リーダーシップの旅~見えないものを見る~ (光文社新書) [Kindle]

  • 光文社 (2007年2月20日発売)
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みんなの感想まとめ

リーダーシップを「旅」にたとえ、見えないものを探求する過程を描いた本は、読者に深い洞察を提供します。多くのリーダーシップ書籍が存在する中で、この作品は特にわかりやすく、引用したくなる言葉が豊富です。著...

感想・レビュー・書評

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  • リーダーシップの本は色々あるが、旅にたとえつつ例示もありわかりやすい。
    引用したくなる言葉も多い

  • もう10年以上前に読んで、当時「すごいリーダー幻想」にとらわれていた私の目の鱗をポロポロ落としてくれた本。誰かに貸したまま戻ってこず、久しぶりにKindleで再読。

    リーダーは、リーダーになろうと思ってなったわけではなく、たった1人で「見えないもの」を見る旅を進む中で「結果として」リーダーに「なる」。今の私は、複雑だけれども「見えるもの」を紐解きながら一生懸命「マネジメント」をしているものの、「見えないもの」を目を凝らして見ようとし「こっちだ!」と歩めているのか、甚だ怪しい気分です。単なる「任命されたリーダー」でなはいのか?肩書がなくても自分の夢とシンクロさせて「この人と一緒に仕事がしたい!」と言ってもらえるのだろうか?

    ・アクティブ・ノンアクションの落とし穴
    一番ドキッ、としたのが、毎日を多忙に過ごしているにもかかわらず、本当に必要で意義があり、真の充足感をもたらしてくれる何かについては、全く達成できていない状態。行動しているように見えて(アクティブ)、実は何の行動もしていない(ノンアクション)という危険な落とし穴にはまっていないか?という問いかけ。大切だけれども、あくまで手段であるはずの信用蓄積が目的化してしまっていないか、という部分。

    最後に・・・再読して、最終的に思ったこと。いろいろなスキルを磨く前に、魅力的な人間でありたい。
    「人の営みに対する理解と尊敬を深める方法はいろいろあるだろうが、その一つに、歴史や芸術、哲学を学ぶことがある。人間が長い時間をかけて築き上げてきた文明、思想・宗教、科学体系などの教養に触れ、人間の英知を学ぶことが何よりも重要だと思う。」というインプットにも励みつつ、それを日々の行動に、理想と現実の間で悩みながら、1つ1つ自分なりに落とし込み、「魅力的な」人間に進化したい。

  • 今までのリーダーシップ本とは一線を画す、知的でおしゃれな一冊。
    本全体が、本当に旅になっている。矛盾するようだけど本質的なリーダーシップへの問いが、迷路のように行ったり来たりして、読み物として面白かった。

  • リーダーシップに関する本では有名な本書。
    リーダーシップの本質を分かりやすいステップで説明してくれている。今まで読んだリーダーシップに関する本とは一味違う。表面的なテクニカル的な内容ではなく、本質に迫っていると思う。一方で少し難解な部分もあり読解難易度が高い本。じっくりとゆっくりと後戻りしてでも一つ一つ噛み締めるように理解しながら読むことをおすすめする。

  • 文字が多いが、リーダーシップを人生になぞらえ書かれており、新たな価値観を得られた気がする。経験への捉え方、考え方、その様な価値観に対し、困った際に、また読み返してみたい。決してHOWTO本ではない。

  • 役職などを持たないリーダーやリーダーシップについてまとめられている

    本全体というよりもフレーズが参考になった

  • リーダーシップは、様々な人生経験を通じて「結果としてリーダーになる」プロセスと考えるのが本書の特徴。それには、ただぼーっと生きたり、人や組織にコントロールされているのではだめ。自分をリードして、人々のリーダー、社会のリーダーへと段階的に変化していく。
    「自分の人生を主体的に生きる」というのは共感できるし、スピノザの言うエチカ的な幸福だとも思う。そうした生き方が人々を惹きつけるのではないか。自分が社会をリードしていく、というのはあまりまだ想像できないが、本書の言うように、自分のキャリアアンカーを意識して、チャレンジを続けていき、少しでも人々の記憶に残るようなことを成し遂げるようになりたいと思う。

