ビザンチウム [DVD]

監督 : ニール・ジョーダン 
出演 : シアーシャ・ローナン  ジェマ・アータートン  サム・ライリー  ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ 
  • ポニーキャニオン
3.45
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本棚登録 : 120
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013583467

感想・レビュー・書評

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  • 映像は美しく、シナリオは詩的です。シアーシャの雰囲気とピッタリですね。それにしても、吸血鬼映画って、取っ替え引っ替えあって、好きなテーマですねぇ。キリスト教一色だと息がつまるってことじゃないの?

  • 儚げな少女エレノアと妖艶な美女クララの秘密がとても切ない。娘には純潔で居て欲しい…全ての汚れ役を200年やってきた母の愛のでかさ。娼婦として生きていくことを強いられた女クララはまさに愛に打ち負かされた。
    慈悲深き少女バンパイアエレノアはどこか寂しげなフランクに心惹かれていく内に嘘をついて生きていくことが嫌になり経緯を手紙にして告白する。エレノアのボーイフレンドフランク普通の人間なのになんか異質感。フランクもバンパイアなんじゃねって感じだった。白血病を患ってる病人だったんだけども。秘密組織に追われる展開にはドキドキしたしまさかのチョンパで永遠のパートナーを手にいれるとは…
    200年経て母子の自立…
    たっしゃでなああああ!

  •  長い年月を生きるヴァンパイアの母子がビザンチウムというゲストハウスに落ち着く。娘はそこで白血病の青年と出会い。。。

     ヴァンパイア少女ものって少女役の魅力もさることながら、相手の男性役の不健康そうでこっちの方がヴァンパイアなんじゃないの感が大事な気がする。
     俳優と雰囲気はすごぶるいい映画なのだが、ストーリーがすっきりしないというか何か入り込めなかった。。。

  • 内容を全く知らず観ましたがヴァンパイアのお話だったんですね。
    監督は「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のニール・ジョーダンさん。
    なるほど暗い雰囲気が似てる気がする。
    ヴァンパイアになるやり方が他作品と違っていて面白かったです。
    シアーシャ・ローナンさんの儚げな美しさが作品にマッチしていてとても良かったです。
    地味で淡々とした作品でしたが退屈することなく楽しめました。

  • 「美しい吸血鬼の少女が、死に行くひとからしか血を取らず、生きていく話」みたいなことを以前Twitter辺りで見かけ、ずっと気になってたんだけど、レンタルショップだとhラージャンルにあるし、どうなんだ~と思いながらもようやく見る。
    いきなりのラップダンス☞「エロい」「しかしわたしは見る映画を間違えたのだろうか」☞客とトラブルからの女性(クララ)逃亡☞男につかまって「どこにいる?」みたいなことを問い詰める☞「なるほど、よくわからんけど、クララは人間で、吸血鬼のヒロインをかくまっているのか?」☞クララ男殺す☞ファーーーーーーーーーーーーーーーー?!
    正直ここ一番びっくらこいた。

    姉妹にしては随分と過保護なクララになんでやって思ってたんだけど、ヒロイン・エレノアの綴る物語、過去から母親だってわかってすとーんと納得。どういう経緯であれ、娘が傷つく原因を作ったのが自分で、吸血鬼になる要因を与えたのも自分で、けれど娼婦とならざるを得なくなり、地獄を生きていかなければならなくなったクララの様にならないでいてほしいって心底願っていて、それがまるでこんがらがった糸の様になっていて。
    誰よりも娘を愛していて、ずっとずっと200年間、生まれた時からずっと守ってきていた娘をようやく手放すシーンがすごい切なかった。一緒に暮らせなかったから娘と一緒にいられるように吸血鬼にした、一緒にいたいから掟を破って同盟の吸血鬼を殺した、そうまで思ってずっとずっと一緒にいた娘とさよならするクララ。
    体が汚されても、ひとを騙す残酷さを用いても、娘を思うクララの姿だけは真実だったなあと。

  • ジェマ・アータートンのマイ・ベイビー!!!が全て。彼女はほんと素晴らしかった。
    シアーシャ好きだけど、ちょっとな、タイプキャストみたいな感じ。

  • シアーシャ、若いのに凄い存在感。暗い表情がよく似合う。顔が長くて、体とのバランスがちょっと悪いのも個性的でイイ。傲慢な女優にならないでほしいよ。
    ジェマも、いろんな役やれて個性的な女優さん。「タイタンの戦い」で初めて見て以来、好き。
    ストーリーでは、クララがエレノアを守る気持ちに共感できたけど、他の場面はあまり…

  • ヴァンパイアもの。昼間も平気。
    気になってヴァンパイアのメタファーを調べてみたけど、
    紋切り型で面白くなかった。
    なんでヴァンパイアやゾンビって量産されるのだろう。

  • なんの予備知識もないまま見始めたので、ヴァンパイアものなのは知らなかったのですよ。
    好きなの、ヴァンパイアもの。
    今まで見たのとは、全然違ってじっくりしっかり見てしまった。
    暗くて重いのだけど、嫌いじゃないなー。
    でも、また何回も見たいかと言われたらどうかな。

