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感想・レビュー・書評
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最初に昔話があって、それを現代風にアレンジしたらしいが、どうも昔話との繋がらない話が。自分の読み方があさいのか。連作短編といても、隕石がぶつかるまえにロケットで脱出という連鎖。どうも関連のない話もあるような。とはいえどの話もよい話を読んだなぁという感じ。最後の話のモモちゃん…いいなぁ。
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いわゆる『昔話』のしをん風アレンジ版。
短編集だけど「ん?この登場人物ってあの話のあの人?」のようなリンクを感じることができて面白い。
どの短編も一人語りで淡々としているけど、現代社会の物憂い・儚さ・刹那…のような雰囲気をまとってる。
「ロケットの思い出」
「入り江は緑」
が好きだなぁ。
短編の最初にしをんさんがテーマにした昔話を要約してくれてるんだけど、簡潔ですんばらしい。笑
絵本で読んだ昔話って。こんなに短くまとめられちゃうのね。 -
昔話の現代版??
死ぬことは、生まれたときから決まってたじゃないか。
ズシンときた。 -
(2022/78)妻の蔵書から。近未来の若者が語るそれぞれの話が緩く関係する短編集。それが、作中で明らかになる、ある事態によって将来「むかしのはなし」として残るかもしれないという設定かなぁ。正直、この辺はピンと来ない。昔話を意識してなのかもしれないけれど、一つ一つの短編も抑揚がないというか足りないというか。悪くない、面白くないわけじゃない。ただ、ちっと好みに合わずという感じ。
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三カ月後に隕石がぶつかって地球が滅亡し、抽選で選ばれた人だけが脱出ロケットに乗れると決まったとき、人はヤケになって暴行や殺人に走るだろうか。それともモモちゃんのように「死ぬことは、生まれたときから決まってたじゃないか」と諦観できるだろうか。今「昔話」が生まれるとしたら、をテーマに直木賞作家が描く衝撃の本格小説集。
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1章ごとにかぐや姫とか桃太郎とか、昔話と関連づけられている縦のつながりと、各章の登場人物が互いに関わりを見せる横のつながりがあった。
そのものズバリを言わず匂わせて伝える感じが絶妙で心地良い。 -
短編集なのでちょこちょこ読もうと思っていたら、あっという間に読んでしまった。鎖のように繋がる現代の昔話。
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2015/02
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昔話のすばらしい現代版リメイク