不動産投資1年目の教科書―これから始める人が必ず知りたい80の疑問と答え [Kindle]
- 東洋経済新報社 (2013年11月28日発売)


- Amazon.co.jp ・電子書籍 (232ページ)
感想・レビュー・書評
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これまでに、いくつか不動産投資の本を読んできたが、本書が実用性という意味では最も参考になった。構成は、彼が営む不動作コンサルティングで顧客から聞かれる質問の代表例を提示し、それに解説を加えるというものであり、サラリーマンが初めて不動産投資をする際に、おそらく必ずするであろう疑問に全て答えている。
ただし、これを読んで思ったのは、やるのであればやはりきちんと調べて、物件の選び方だけではなく、ローンの借り方、金利や不動産市況といった金融・経済の知識などをフル動員して行うべきであり、数ある投資先を比較した後の不動産投資として考えるべきであるということだ。
最初の投資がその後のすべてを決めるというような事が書いてあったが、多忙な立場のサラリーマン経営者がこの領域に簡単に踏む込めるものではないことがわかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これまでに、いくつか不動産投資の本を読んできたが、本書が実用性という意味では最も参考になった。構成は、彼が営む不動作コンサルティングで顧客から聞かれる質問の代表例を提示し、それに解説を加えるというものであり、サラリーマンが初めて不動産投資をする際に、おそらく必ずするであろう疑問に全て答えている。
ただし、これを読んで思ったのは、やるのであればやはりきちんと調べて、物件の選び方だけではなく、ローンの借り方、金利や不動産市況といった金融・経済の知識などをフル動員して行うべきであり、数ある投資先を比較した後の不動産投資として考えるべきであるということだ。
最初の投資がその後のすべてを決めるというような事が書いてあったが、多忙な立場のサラリーマン経営者がこの領域に簡単に踏む込めるものではないことがわかった。 -
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不動産投資家であり不動産業者である著者が、セミナーなどでの相談受付で寄せられた質問を取りまとめQ&A方式で解説した本。
本書では質問の種類を以下の4つのカテゴリーに分けている。
1) 不動産の選定
2) 融資活用
3) 収支計画
4) リスク管理
この4点に対する疑問点を解消することにより、不動産投資の世界の概要を理解できるという構成となっている。
不動産の選定の章においては、「区分投資」VS 「マンション一棟投資」、「都心物件」VS「地方物件」、「RC造」VS「木造」に関するメリット・デメリットを説明。
融資活用の章では、「現金購入」VS「ローン」、「ローン完済まで保有」VS「中途売却」、金融機関とのつきあいかたの解説。
収支計画の章においては、空室率、金利、税金、将来価格の考え方を解説した上で、IRR(内部収益率)の考え方を解説。
リスク管理の章では、投資としてのリスクよりは、外部要因(日本の破綻、中国の破綻、金利の上昇)が及ぼす影響について解説。
不動産投資経験者の身からすると、巷にある不動産投資関係の書籍は、自らの成功事例を述べているだけのものであったり、不動産業者の恣意的な誘導を感じるような本が散見され、読み手にある程度の経験や知識が無いと誤解を招くものが多い。 しかし、本書は「不動産投資 1年目の教科書」と銘打つにふさわしく中立的でバランスの取れた本だと感じた。
Q&A形式という編集方法は、情報の抜けや漏れが発生してしまい教科書的な使い方にはならないのではないかと思ったが、不動産投資の要点をちゃんとカテゴリー分けした上でQ&Aを構成している為、不動産投資初心者の関心ごとに寄り添った形となっている。初心者が不動産投資のなんたるかを知るには十分な書籍と思う。 -
著者の姿勢が明確で読みやすかった。
決めつけでもなく、必要なところでは適切な統計データも織り交ぜながら、理路整然と "だから、こう" という感じだろうか。
王道を知り、理論を知るにはまさに教科書であり、良いと思う。
無論、これから始めようと思っている私には今後もっとも頻繁に読み返す本になるであろう。
著者プロフィール
玉川陽介の作品





