集中講義!アメリカ現代思想 リベラリズムの冒険 NHKブックス [Kindle]

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  • 仲正昌樹『集中講義!アメリカ現代思想 リベラリズムの冒険』NHK出版、読了。現実の政治・社会情勢の変化を背景としながら、アメリカにおける「リベラリズム」論議の変遷を丁寧に辿っていく一書。戦後日本の在り方を規定した「アメリカ」を学ぶことは、現在日本が抱える課題も明らかにする。

    本書の山は3つ。1つは、ロールズ「正義論」の誕生の背景と登場のインパクトのまとめ、1つは正義論の登場によりリベラリズムがどのように展開したのかを素描し、1つはポスト冷戦期のリベラリズムをテーマとする。1冊で流れが掴めるからお得

    あとがきでふいた。政治思想史の試験で「ロールズの『無知のヴェール』と『格差原理』について説明しなさいという趣旨の問題を出したところ、『無知のヴェールというのは、情報を遮断して、格差を分からないようにして、格差社会を正当化し……」

    現実に、ロールズの『正義論』読んで、「無知のヴェール」やら「格差原理」を抽出することに困難を覚えるのであれば、「本書は、そうした方面でも多少は役に立つかもしれない」(著者)。

    「情報を遮断して、格差を分からないようにして、格差社会を正当化」しようと、いまの政府はしようとしていることを思えば、これぞ21世紀の「鞭のヴェール」か。

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