むかしのはなし [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 13
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感想・レビュー・書評

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  • 最初に昔話があって、それを現代風にアレンジしたらしいが、どうも昔話との繋がらない話が。自分の読み方があさいのか。連作短編といても、隕石がぶつかるまえにロケットで脱出という連鎖。どうも関連のない話もあるような。とはいえどの話もよい話を読んだなぁという感じ。最後の話のモモちゃん…いいなぁ。

  • いわゆる『昔話』のしをん風アレンジ版。
    短編集だけど「ん?この登場人物ってあの話のあの人?」のようなリンクを感じることができて面白い。
    どの短編も一人語りで淡々としているけど、現代社会の物憂い・儚さ・刹那…のような雰囲気をまとってる。

    「ロケットの思い出」
    「入り江は緑」
    が好きだなぁ。

    短編の最初にしをんさんがテーマにした昔話を要約してくれてるんだけど、簡潔ですんばらしい。笑
    絵本で読んだ昔話って。こんなに短くまとめられちゃうのね。

  • 昔話の現代版??

    死ぬことは、生まれたときから決まってたじゃないか。

    ズシンときた。

  • ふむ

  • (2022/78)妻の蔵書から。近未来の若者が語るそれぞれの話が緩く関係する短編集。それが、作中で明らかになる、ある事態によって将来「むかしのはなし」として残るかもしれないという設定かなぁ。正直、この辺はピンと来ない。昔話を意識してなのかもしれないけれど、一つ一つの短編も抑揚がないというか足りないというか。悪くない、面白くないわけじゃない。ただ、ちっと好みに合わずという感じ。

  • 三カ月後に隕石がぶつかって地球が滅亡し、抽選で選ばれた人だけが脱出ロケットに乗れると決まったとき、人はヤケになって暴行や殺人に走るだろうか。それともモモちゃんのように「死ぬことは、生まれたときから決まってたじゃないか」と諦観できるだろうか。今「昔話」が生まれるとしたら、をテーマに直木賞作家が描く衝撃の本格小説集。

  • 1章ごとにかぐや姫とか桃太郎とか、昔話と関連づけられている縦のつながりと、各章の登場人物が互いに関わりを見せる横のつながりがあった。
    そのものズバリを言わず匂わせて伝える感じが絶妙で心地良い。

  • 短編集なのでちょこちょこ読もうと思っていたら、あっという間に読んでしまった。鎖のように繋がる現代の昔話。

  • 2015/02

  • 昔話のすばらしい現代版リメイク

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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