さよなら渓谷 [DVD]

監督 : 大森立嗣 
出演 : 真木よう子  大西信満  大森南朋  鈴木杏  井浦新 
  • キングレコード (2014年1月22日発売)
3.23
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本棚登録 : 610
レビュー : 116
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003823351

感想・レビュー・書評

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  • 不幸になるために一緒にいる。
    幸せになりそうだから一緒にいれない。
    全てを受け入れられても、
    安心したくないし、そうしてはいけない。
    最後は何となく希望があって良かった。

  • 2013年 日本
    監督:大森立嗣
    原作:吉田修一『さよなら渓谷』
    出演:真木よう子/大西信満/大森南朋/鈴木杏/井浦新/新井浩文
    http://sayonarakeikoku.com/

    大森監督はおそらく人によって激しく好き嫌いの分かれる作風だけれど、個人的にはとても相性が良いようで、今作ももれなく良かったです。レイプ加害者と被害者の歪んだ関係、贖罪と愛情の境界。ちょっとキム・ギドク的テーマでしたが、ほどよく理解しやすく昇華されていたんじゃないでしょうか。

    観客としては、いびつすぎる主演カップルの心情に感情移入することは難しいし、とくに女性は真木よう子演じるかなこの過去については想像することさえ苦痛な場合もありますが、そこで有効なのが、彼らを取材する記者として登場する大森南朋&鈴木杏ちゃんのコンビ。「なぜかつての加害者と被害者が一緒に暮らしているのか?」という謎を一緒に追う立場=観客の視点代理として、ベタだけどわかりやすい設定だったと思います。原作未読ですが、そこは原作者の構成の上手さでしょうか。

    真木よう子はハマり役でした。しいて欠点をあげるならナイスバデーすぎて薄幸感がうすれるとこくらい(笑)。大西信満、あんまり知らない俳優さんですが、それで逆に役者本人を意識せずにドキュメンタリー感覚で見れたかも。大森南朋は、もはや上手くて当たり前。鈴木杏ちゃんは「軽蔑」や「まほろ~」での背伸びした役柄は合ってなくて微妙でしたが、こういう普通の女の子役だとやっぱり上手いですね。井浦新のDV夫役にはびっくり。

    ラストの解釈は人それぞれでしょうけれども、個人的には救いはあったと思う。そもそも、レイプ加害者は彼一人ではなく複数人だったわけで、他の3人は知らん顔でのうのうと人生を謳歌してるわけですよ、でもその中のたった一人でも、罪を償いたいと思い、その罪の意識から逃れられないことで被害者同様苦しんでいるとしたら(もちろん自業自得ではあるのだけれど)、それだけでもヒロインにとってはささやかな救いとなり得たのではないか。出会いかたさえ違えば・・・と思わなくはないけれど、しかし最後に記者が投げかけた質問の答えは、もはや明白だったと思います。自分は絶対に陥りだくないけれど、そういう愛のかたちもあるのでしょう。

  • 内容としては、とてつもなく重く、暗い話。
    女からみて辛いけれど、男性からみても、おそらく辛いと感じるのではないだろうか。だからこそ、男女どちらもみてみる価値はあるんじゃないだろうか、と思う。
    映画自体の結論は出てないし、誰も救われていない。けれど、ハッピーエンドかバッドエンドというどちらかで終わらせる必要はないと思う。実際にみて、考えることこそが本質ではないだろうか。
    話の内容は人の心を沈ませるようなものであったけれど、風景が大変あざやかであったため、その2つの対照的なものがどちらも際立たせていた。そして、話の内容の重さを増したり軽くもしていたのではないかと感じた。

  • こんな関係あり得るんだろうか。
    これが正解じゃないとしても、心穏やかに見えたから、このまま幸せになっていいんじゃないかと思ってしまった。
    でも、自分が彼を許すということ自体、許せないのかもしれない。いや、もしかしたら最後の彼女の選択はある意味許したということなのかも。
    原作の方が細かい心情がわかるだろうから読んでみたいけど、ひたすら悲しいからどうしようかな。。

    渡辺の妻の態度が軟化したのは疑問。
    そして真木ようこのスタイル半端ない。が、相変わらず演技上手いのか下手なのかよくわからない人だな。暗い役以外のを観てみたい。

  • 真木よう子の妖艶っぷり・・・!

    なかなか感情移入のムツカシイ映画。
    重い。ずっしりのしかかる。


    そして思う。
    幸せになったらええやん、と。

    まあそうなることへの恐怖と
    それを許してはいけないという気持ちが
    あるんだろうけども。

  • 原作読んで間もない中鑑賞。

    男女がともに住む過程、丁寧で雰囲気壊れてなくていいな。
    男役、しゃべりだすと棒読みのようでややがっかり。

    真木よう子、ロングで振り向いた姿は
    はっと息をのむ美しさ。

    記者の妻を抱くシーンは興ざめ。
    二人の気持ち分かってないだろうに、自分の妻は大事にするぞってなんだろう。
    そんなの原作にあったかな。

  • 原作が面白かったので映画も観てみました。
    原作を読んだときはあまり感じなかったけど映像で見るとやっぱりレイプ被害者と加害者が一緒に暮らして幸せになりそうだから別れるって言う事に違和感が。
    完全なる飼育シリーズのように被害者が加害者を好きになる事はゼロとは言わないけど。
    私は逆にこの加害者のように被害者にこんだけ詫びようとする人がいるかな?って所に疑問でした。
    男の人は根底に「たかが1回」と思ってる節が少なからずある気がするから。

  • ダメだ、あまり共感できなかった。感想もすごい書きづらい。
    一緒に不幸になるってところが印象的だけど、どうも理解できず。

  • レイプ被害者が加害者が幸せになるのは許せないと同棲し、セックスまでするというのは、あり得るのでしょうか?挙句に、通じ合えるようになると、幸せになりそうだからと、去って行くのは虚構ですね。そんな脚本ですが、そんなこともあるかもと思わせる真木よう子の演技は見応えありました。

  • うーん、そうか。結局逆説的だけれど当事者同士しかわかりあえないし、わかりあうこともきっといやだろうし。二人で幸せになることなんてありえないことなんだろうし。レイプの描写を最小限に抑えたのがよかったな。あの最小限ですごく多くのことが伝わってきた。
    そして最後の記者の究極の質問。二人はきっとそういう問いを問われずとも心のどこかで考え続けて生きていくことになるんだろうなあ。

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