  • リーダーは「結果として」なるものだ。

    桃太郎は、自分を育ててくれたお爺さん・お婆さんのもとを離れ、鬼退治をやってみようと一人で決断した。そしてイヌ・サル・キジと出会い、彼らのフォローを得て鬼を退治し、宝物を手に入れて故郷に戻った。

    英雄が旅に出るのではなく、旅に出てから英雄になる。桃太郎は「鬼ヶ島へ鬼退治に」という目標をもっていたが、旅の始まりではまだ英雄ではなかった。主人公はしばしば目標すら明確でないまま、たまたま森の中に迷い込んだり、何者かに導かれたりして歩き出す。そして、様々な苦難と出会い、試練に耐えて偉業を成し遂げ、英雄と呼ばれる。

  • この本を読んで、自分は「リーダーシップ」と「マネジメント力」と取り違えていたと気づいた。
    リーダーの「見えないものを見る」姿に共感してフォロワーがついてくるものなのだな。

  • リーダーシップの旅という喩えがぴったりだと思った。

    結果的にリーダーになるものだとしてもそこに至るまでの沼地の第一歩、それを踏み出せるのがリーダーなのだと思う

    ブレずに完徹することの難しさを思えばとても厳しい道のりだろうと思う

    こうしたリーダーはマネジメントとは違う

    リーダーは一人称で意志を語り、創造と変革を行うのだから。

  • 尊敬する経営者の方の勧めで読んでみたが期待以上に良かった。

    特に、両方が必要だという前提で、リーダーシップとマネージャーの要素を分けて捉えることができて、創業者として、今の局面においてどちらが優先順位が高いのか、を整理できたことが良かった。

    リーダーとして謙虚になれて、やるべきことを明確にできた気がした。

    このフレーズが特に刺さった。

    自分が前へと突き進めるのは、ついてきてくれる人たち、サポートしてくれる人たちのおかげだという気持ちがわく。自分が先頭に立つから人がついてくるのではなく、人が後押ししてくれるから自分が先頭に立てる、やっていける。

    自分が他人を支えているのでなく、他人が自分を支えてくれている。己と他の境界線は溶解し、利己と利他は一体となる。これこそ「自分の夢がみんなの夢になる」ということなのではないだろうか。

  • リーダーシップの「旅」というタイトルに惹かれて読んだ。途中自分とは関係ない話…と離れそうになったけど、自分自身を見つめるということには意味がある、リーダーシップは生き様そのもの、など、参考になる部分が多くあった。大体きっと多くの人が、ある程度の年齢になると立ち止まって自分の来し方行く末考える時があり、自分にとってはそれが今だと思うので、この機会に考えてみようと思った。

  • リーダーとは何か、リーダーシップとは何かを旅になぞらえて分かりやすく紐解いている一冊。
    マネージャーとリーダーの違いや、なぜ今リーダーが求められるのか、なぜリーダーが出てこないのかなどのテーマもとても実感が湧く内容でした。自分も旅を始めたいと思います。

    ---
    序章 リーダーシップはなぜ心に響かないのか
    リーダーを目指してリーダーになった人はいない
    リーダーシップは見えないものを見る旅
    リーダーの行動に共感しフォロワーがついてくる
    権限や権力や仕組みで人を動かすのではない

    第一章 リーダーシップの旅
    不安と不確実性の中をリスクを負って進んでいくのがリーダーシップの旅
    リード・ザ・セルフ
    リード・ザ・ピープル
    リード・ザ・ソサエティ
    トランザクショナル・リーダーとトランスフォーメーション・リーダー/エマージェント・リーダー

