまうことになる。

    ・詩「海」より
    少年が沖に向かって呼んだ
    「おーい」
    まわりの子どもたちも
    つぎつぎに呼んだ
    「おーい」「おーい」
    そして
    おとなも「おーい」と呼んだ

    子どもたちは それだけで
    とてもたのしそうだった
    けれど おとなは
    いつまでもじっと待っていた
    海が
    何かをこたえてくれるかのように

    子どもは純粋に、今やっていることそのものを楽しみ、大人はやっていることの見返りや結果を求めてしまう。
    今この瞬間を楽しむということは、誰も子どものころは自然にやっていたこと。そのころの感覚を取り戻して、今この瞬間に流れている時間に意識を向け、今というプロセスを心から楽しみたい。今というプロセスを楽しむことができるようになるほど、私たちは、置かれた状況の中で精一杯生きることに喜びを見いだせるようになり、今この場において真価を発揮できるようになる。

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著者プロフィール

心の専門家、ベストセラー作家。
高校時代は対人恐怖症に悩むが、大学入学後、心理学や東洋哲学、人生の法則の研究と実践によって克服。(株)リクルート勤務を経て、メンタルマネジメントの講師として独立。1999年に心理カウンセラーとしての活動を始める。2003年にはメンタルコーチとしての活動も始め、心理学の手法を使ったコーチングの第一人者となる。また現在、インターネット上で「オンライン自己実現塾」を開講している。著書に、ミリオンセラーになった『鏡の法則』の解説部分に大幅加筆した『完全版 鏡の法則』の他、『「これでいい」と心から思える生き方』、文庫版として『3つの真実』『心眼力』(サンマーク出版)などがある。

「2021年 『マンガでわかる 鏡の法則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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