  •  『ぼくのエリ』に通ずる、美しさや静けさが在るのだと、思った。ネタバレをちょこちょこ挟みます。

     可憐な少女・エレノア、その母・クララ。クララの艶やかさは、男性を次々に虜にしていく。魔性の女と言われる存在がぴったり当てはまるだろう。
     美しい親子。しかしながら彼女たちはヴァンパイアであった。百はとうに超えており、彼女たちの行く手をほかのヴァンパイアたちが阻む。
     というのも、この世界ではヴァンパイアは男性だけの特別な存在であり、女性のヴァンパイアは存在してはならないという取り決めがあったのである。
     とはいえもろもろの事情があってクララはその存在を許されて生きていたのだけれども、哀しきかな愛しいエレノアに『ある事件』が起こり、クララはエレノアをヴァンパイアにせざるを得なくなってしまう。新しくヴァンパイアを生み出すこと、しかもそれが女性であったということ、それは許されざることであり、かくしてクララはエレノアとともに各地を転々としなければならなくなったのである。
     所謂、過保護ともとれるクララの愛情だけれども、それを若干、エレノアは疎ましく思っていた。
     あるとき訪れた町で、エレノアは学生として生活していく。クララはといえば、出逢った男性・ノエルがすたれたホテルを経営していることを知り、ノエルを口説き落として売春宿として生計を立てることに決める。
     ノエルはというと、気弱であり優しくもあり、クララをとてもとても好いていた。だから彼女が売春をおこなうということに幾分か哀しんでもいた。
     エレノアはどうかといえば、フランクという病弱な青年と出会い、恋に落ちていた。
     フランクは白血病をわずらっており、余命いくばくもなかった。儚さに満ち満ちているフランクに、少なからず共感を覚えるエレノア。
     ヴァンパイアであることはひとではないということで、嘘をついて生きていかなければならない。嘘をつきつづけるのはつらくて哀しくていやでいやで、そんなエレノアはノートに自伝じみた半生をつづっていた。
     それをフランクに見せることによって、波紋が広がっていく。
     それは折しも教師陣の目に触れ、ある人には絶賛され、ある人にはよもや精神病ではないかと疑われ、そして人間にヴァンパイアの存在を知られるということはつまり追っ手に感づかれるということで、クララは教師陣を手にかける。
     すべてはエレノアのため。愛する娘には生きていてもらいたいから。
     フランクを殺さねばと走るクララ。
     その際に、ノエルを誤って殺してしまう。というか事故なのだけれども。古いエレヴェーターは怖いですね。
     エレノアはエレヴェーターに閉じ込められ、泣き叫ぶ。このままではフランクが死んでしまう。
     フランクの元へとたどり着いたクララ、殺そうとしたそのとき携帯電話に着信がはいる。
     追っ手どもがエレノアの元へ訪れたのだ。
     クララは叫びながら走る。このままではエレノアは連れ去られてしまう。愛しい娘が。そしてたぶん殺されてしまう。
     追っ手の中には、クララがヴァンパイアになる前にときめいていた男性がいた。彼の名はダーヴェル。
     ダーヴェルと対峙するクララ。ダーヴェルにより、今まさにかっさばかれるクララの首、というところで、ダーヴェルは逆に仲間の首をかき切る。
     なんだかんだいっても、淡い恋心をいだいた彼女、そして自分のせいで彼女はヴァンパイアになってしまった。
     自分の上司のせいで彼女は売春宿に身をやつし、くずおれて、男たちを憎みながら生き続ける羽目になってしまった。そのくせずぅっと売春という男性と深くかかわり続ける仕事をしていることから、クララの男性に対する憎しみが見て取れる。
     クララは、助けてくれたダーヴェルを見つめる。
     もう一度、信じてもよいものなのだろうか、と。
     全面に押し出されていたエレノアがかすみ、クララの物語として締めくくられる。
     子離れができなかったクララ。
     親と子でも、生き方は別々だ。愛しいひとができたから子離れをかんがみた。
     そしてエレノアはフランクをつれて、ヴァンパイアへとなりえる古い古い島へと訪れ……。
     というところで物語は終わる。

     親離れ子離れという観点でいえば、日本よりも海外のほうが早いと言う。
     『ビザンチウム』は、日本のような親離れ子離れができていない母と娘を書いたようにも見える。
     が、最後の最後で、彼氏ができたからわたしはそっちと生きていくわ!って、脳味噌からっぽなシングルマザーかてめえは。わけがわからないよ!
     いやいやシングルマザーを責めているわけではないし、世の中には立派に子供を育てているシングルマザーの方もいらっしゃるのは重々承知しておりますけれども、この寄りかかる気、寄生する気満々な一握りのシングルマザーを思い立たせるようで、どうにもいらいらしてしまったのです。
     ある種の絵とも取れる美しい雰囲気が最後にどっかりとぶち壊された気がして、哀しくなってしまいました。いやまあ子離れってわかる、ん、だけれど、二百年も男性なんてペッペッといってきたのに、うううん。
     エレノアがフランクの血にまみれたハンケチーフを口に含んだところがそれはそれは綺麗できゅんとしました。

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