    第二章 なぜリーダーシップが必要なのか
    リーダーとマネージャー
    リーダーは創造と変革
    マネージャーは維持と監督
    リーダーはパーソナルパワー
    マネージャーはポジショナルパワー
    不確実な時代に求められるリーダー

    第三章 旅の第一歩を阻むもの
    自分がやりたいことをやるには、まず信用蓄積が必要。但しその手段が目的化してしまうとやりたいことの旅には出られなくなる
    アクティブ・ノンアクション
    忙しさを言い訳にしてやりたいことができないのは本末転倒
    時に立ち止まり、振り返り、内省して自分の夢や志を考えるべき

    第四章 旅で磨かれる力
    リーダーに必要な4つの力
    構想力 見えないものを見ようとする、感じる力
        ビジョン・絵を描けると尚良い
        生きている時代の脈絡を読み取る力
        コンテクスチュアル・インテリジェンス
    実現力 コミュニケーションを通じて共感を呼び
        周囲や組織の力を借りて構想を現実に
    意志力 やると言ったら絶対やる
        自分の内面から湧き上がる動機
    基軸力 ぶれない、逃げない姿勢の礎
        トレードオフの決断で培われる
    修羅場体験がリーダーシップには必要
    教養を身につけて人間力を養う

    第五章 返礼の旅
    リーダーシップの旅を続ける中で人に助けられ支えられて自分が活かされていることを知る
    利己と利他が渾然一体となり夢は昇華される
    旅の中で大きなギフトを手に入れたら、そのギフトを他人と社会に返す義務が生じる

  • ・リーダーとは結果としてなるもの(浦島太郎・空き缶遊び)。一人で始まる
    ・リードザセルフ→リードザピープル→リードザソサイエティ
    ・ビジョン(あるべき・これが良いと思うもの・見えないものを見る)を示して、リスクを冒しても、立ち上がるを見て周りがついてくる→意志力が最も重要
    ・リードザセルフの力の源泉は、何のために行動するのか、何のために生きるのかについての自分なりの納得感のある答え
    ・リーダーとは、フォロワーを導く人ではなく、振り返ると人がついてくる人のこと
    ・マネジメントは上から降りてきた目標を与えられた手順で部下を使って達成していく。経営に驚きはいらない、が典型的
    ・リーダーだけだと回せない。最初は良くても、ある段階を過ぎればマネジメントの仕組みがないとだめ
    ・アクティブノンアクション(毎日忙しくある程度認められているが、本当に必要で意義があるものについては全く達成できていない状態)
    ・問題を解決するのがマネージャー、問題を定義するのがリーダー

  • リーダーシップをプロセスと捉えて、どのように涵養していくかを考察した書籍。学術書ではないので、そこまで肩ひじ張らずに読むことができました。メインの著者である野田氏静かながらも、熱い想いが伝わってくるエモーショナルな本です。ヒトラーを引き合いに、リーダーシップの負の側面に触れられているのも興味深いです。また本や映画が多く引用されており、著者お二人の教養・知性を感じさせられました。

  • ▼リーダー・リーダーシップとは?
    ・ファーストペンギンになり、後から(権限に頼らずに)フォロワーが発生した際に、初めてその人はリーダーとなる

    ▼リーダーシップのファーストステップ
    ・「内なる声」に声を傾ける時間をとり、それを言語化し、自分の熱源を突き止める。そして、その熱源に向かった自分で!行動を初める。塩の行進をはじめたガンジーのように。

    ▼信用の蓄積と挑戦
    ・内なる想いをベースに挑戦をするため信用の蓄積は必要
    ・ただし、その信用を維持してはいけない。ためた信用は挑戦のために下ろして使わないといけない。後ろのドアを閉める。サンチャゴで羊飼いをしていた『アルケミスト』の少年のように

    【感想】
    ・書籍の序盤で統計的なものの見方を否定?している部分があるが、その論理がよくわからなかった。「統計的に可能性の少ない選択肢を選ぶくらい熱量があるならそれでいいじゃないか。」的な文言があるが、その話と統計的なものの見方が必要ないというのは別の話では?『NOISE』では統計的な見方から初めて最後に直感という判断
    プロセスが紹介されているように、統計的なものの見方は判断のどこからに「組み込み」ものであり、「100%統計的なものの見方を採用するか?一切統計的なものの見方をしないか?」という話ではない。
    ・『アルケミスト』のダイアモンド商人のようになっていないか常に内省しよう

  • 組織のリーダー論ではなく、自分の人生のリーダーとしてどう生きるのかを問われた。

    リーダーと聞くと私たちは「すごいリーダー」を想起する。しかし、著者らは誰もがリーダーになれるという。
    リーダーははじめからリーダーだったわけでなく、「リードザセルフ(自分自身をリードする)」から始まり、「リードザピープル」「リードザソサエティ」へと変化する。誰もがリーダーになるための旅に出ることができる。
    リードザセルフによって行動する際のエネルギーに人は巻き込まれ、社会をも動かすうねりになる。

    簡単に読み流すことのできない本だが、芯を持って生きるため、全ての人に役立つ本。

  • リーダーとは何かの描写や、リーダーとマネージャーの違いなどがとてもわかりやすく参考になった。

  • 【私の本に対する解釈】
    1)リーダーシップの定義
    その人の行動や目指すビジョンに対して誰かがフォロワーになるのがきっかけとなる。
    その人自身の行動のきっかけは、状況に迫られて/エゴ/内発的な動機いろいろあれど、今見えないものを目指して進む行動がリーダーシップである

    2)リーダーシップ・マネジメントの違い
    リーダーシップは必ずしもフォロワーが前提ではない(最初は一人)
    マネジメントは何かをなすために、フォロワーを動機づけたり、資源配分したりして、確かにやり遂げる管理能力

    3)リーダーシップと現実世界の罠
    現実世界(主に会社組織)でリーダーシップを発揮しようとすると、最初のうちは決められたことを確実に成し遂げることによる信用貯蓄をする必要がある。信用貯蓄を消費して、本当にやりたい特異な行動を起こすのが通常である。
    だが、信用貯蓄のための行動それ自体がいつしか目的になりがちであり、一般的には管理職になったときには本来あったはずのリーダーシップを発揮することがなくなってしまう。

    【所感】
    自分にリーダーシップが必要なのかどうか。自分の中にあるはずの本質的な考えを内観することで、リーダーシップと呼ばれるような行動につながるという。または、日々の営みの中で自分がやっていること(やらされていること)に自分で再度意味づけができることもきっかけになる。
    別にリーダーシップが欲しいかというとそうではない。何となくのカッコよさと必要そうな雰囲気に踊らされる気はない。であるが、自分の人生として在りたいことに進むことそれ自体をリーダーシップと呼ぶならば、それは甘んじてもらおう。

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著者プロフィール

野田 智義(ノダ トモヨシ)
アイ・エス・エル(ISL)理事長
1959年京都市生まれ。83年東京大学法学部卒業後、日本興業銀行に勤務。88年渡米後、マサチューセッツ工科大学より経営学修士号を、ハーバード大学より経営学博士号を取得。ロンドン・ビジネススクール助教授、インシアード経営大学院(フランス、シンガポール)助教授などを経て、2001年7月に、全人格リーダーシップ教育機関であるISLを創設。財界人、経営プロフェッショナル、大学教授、社会リーダーなど約300名の協力を得て、次世代のビジネス・社会のリーダーの育成に注力している。インシアード経営大学院では「企業変革と戦略リーダーシップ」と題するMBAコースで、過去3年連続で最優秀教授賞を受賞した経歴を持つ。著書に『リーダーシップの旅』(共著、光文社新書)などがある。

「2015年 『アクション・バイアス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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